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人工ニュータイプ襲撃事件

人工ニュータイプ襲撃事件が終息したが、事件の風化を防ぐために人工ニュータイプ達の所属していたニュータイプ能力研究所、通称『ヴァルハラ研』についての調査報告書を提出する。報告書内には『記録』という単語が多々あるが、数少ない関係者の証言や施設に残っていた痕跡や機器の研究データ・レポートに基づいたものである。
この報告書はあくまでも現時点で判明していることをデータとして提出するため、追記や編集等が不定期に行われる可能性があることに注意されたし。
表向きはジオニズムによって提唱された過酷な宇宙環境に適応し進化した存在『ニュータイプ』について研究する機関である。しかしその裏ではニュータイプと思われる人々を拉致して、薬物投与・心理操作・マインドコントロール・遺伝子実験や記すのを憚られるような凄惨な実験を行っていた記録が散見された。
出自もジオニズム提唱が元に作られた機関とあるが、研究所の設備や経年劣化の様子から見て設立はジオニズム提唱前と思われ資金源や設立者の詳細も不明である。
数少ない記録によると、ニュータイプと呼ばれる存在は特別な強い脳波を発することが判明し、その特性が軍事用に転用できると考えたようである。その試みにより初期は宙間戦闘機、MSが開発されるようになるころにはMSに搭乗し操縦・戦闘訓練をも行い、実験と称し小規模な戦闘やテロ行為などの傭兵としてあちこちへと派遣されていたようだ。
それと並行して『人工的にニュータイプを生み出す』研究もおこなわれており、こちらの実験も拉致した人々や遺伝子を用いた非人道的な実験が行われていたようである。
実験の結果、母体を通して生み出された高い素養を持った素体に長期間心身に強いストレスを与え続けることを条件に一定数の『生産』を可能としたが、後天的にニュータイプ能力を付与する実験は上手くいかなかったとある。また、素体は強いストレスの影響により自我や記憶に多大な障害があったとされ、常日頃からマインド・コントロールや心理操作をしている記録も見つかった。
また実験の副産物で一般人の能力を底上げする技術が生み出され、その技術がジオン公国に流出した痕跡が見受けられた。

長期間秘密裏に存在していた研究所ではあるが、一時期閉鎖されていた記録がある。
あくまで数少ない記録から導かれる推察であるが、閉鎖前後の時期を考えるに連邦軍による研究所署員の引き抜きや人員整理があったように思われる。またアクシズと思われるジオン残党が閉鎖後の研究所に立ち入った痕跡があった。なぜ素体達が研究所にそのまま残されていたのかは謎ではあるが、一旦この研究所は閉鎖されていたことは確かなようだ。
ここからは詳細な記録はないためやや信憑性に欠ける報告となるが、残された素体達に何者かがアプローチし、彼らを傭兵集団に仕立て上げていたようだ。外見等の詳細な記録は残っていないが、妙な親近感を覚えた者がいる証言がある。その謎の人物が素体達から指導者を選び、様々な知識や情報を与えたようである。
与えられた知識・情報により指導者がどう思ったかは不明だが、自分たちの境遇を地獄と認識し、そこから引き揚げられ『人間』として暮らしていた百合巨乳と小女に非常に強い憎しみを抱いていたのは事件が物語っている。その後の調査から指導者が生まれてから、人員の管理が徹底されるようになり、人員の流出は戦闘による行方不明者を除いてはほぼ皆無だったという記録が残っており、研究所から誰も逃がさないという偏執的な悍ましい執念を感じさせる。

事件は楽屋の介入により、数々の戦闘を経て指導者及び協力者の死亡を以って無事終息、素体達もA.S.E社やCOFにより引き取られたお陰で、これから晴れて人として生きることとなるだろう。
だが依然この研究所には謎が多く、設立者・スポンサー・閉鎖後接触した人物等肝心な情報の詳細はいまだ明らかにならない。
これ以上の情報は入手するのが困難なため、暫定的な最終調査報告書としてここに提出するが、前述の通り以後の調査次第で追記や編集の可能性があることを留意されたい。

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最終更新:2016年03月10日 22:25