血液型性格診断の嘘

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マスコミが捏造した最も有名な疑似科学

皆様は血液型と性格について、何らかしらの関連がある。
と、思っていらっしゃいませんか?
結論から言えば完全な嘘です。
マスコミの情報操作に簡単に騙される国民の体質そのものが、ここにも現れています。
※当サイトを信用できない方は、身近な心理学者・臨床心理士・医師に直接問い合わせて確かめてください。
【関連】マスコミが垂れ流す悪質な疑似科学


血液型と性格に関連性はありません


「血液型に自分を合わせていく 人間成長の邪魔」血液型 性格診断

現在、最も多くの人々の間で流布している血液型と性格との関連性の話。
特にB型の人に関する悪質なデマが流れてます。
しかし、上記のように、医学者、生物学者、心理学者等の学者の間では完全に否定されています。更に、それに対する反論はほとんどありません。
そもそも、実は少し考えれば素人でも簡単に分かるトリックがあるのです。
下の動画でバーナム効果について説明がなされてますが、もう少し分かりやすい話をしましょう。
要するに、全般的にポジティブ的な論調で、更に、どうとでも取れるようなあいまいな文章にする事で、なんとなく自分のことを言ってるように感じるのです。

以下の文章を見てください。
「あなたは愛する人をほしがってます。人を愛する傾向にありますが、多少自分中心に物事を考えがちです。あなたは明るく振舞ってるかもしれませんが、その一方で暗い部分も持っています。あなたは現実に直面した時は現実と妥協することもします。その一方で、あなたは大きな理想を抱いているともいえます。あなたは他人からの賞賛を求める傾向にありますが、その一方で自己批判もするようです。外見的には規則や法律に正しいことをしているつもりでも、内面的にはその規則に疑問を持ったり、不安を感じたりするなど不安定な一面もあります。あなたは独自の考えを持っていることも多く、十分な根拠のない他人の意見や主張を聞き入れることはあまりありません。しかし、あなたは他人に自分のことを主張しすぎるのもよくないことにも気付いているのでしょう。あなたは外向的・社交的で愛想がよいときもありますが、その一方で内向的で用心深く遠慮がちなときもあります。あなたの願望は理想と現実の間でゆれているのでしょう」

なんとな~く、自分の言ってることに感じませんか?これは、勝手に私が占い等の本から抜粋してある程度自己改造したものです。
実は、星占いなどの類はほとんどこの心理学的効果を狙っているのです。

逆に、以下の文章を見てください。これは、ドイツの心理学者、クルト・シュナイダーが織田信長の性格について研究した結果の文章を基に作成したものです。
「あなたは、特定の考えに身も心もとらわれて、自分の主義主張を強引に押し通すタイプです。他人のことなどまるでお構いなしで、周囲を驚かすようなとんでもない行動に出ることもしょっちゅうあります。更にあなたは目立つことを好み、自分のことをみせびらかしたくなる傾向にあります。周囲の人に自分をアピールしたくなり、わざと変な行動をしてみたり、嘘をついたりしてみたりしてます。あなたは些細なことでも激しく激高する事が多く、周囲が驚くほど興奮してしまいます。あなたは思いやりに欠けるタイプで弱者や動物に対してとても残忍で冷酷です。」
シュナイダーはこれをしばしば大犯罪者に共通する性格だと指摘してます。よほど思い当たる人でもない限りは、自分のことを言ってるとは思わないでしょう。

前者の文章は、あいまいで、どうとでも解釈が出来、かつ全体的にポジティブな感じの文章になっています。
対する後者は非常に断定的で、ピンポイントで、かつネガティブ一色の文章です。前者のような文章はマスコミが誤魔化す時によく使い、後者のような文章は大日本帝国等を評価する際によく使っています。

つまり、どうとでも取れるあいまいな表現かどうか疑うことはマスコミの印象操作に騙されないためにきわめて重要なのです。

この、血液型性格診断によるデマは極めて悪質で、中にはそれを信じ込んでしまい、とんでもないことをしでかす人まで居ます。
一例を挙げれば血液型だけで人を決め付けたり、もしくは血液型でグループを分けてみたりetc
極めて社会において有害で深刻な問題となっています。
もともとは、学会で否定されたものを能見正比古という作家が脚色し、勝手に流布させていったもので、学者たちは否定する論文を発表していきましたが、構うものかと、マスコミと能見は声の大きさで押し切って、このようなデマを流布させたのです。
このようなデマを信じ込んでいる人には、以下のテンプレ文が極めて有効です。

  • 骨髄移植等で血液型が変化するケースが存在するが、その人物は性格が変化したわけではない。
  • 南米では8割以上の人がO型であるが、では南米人は画一的な性格なのか?
  • 脳にはABO式の血液型の物質は発見されてない。人の性格を決めるのはもちろん脳に依存するわけであるが、なぜ血液型物質が脳にないのに血液型と性格が関連してると言えるのか?
  • 血液型性格分類が成り立つと仮定した場合、心理学・医学・生物学・人類学と大きく矛盾する点(これらははっきり言ってWikipediaの引用で充分)が存在するがそれをどう説明するのか?
  • 統計学的な実証が全くなされてない。
  • そもそもこの説をはじめに唱えた古川竹二による研究は失敗に終わり、この説を大きく広めた能見正比古の説も古川の焼き直しで破たんしているとしか言いようがない内容で、破たんしたことを前提としたものであるのに、なぜ信じているのか?
  • そもそも、この説は心理学に言う「バーナム効果」という、思い込みによるものであるのにもかかわらず、なぜ関連性があると言えるのだろうか?

「声が大きい方が勝ち。嘘か本当かはどうでもいい」まさに反日主義者の精神構造と言えます。
現在ではこれらを肯定する人々は、「血液型と性格が関係してない証拠を出せ」と言っています。もちろんこれは悪魔の証明と呼ばれるもので、完全に破綻を認めたも同然と言えます。
現在では、血液型に関する番組はほとんど見られなくなりましたが、マスコミは反省もせず、「嘘でした」とする報道をほとんどしておらず、未だに国民の多くが騙されたままとなってしまっています。

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最終更新:2013年12月23日 23:28