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今はもう確認できる手段もないので、あくまで想像・推測でしかないですが。

ずーっと色々考えていて、過程はちょっとアレなので省略しますが
ユウタ君の気持ちについて、すとんと納得できる考え方が見つかりました。

ユウタ君も元々は、人間の事も信頼していた、あるいは信頼したかったんじゃないだろうか。
元々信頼できないと分かっている相手に裏切られても、どうという事は無いだろうけれど
信頼している相手に裏切られたなら辛いだろう、と。
信頼が深ければ深いほど、絶望も深いんじゃないかと。

この考えが合っているなら、「なんだ、人も竜も同じじゃん」と思う。
ここに至ってようやく、ユウタ君の気持ちが分かって(分かった気がして)
辛かったんだろうな、というのに心底共感できた。

前回の自分の生活ゲームで、
タイミング的に、自分がファーブニルの事態について知っているはずなのに何もしなかった事も
ユウタ君の信頼を損ねた一因かも、と思うと、余計に凹む。


あと、コウタさんも居るのにユウタ君だけ…というのにすごく違和感を感じていたけれど、
コウタさんも人に絶望していて、そういう話を二人でしていたとしたら納得もいく。

…こんな単純な事に気付くのにどんだけかかってるのかと。

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でも、人も竜も同じなんじゃあと思えばそれゆえに、まだまだ納得がいかない事もある。

人間…というか生き物は大体、他の生き物を食べて生きている。
弱肉強食はどの生き物にも共通するから仕方ないとしても、
人間は、他の生き物に感覚とかがあると知った上でも、食べている。生きていくために。
(生きていくための必要最小限かと言うと疑問はつくけど)
ユウタ:「意思があったらたべちゃいけないの?」 
皮肉で言ったとかではなく、純粋に自分の考えを言っていたのだと思うけれど、
(芝村さんが、暗喩としてユウタ君の行動をこういう表現にした、というのはあるかも知れないと思うけれど)

意思がある相手を、相手の意思を無視して自分のために食べることと、
意思がある相手を、相手の意思を無視して自分のために兵器として扱うこと。

さして違いがあるとは思えない。(※)

相手の立場に立って考える事がなかなかできない、というのは人も竜(ユウタ君は人の姿をした竜だと言うので)も一緒なのだろうか。


竜は世界の守護者のような立場で振舞っているけれど、同族を大事に思う気持ちも持っている。
同胞とか親しい相手を慈しむ事は、返すと
それ以外の相手を大事にする度合いが劣る、情に流され得る(流されて判断を誤る可能性がある)という事だと思う。
情があるというのは、親しみが沸く事ではあるけれど、
世界を守護する立場の者が、そんな不安定なのでいいものなのか…と少し不安に思う。
(裁判官の思想が偏っていて不公平だとやだよねえ、とかそういう感じの)

先の、意思がある相手を…の話で、同胞が虐げられていて怒るのはもっともで、異論は無い。
でも、人だけ身勝手だとして、世界の守護者的な立場から粛清されるのは、公平とは思えない。
(少なくとも非の償いをしないと不平を言う権利なんかない、というのは弁えていますので、念のためー(というか言えませんw))

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色々書いているけれど、自分のスタンスとしては、竜も人も信頼したい、です。
あと、理屈で言えるのと実践できるのとはまた別だからなー。実践できていないからこそ信頼を失っているのだろうから…んー。


例え話を出すまでもない話だろうけれど。
先日たまたま、NHK「みんなのうた」でやっていた「ごっつぉさま」(ごちそうさまの意)という曲を聞きました。
(今月のNHK教育の14:50~15:00枠でだいたいやっているのかなと)
食物連鎖をコミカルに表しながら、生き物は色んな生き物の命を食べて命を支えている、
だから食べ終わったら「ごっつぉさま」を言ってくれ、という事を歌った曲です。
要はそういう事なんだろうな、とは思う。


カテゴリ: [徒然] - &trackback() - 2008年10月20日 00:14:15
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最終更新:2008年10月20日 00:33