進撃の巨人(諌山創)
byかりすま床屋
何かと話題に上ることが多い作品。
「このマンガがすごい!2011」でもオトコ編で堂々の第1位に輝いた、今年度一番の注目株だろう。
何と言ってもこの作品の素晴らしさは演出力にある。
この作品は、敵がただ大きいということがどれだけ恐ろしいことなのか、それを伝えてくれる。伝えるだけの演出力がある。
これだけの演出力があったからこそ、迫りくる巨人の恐怖とそれに挑む人類の必死さが、読者にもリアルに感じられるのだろう。
良くも悪くも好みが分かれそうな荒削りでクセのある絵も、演出の仕方によって恐怖を表現する材料となっている。
一方、ストーリーの展開は、今のところ良く言えば王道、悪く言えばありきたりなので、
今後の展開次第で、人気は大きく変動するかもしれない。
前述したとおり画力もまだ完成したとは言い難い域ではあるが、「巨人」という古くも新しいモチーフをどのように活かしていくのか、
今後の展開が楽しみな作品である。
最終更新:2011年01月29日 06:39