鋼の錬金術師(荒川弘)
byかりすま床屋
昨年11月に最終巻となる27巻を発売し、完結を迎えた作品。連載開始から終了まで爆発的な人気を誇った作品でもあり、
その人気の程は、2003年から2004年にかけてのオリジナル展開を含むアニメ版の放映終了後、
2009年より完全に原作通りの展開を迎える別バージョンのアニメが第1話から再び放映されたこと、
最終話が掲載された「月刊少年ガンガン」の2010年7月号が完売したため、9月号にも最終話が再掲載されるという異例の措置が取られたことから明らかである。
この作品は、ダークファンタジーとして位置づけられた作品ながら、決して絶望一色に染まらず、希望のある展開を貫いている。
また、登場人物それぞれに、とても魅力あるキャラ付けがなされているのも大きな特徴である。
主人公やメインキャラが魅力あるキャラクターであるのは勿論、敵キャラやモブキャラまでもが、
個性的なキャラクターを持っており、主人公達だけの物語ではなく、世界全体の物語なのだという実感を持つことができる。
様々な背景を抱えた個性豊かなキャラクターたちが織りなす感動的な物語に、終始目を奪われる作品である。
最終更新:2011年01月29日 06:40