シン「オイ。アンタ…ハンカチ落としたぞ」
みなみ「…あ…」
シン「しっかりしろよ。アンタがハンカチ落とすの…確かこれで3回目くらいだよな?
いくらハンカチだからって、こんな落としてたら…何枚あっても足りなくなっちまうぞ」
みなみ「あ…の…ありがt」
だが、みなみが礼を言う前に…シンはどこかへ行ってしまったのだった。
学校でハンカチを落とすと、決まっていつもそれを拾ってくれる人…。みなみはその年上らしい少年のことが気になっていた。
攻撃的な、赤い光を宿す瞳。それが特徴的であったため、みなみがその顔を忘れることはなかった。
みなみ「(名前…なんていうんだろう。その前に…ちゃんとお礼が…言いたい…)」
そして3日後のこと。みなみは…廊下でわざとハンカチを落としてみる。すると…
シン「…オイ!アンタ…またかよ!」
やはりその赤眼の少年が現れた。みなみは一瞬、胸の鼓動が高鳴る。
シン「なんでこうもオレの目の前で…!アンタ…もしかしてわざとやってるんじゃないだろうな?」
みなみは…今度は違う意味でドキッとした。今回は…完全にわざとだったからだ。
シン「確かに…落とし物をすることは誰にだってあるさ。オレだって、主役の座を落とし……ってそれはいい!
でもアンタの場合はちょっと異常じゃn」
ここでみなみはシンの愚痴のようなものを遮り、必死に「ありがとう」とお礼を言ようとしたのである。
みなみ「あの…あり…あり…あり…」
シン「ん?…あり?…何が言いたいんだよ。はっきり言えって」
シンに急かされ、ますます顔が真っ赤になっていくみなみ。そして…
みなみ「あり…あり…あり…アリーヴェデルチ…!(さよならだ)」
結局、何がなんだかわからなくなったみなみは、大急ぎでその場から逃げるように駆け出していったのだった。
シンはきょとんとしながら、その後姿を見送ることしかできない。
シン「なんだってんだよ……変なヤツだな」
みなみは必死に教室へと戻り、この得体の知れない気持ちに対しての疑問を膨らませていた。
みなみ「(この気持ち…なんだろう?顔の…赤熱化が…止まらない…)」
こうしてシンは、自身が無自覚の内に…みなみとのフラグを立てたのだった。
最終更新:2007年12月02日 09:44