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12-645

シン「ようし、新しいバイトだ。頑張るぞ」

デパートのプラモデル売り場でアルバイトをすることになったシン。
そんな彼の前に、「ザクはありませんか?」と聞いて来る主婦のお客さんが現れた。

シン「ザ、ザクですか?色々と種類がありますけど…」

そのお母さんが言うには、子供に頼まれてザクを買いに来たらしい。
子供自体はあまりガンダムを知らないらしいが、子供の友達にガンダム好きが多いらしく
それでザクのプラモが欲しいという話になったのだとか。

シン「(俺が一番オススメしたいのはやはりMGデスティニーガンダムだ…
   インパルスでもいいけど、しかしこのお客さんの子供が欲しがっているのはザク。
   となると、やはり元ザフト所属の俺としてはザクウォーリアのどれかを
   選ぶべきなんだろうが…しかし俺は問題の子供やその友達がどーゆー風に
   ガンダムにハマってるのか知らない。何より、SEEDシリーズの世間的な評判は
   悲しいけどあまりイイもんじゃない……もしここでザクウォーリアを薦めて
   万が一、このお母さんの子供が
   『わー、ザクウォーリアなんてファーストのザクのパチモンじゃーん。ダッセー』とか
   言われてイジメられたり、それが原因でこのお母さんまで
   自分の子供に文句を言われる羽目になったとしたら
   それはつまり全部俺のせいってコトになっちまう…!)」

シン「そ、そうですねえ!やっぱりガンダムは一番最初の奴が人気ありますから
   ここはこのファーストのザクを現代の技術で作り直した1/144HGザクなんていかがでしょう!?
   MGほど複雑じゃないですし、サイズ的にもお手軽ですからきっと作りやすいですよ!」

結局、シンの説明に納得してくれたお母さんは、シンにお礼を言ってHGザクを買って行った。
その姿を見送った後、得も言われぬ悲しみに包まれたシンは一人、涙する。

(=ω=.)「……シン」
シン「見てたのか、こなた……なあ、俺、正しかったか?間違ったこと、言ってなかったか?」
(=ω=.)「いや…シンは何も間違ってなかったよ。少しぐらいなら胸を張ってもいいと思うよ」
シン「ありがとう…でも俺の中で、もう一人の俺が叫んでいる気がするんだ……。
   『お前はザフトのモビルスーツを大事にしない不忠者だ、お前はザフトの裏切り者だ』って…」
(=ω=.)「いや、それは考え過ぎだよ。うん、色々な意味で考え過ぎだよマジで」
シン「だけど俺は…ルナやレイの機体を…ザフトの仲間達が乗ったモビルスーツを…」
(=ω=.)「ああほら、泣かない、泣かない。まあ、このザクウォーリアもイイプラモだよ。
     当時の最新技術の結晶、バンダイ脅威のメカニズム!
     プラモとしてのクオリティなら、ファーストのザクにだって劣る所は全然無いよ」
シン「こなた……そう、そうだよな。こんだけ出来のいいプラモなら、もっと皆が買ってくれるよな!」
(=ω=.)「よしよし、やっと元気が出て来たね。そうだよ、その意気だよ、シン」
シン「と言うワケで!こなた!俺の為、ザフトの為、そして店の売り上げの為に!
   お前も是非とも、このザクウォーリアのプラモを買ってくれ!
   勿論、クリスマス商戦に合わせて再入荷したMGデスティニーのEBモードと一緒に!」
(=ω=.)「それはイヤ」
シン「………ちくしょおおおおーーー!!(泣)」

※この物語は事実を元にしたフィクションです。

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最終更新:2008年03月12日 12:00
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