「~でね、くさいのよ。そうそう、あんた初詣は来るの?」
「いくよ~。というかお父さんが行く気マンマン」
「アハハッ!あのおじさんらしいわね。そ、それであ、アイツもく、来るの?」
「シン?行くよ~よかったね~
かがみん☆」
「なんで、わたしがよかったn(ry……」
「
こなた!いつまで電話してるんだよ!」
かがみのツンデレっぷりを楽しもうとしたわたしに、シンの声が飛んで来る
「トホホ~シンに捕まったからきるね」
「ハイハイ、それじゃまたね」
わたしはかがみとの現実逃避手段であった電話をきり、大掃除に戻った
「いや~ゴメンゴメン」
悪びれもせずにこなたがオレの部屋に小一時間ぶりに戻って来た
「おまえなぁ、ちょっとじゃなかったぞ、電話!」
「そんなに、怒らなくてもいいじゃない~」
「お前が戻ってこないと、部屋が片付かないんだよ!」
「1人で部屋の片付けもできないの~☆?」
こ、こいつ………当然普通だったらオレ1人で片付けできる。
しかし、今オレの部屋はこなたの部屋に入りきらない
アニメ系のグッズが置かれてるのだ
「じゃあ、このメイドのフュギィア捨てるか」
「ち、ちょっ!み●るちゃんはら、らめぇ!」
「じゃあ、やるよな?大掃除?」
「はい」
久しぶりに口喧嘩で勝ち、ちょっと機嫌がよくなるオレ
よし!やる気がでできたし、一気に終わらせてやるさ!
「こなた、これは?」
「それは残し」
「これは捨ててもいいだろ?」
「それ手に入れるのにメチャクチャ苦労したんだよ!だからダメ!」
「今年のカレンダーはさすがにいいだろ?」「よく見てよ~サインつきを捨てるわけないでしょ」
プチッ
パリィーン(種割れ)
「………片付くかー!!!!!」
「だ、だって仕方ないじゃん。みんな思い入れがあるんだよ~。シンもこの気持ちわかるでしょ?」
「ハァ!?思い入れがありすぎだろ!!?」
「ううっ」
覚醒したオレに圧倒されたのか、ようやくこなたは、捨てるのを考え始めたらしい
「そうだ!シンのものを捨てたらいいんじゃん!」
ドンガラガッシャン
オレは思わず散らかった部屋にダイブした
「ふ、ふざけるなー!!!!!」
「答えは聞いてないっ、てね。アハッ☆」
肩で息するオレを尻目に捨てれる物を物色するこなた
こ、こいつをどげんとせにゃあかん!!そう思っているとき、こなたは1つのダンボールを手に取っていた
「なに?この大きさ?場所取り過ぎだよ~。なにいれてんの?」
そういうとこなたはダンボールの包装を解いて行く。
確か、あの中味は………
ダンボールの中に入ってたのは、赤いヘルメットとスーツだった
「これ………!」
そう、これこそはシンがC.E.で戦って来た証であり、シンがわたしの前に初めて現われた格好である
「みつかちゃったか~」
シンはそう言いながら笑って頬をかいた
「こなたのこといえないよな~。オレも思い入れありすぎて、それを残してるし………」
それを聞いたわたしは自分の軽率さと自分が行なおうとしていた重大性に気付いた
「シン………ゴメン………ゴメンネ……」
気付いたらわたしは泣いていた
「えっ?ちょっ!なにも泣かなくていいだろ!?こなたは中味を知らなかったんだし」
そんなことは言い訳にもならない!
何であろうとわたしは、シンの思い入れを捨てようとしたのだから………そう思うとまた涙が出て来てしまう
ギュッ
え?…シンがわたしを抱き………な、なんで?
過去に出会った少女を思い出したのか、こなたの泣き顔を見たくなかったのか、あるいはその両方か、理由はわからなかった
ただ気付くとオレはこなたを抱き締めていた
「シ………ン……?」
「…そんな顔するな」
「………でも、で、でもわ、わたしは………」
「オレもこなたの思い入れのものを捨てようとしたんだし、おあいこだ」
「違う、違うよ!わたしとシンの思い入れじゃ………重さが違うよ!!」
そう叫ぶと再び泣き出すこなた
………違うぞ、こなた………
オレは手をこなたの頭の上にゆっくり置いた
「思い入れに軽いも重いもないさ。悲しい事はどんなことでも悲しいし、楽しいことはどんなことでも楽しいんだ」
「………シン………」
「だから、もう泣くな。オレにこれ以上悲しい思いさせないでくれ」
「…………………………………………うん」
こなたが泣きやむのを確認して、オレはこなたを放す
「……でも~シン」
「ん?」
「さっきの思い入れってところ、相当クサいよ♪」
………切替えの早い奴!…………
「なに?なに?どのアニメのセリフ?」
「う、うるさい!は、はやく片付けろ!」
「うひゃー!シンが怒った♪」
「教えてくれたのはお前たちだろ」
オレは渋々片付けをしてるこなたに心の中で答えた
~fin~
最終更新:2008年04月02日 17:29