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シン「やあひかげちゃん、ひなたさん。今日も夕飯を作りに来たよ」
ひなた「わあい、ありがとうございますアスカさん♪」
ひかげ「結構です!間に合ってます!そうやって何回ウチに上がり込めば気が済むのよ、あなたって人は!?」
ひなた「えー。間に合ってないわよぅ、ひかげちゃん。
    アスカさんが来てくれなかったら、今日も我が家のお夕飯は塩粥一杯が限界で…」
シン「…だから、そうやってひなたさんがひかげちゃんにまともな物を食わせようとしないから
   こうやってちょくちょく様子を見に来ないと心配で仕方が無いんだよ。
   ったくひなたさん、あんたは育ち盛りのひかげちゃんが可哀想だとは思わないのか!?」
ひなた「そう仰られてもぉ…私も『萌え』によってエネルギーを吸収しないと生活出来ませんしぃ…」
ひかげ「うがーっ!お姉ちゃんもアスカさんもいい加減にしてよ!
    いっつもいつもいつもいつも同じようなことばかり言ってぇーっ!!」


シン「とまあ、毎回こんな調子でな。本当にひなたさんにも困ったもんだぜ」
パティ「それでシン、コノ間もヒナタ達のディナーを作ッテあげたンデスか?」
シン「ああ。ひなたさんはともかく、ひかげちゃんが俺のことを好きじゃないのは知ってるけどさ。
   でも飯を作ったら、何だかんだでいつも嬉しそうに食べてくれるしな。
   ひかげちゃんのあの顔を見てると、やっぱり俺のやってることは
   間違ってないんだって勇気付けられる気がするよ」
パティ「…ヒナタやヒカゲのディナーを作るの、楽シイんデスね」
シン「まあ、そうだな。嫌いだったらこんなことはやらないさ。
   大体あの年頃の女の子が満足に食事も摂れないなんて、幾ら何でも可哀想過ぎるもんな」
パティ「………」

シン「でも、ひなたさんが頑張ってるって言うのも本当なんだよな。
   誰にも頼らず、一人でひかげちゃんの面倒を見てるんだから…
   今も何だかんだでそうじろうさんの世話になってる俺からすれば、あの人には勝てないって感じる。
   だからせめて、俺も俺が出来る範囲で、あの二人の力になってやりたいって思うんだよ」
パティ「…二人の為ニ、ディナーを作って?」
シン「ま、それが一番手っ取り早くて、かつあの二人が喜んでくれる最善の方法だろうからな。
   それに女の子二人で留守番してるよりは、男の俺がいた方が防犯の面でも安心出来るだろうし」
パティ「……ニホンには送リ狼って言葉、あった筈デスが」
シン「ん、何か言ったかパティ?」
パティ「ノン、何デモないデスよ。……あの、シン。チョット話をチェンジしますが…
    次のバイトのお休みノ日、シンは暇ヒマ星人でショウか?」
シン「暇ヒマって……まあ、そうだな。特に予定は入っていないけど」
パティ「でしたら、シン!」
シン「うお!?な、何だよ?」
パティ「その日、私のホームに来てクダサイ!私もシンのディナーを食べてみたいデス!
    私のディナー、シンに作って欲しいんデス!」
シン「ぱ、パティ?どうしたんだよ、そんなに興奮して…」
パティ「シン…私もヒナタ達ミタイにシンに心配されたい、構ッテ欲しいデスよ。
    私もステイツを離れて一人暮ラシ、私だって寂しい時アリマス。
    デモ、それよりシンが他のガール達と仲良シなのが、私時々すごく辛クなります」
シン「パティ…」
パティ「私だって…シンを独リ占メしたいデスよ」
シン「……わかったよ、パティ。お前の期待通りに行くかはわからないけど…
   とにかく今度、お前ん家まで夕飯を作りに行くことにするよ。今はそれでいいか?」
パティ「…!サンクスです、シン!私、ソレだけでもベリーベリー嬉しいデス!」
シン「おわあ!だ、だからっていきなり抱き付くなよ!?む、胸が当たってるじゃないかー!」

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最終更新:2009年11月16日 03:46
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