シン「それにしても、桜庭先生は本当に天原先生のことが気になるんですね」
ひかる「まあな。同性の私が言うのも何だが、ふゆきは素晴らしい女性だ。
だからこそ、あいつを狙う悪い虫が色々と纏わり付いて来るわけなんだが…」
シン「ハハ…俺も桜庭先生と天原先生の仲の良さは聞いてますよ」
ひかる「どうせ、私をお邪魔虫扱いするような、ろくでもない噂の類だろう?
ふゆきーズガードだとかチビ眼鏡の小姑だとか、あるいはふゆきの背後霊だとか
どれも下らん風評とは言え、聞いていてあまり気分の良い物では無いがな」
シン「確かに、そんな感じの噂でしたが…しかし背後霊というのは桜庭先生にピッタリですね」
ひかる「……何だと?」
シン「人に憑依して片時も離れず、時には宿主に災いをももたらす存在。
まさに桜庭先生のことを的確に表現しているじゃないですか」
ひかる「
アスカ…それはどういう意味だ?返答次第では貴様とて只では済まさんぞ」
シン「言葉通りの意味ですよ。だって、桜庭先生は――」
クルクルクル、シュピン!
シン「既に俺の心に取り憑いて、恋の業火で俺を焼き尽くそうとしているじゃないですか!」
ひかる「な…なにィィィーーーッ!!?(///)」
シン「俺の心から片時も離れず、そのまま俺のハートを工作してしまった桜庭先生は
恋煩いという不治の病をもたらした罪深ーい背後霊!そんな先生には御祓いが必要のようですね?」
ひかる「お、御祓いだと…!?」
シン「その通り!先生には俺以外の誰も見えないように、先生の心から俺以外の全員を人払いして貰わなきゃ!
そして改めて、ピンク一色に塗装された俺との思い出をフルスクラッチだ!」
ひかる「甘いッ!甘過ぎるぞ!この甘さ、なんて聞いていて気分の良い言葉なんだーッ!!」
~おまけ~
ふゆき「…………」
シン・ひかる「「げぇーっ!?天原先生(ふゆき)ーッ!!?」
ふゆき「…………」
シン「ま、まさか天原先生…さっきの全部、聞いてました…?」
ひかる「まままま、待ってくれふゆき!これは誤解だ!お前が思っているようなことは断じてない!
でも男から甘い言葉を掛けられて嬉しかったのは本当でって、いや違う!
とにかく間違いだ、過ちだ、デュミナスなんだ!だからふゆき、落ち着いて私の話を…」
ふゆき「…………うふふっ」
ピシャッ(ドアが閉められる)
ひかる「ふ、ふゆき…」
シン「こ…恐ぇーッ!あの笑顔の意味がわからない!わからないから尚の事恐い!
理解は幸せ、そして不理解は不幸せだああぁぁ!!」
最終更新:2009年06月25日 21:05