修学旅行か…確かああいうのは先生達が事前に下調べとかするらしいから、さしずめ…
ななこ「関西はええなぁ!雰囲気に雅があるっちゅーか、言葉遣いからしてエレガントっちゅーか…」
ひかる「黒井先生が使っているのはエセ関西弁でしょうが…」
ふゆき「ほら、見て下さい
アスカ君。これが日本史の授業にも出て来る平等院鳳凰堂ですよ」
シン「……あの、ちょっといいですか?先生方が修学旅行の下調べに京都まで来るのはわかります。
だけど、何でそれに生徒の俺が付き合わされにゃあならないんですか!?」
ななこ「っつってもなー?女三人だけの旅行じゃあ、やっぱ不安やしー」
ひかる「海外育ちのお前に、もっと日本に慣れてもらうにも丁度良いだろうと思ってな」
シン「無茶苦茶だ!こんな学校行事にこれほどのメンバーで来るなんて!
そもそも、養護教諭の天原先生まで来る必要がホントにあったんですか!?」
ふゆき「…ごめんなさい。私自身、アスカ君と一緒に旅行が出来たら嬉しいと思っていましたから…」
シン「へっ?そ、それは一体どういう…」
ななこ「おーっと。抜け駆けは許しまへんでー、天原先生」
ひかる「まあアスカよ、細かいことは気にするな。私は気にしていない。
我々がお前を連れ回したかったんだ、この答えで満足か?」
シン「……なんかもう、怒る気力も無くなりました…本当にあんた達って人はーっ」
ななこ「聞き訳が良くてよろしい!んじゃあキリキリ行程の消化に励むでー!
コイツが全部終わったら、最後は大阪に飛んで食い倒れツアーでフィニッシュやー!」
ふゆき「もう、黒井先生ったら…くれぐれも無理はしないようにして下さいね。過度のお酒は体にも毒ですよ?」
ななこ「構へん構へん。もしそーなったら、ウチはアスカにおぶってもらうつもりやからなぁ」
シン「はぁっ!?何ですかそりゃあ!?」
ひかる「…その手があったか」
ふゆき「…………」
シン「ちょ、桜庭先生まで何を!?天原先生も目が笑ってませんよ!?」
ななこ「ふっふっふー、戦いはこれで決まりや。いやもぉ、こんなに楽しい下見旅行は初めてやでぇ。
ホンマ、お前を連れて来て良かったでー、アスカよぉ」
最終更新:2009年08月14日 12:57