シン「ふう、到着っと」
ひなた「どうもすみません
アスカさん。本当、こうしていつも家まで送って頂いてぇ」
シン「いいんですよ。最近は何かと物騒ですし、ひなたさん一人で夜道を歩かせるなんて
危なっかしくて出来ませんよ。丁度、帰り道も同じ方角ですからね」
ひなた「アスカさん…」
シン「それじゃあ俺はこれで。ひかげちゃんにもよろしく言っておいて下さい」
ひなた「あ!あの…待ってください」
シン「はい?」
ひなた「……その、もしよろしければ…ちょっとだけ家に上がって頂けませんかぁ?
丁度ひかげちゃん、学校の修学旅行に出掛けていて留守なんです…
今、家には私一人しかいませんので…ですから、その、アスカさんに来て頂ければ…」
シン「一人しかいないって…あ、あの、ひなたさん、それってまさか……」
ひなた「はい…その、まさかです…」
シン「ひなたさん…」
ひなた「アスカさん……ううん、シン…さん…」
ひかげ「っずわぁぁぁぁーーーーーーーーっ!!!?」
ひなた「…どぉしたのぉ、ひかげちゃん?こんな夜遅くに大声出したりしてぇ…。
深夜アニメはもう終わっちゃってる時間だし、そんなに騒いだら近所迷惑よぉ…?」
ひかげ「はぁ、はぁ、はぁ……い、今の恐ろしいビジョンは……ゆ、夢…!?」
後日。
ひかげ「嫌ったらイヤ!私、修学旅行なんて絶対行かない!」
ひなた「ひかげちゃん…お金のことだったら心配しなくてもいいのよぉ?
そのぐらいなら、お姉ちゃんだってちゃーんと貯金してあるもの」
ひかげ「お金の問題なんかじゃない!私が家を空けている間、お姉ちゃんに何かあったら嫌だもん!」
シン「ひかげちゃん…気持ちはわかるけど、こういうのは逆に行かない方が
余計にひなたさんを心配させることになっちまうぞ。それでもいいのか?」
ひかげ「う…!だ、誰のせいだと思ってるのよ!?元はと言えば、あなたみたいに
お姉ちゃんに擦り寄ろうとする人がいるせいじゃない!
私がいなくなった隙にお姉ちゃんをどうこうしようなんて真似、絶対にさせないんだから!」
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シン「ひかげちゃんは本当にお姉ちゃんが好きなんだね」(ナデナデ)
ひかげ「あ・・・う・・・」
ひなた「私は大丈夫だから、ね。一生に一度しかない修学旅行楽しんできなさい」
ひかげ「(そ、そう言われたら。何も言い返せないじゃない)」
最終更新:2009年08月17日 12:42