6-75


鞄のポケットに入っていたこの手紙見つけた時、私は驚いた
クラスメートから隠れて中身を読んでみてもっと驚いた

[夜7時に、泊まってるホテルの前に来てくれ、話がある シン・アスカ]

シンからの意味ありげな手紙に、私の心臓はドキドキしっぱなしだった
観光地を見て廻るけど心ここにあらず、そわそわと何度も時計を見てしまう

かがみ「早く7時にならないかな」


シンはまだ来ていなかった。壁に寄り掛かり待っていると

シン「かがみ」
シンがやってきた
かがみ「シン」
胸の鼓動が速くなる

シン「お願いがあるんだ」
かがみ「え」
シン「金貸してください」
かがみ「…………」
シンの言葉に、待っている間に妄想していた展開が、音を立てて崩れていく
シン「こなたとかに頼むと後が怖いから、頼めるのかがみしかいなんだ」
かがみ「………うんわかった」
シン「このことは、こなた達には内緒しておいてくれな、ありがとうかがみ」
シンは戻っていった

私は地面に座り込んだ
かがみ「期待…しちゃったじゃない」
涙が出てきた
そうだよね、そんなわけないよね、勝手に期待して、ショック受けてるだけ


シン「何泣いてるんだ」
顔を上げると、シンがいた
かがみ「な、泣いてないわよ!。まだ何かよう」

シン「これ、渡すの忘れてた」
携帯のストラップを渡された
かがみ「何コレ」
シン「昼に行った縁結びの所で買ったんだよ。二つ一組で、片方を、す、すす好きな人に持たせると、両想いになれるって」

シン「だから持っていてほしい」
シンの顔が真っ赤だ。聞いてる私の顔も真っ赤なんだろうけど
かがみ「うん大事にする」

シン「そろそろ戻ろう」
手を繋いでくるシン
かがみ「うん」
私も手を握り返す

寄り添ってホテルの入口まで、二人で歩いた

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最終更新:2009年05月01日 00:10
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