針隠し
by 樺太
つかさ「あれー今日もこなちゃんお休みだね」
かがみ「あいつのことだから夜遅くまでゲームでもやってたんでしょ」
みゆき「いいえ…泉さん風邪でお休みと聞きましたが…」
かがみ「そ、そうなの?じゃあ私のときもお見舞いに来てくれたから私達もお見舞い行く?」
つかさ「そうだねー行こう」
みゆき「えぇ、そうですねちょっと心配ですから」
放課後
ピンポーン
かがみ「おーい、こなたいるー?」
こなた「あれ、かがみ?それにみんなも、どしたの急に?」
かがみ「何って…あんたが休みだったからお見舞いに来たのよ」
みゆき「風邪でお休みと聞きましたが…」
つかさ「こなちゃん風邪はもう大丈夫なの?」
こなた「あ、うん、明日は行けると思うよーみんなありがとうー」
かがみ「はいこれ、お見舞いにおはぎ買ってきたわよ」
こなた「わーありがとう」
かがみ「それじゃ私達は帰るから。明日は学校来なさいよ」
つかさ「バイバイこなちゃん」
こなた「うん、みんなありがとねー」
夜
こなた「あ、そうだ。ネトゲしながら、かがみたちのお見舞いのおはぎでも食べよ」
モグモグ…モグモグ…チクッ…
こなた「痛っ!?ペッペッ!!痛たた…なんだろこれ…何か変なもの入ってたんじゃ……ま、まさか針…もしかしてかがみ達が…」
翌朝
かがみ「おはよう、こなた」
つかさ「あ、こなちゃんおはよう」
こなた「……」
かがみ「どうしたのよこなた?あんまり元気ないわね?」
つかさ「こなちゃんまだ風邪気味なの?」
こなた「……先、行くね」
かがみ「ちょっとこなた待ちなさいよ!」
つかさ「どうしちゃったんだろうねーこなちゃん?」
つかさ「最近のこなちゃんって怖いよね…」
みゆき「泉さん、最近表情も暗くなって私達とお話したりすることもなくなりましたし…」
かがみ「そうね…それにあいつ何でバットなんて持ち歩いてるのよ…」
つかさ「どうしちゃったんだろう…こなちゃん」
みゆき「あら?あれ泉さんじゃないですか?」
かがみ「あ、こなた!ちょうど今、あんたの話してたのよ!最近元気ないねって」
こなた「……」
つかさ「こなちゃん…?」
かがみ「全くバットなんか持っちゃってどうしちゃったの?最近のこなた変だよ?」
みゆき「悩み事なら私達が…」
こなた「……」
こなた父「おーい、こなたー、ちょっと来てくれ」
こなた「………」
こなた父「あのな、こなた。お前は新しいお母さん欲しいか?」
こなた「…どゆこと、お父さん」
こなた父「あのなーお父さん、再婚しようと思ってるんだが」
こなた「……」
こなた父「いや、その今直ぐにって訳じゃないんだがな、お前の意見を聞こうと思ってな」
こなた「…あのスナックの女だよね」
こなた父「あはは、こなたも何回か会ったことあるよな。どうかな悪い人じゃないと思うんだが」
こなた「……」
こなた父「そういうことで、こなたも是非新しいお母さんについて考えておいてくれな!あははは!」
こなた「……」
かがみ「こなた…本当に大丈夫なのかしら…」
みゆき「あの…実は…」
つかさ「どうしたのゆきちゃん?」
みゆき「あの…泉さんのことを…聞いてしまって…実は泉さんのお兄さんが失踪されてからもうすぐ一年なんだそうです」
かがみ「はぁ!?こなたに兄弟なんていないじゃない?」
みゆき「それが、どうやら母方の実家の方で暮らされていたようで…お兄さんのお名前はサトシさんで…泉さんはサトシさんを慕われていたようです」
かがみ「そんなこと、こなたから聞いたこともないわよ!?」
みゆき「私も昨日、小早川さんから聞くまでは…真実ではないと思っていました…」
つかさ「それじゃあ、こなちゃん、それで急に…」
かがみ「お兄さんが失踪…一年前…そうだったの…」
こなた「だからゆい姉さん助けてよ!このままじゃ、かがみやつかさに殺されちゃうよ!あいつら普通じゃないよ!」
ゆい姉さん「あー悪いこなた!今、旦那が帰ってきていてさ!悪いね!…ツーツーツー」
こなた「…そんな…そうだ!」
私、泉こなたは命を狙われて…
こなた「もし、かがみ達に殺されても、こうやって手紙にしておけば、もしかしたらゆい姉さんが見つけてくれるかも…あとはこれを見つからない場所に…」
こなた父「おーい、こなた、開けてくれー」
こなた「…!?…どしたのお父さん?」
こなた父「ん?かがみちゃん達が来たから紅茶を持ってきたんだが?」
こなた「えっ!?…じゃあもしかして今の全部…」
かがみ「こなたの家に行ってみたけど…私達がこなたを殺すって…どうなってるのよ」
つかさ「こなちゃん絶対普通じゃないよ…怖いよ…あんなのこなちゃんじゃないよ…」
みゆき「やっぱり本人に直接聞いてみたほうが…」
かがみ「でもあの時逃げずにこなたに会っていたら私達こなたに…あのバットで…」
つかさ「やっぱり…一年前のお兄さんの失踪?」
みゆき「それに先ほど、泉さんのお父さんとお話したのですが…何でも再婚なさるそうで…」
かがみ「…お兄さんの失踪から一年……そして再婚の話…こなたが混乱するのも分かるわね」
つかさ「やっぱり明日、こなちゃんに聞いてみよ?相談するくらいなら私達でもできるし」
みゆき「そうですね、私達にできるのはそれくらいしか…」
翌日
つかさ「こなちゃん今日も元気ないね…」
かがみ「こなた、ほら元気出しなさいよ、あんたらしくないわよ」
こなた「……」
みゆき「泉さんも大変だと思いますが…私達にできることがあれば力になりますよ?」
こなた「……」
かがみ「そうよこなた、水くさいわよ」
つかさ「えへへ、私達じゃ力になれないかもしれないけどね」
こなた「……みんな」
かがみ「ほら、あんたの好きなチョココロネも買ってきたわよ」
つかさ「さぁ食べて、こなちゃん」
みゆき「どうぞ遠慮せず召し上がって下さい泉さん」
かがみ「早く食べなさいよ、あ、それともこの前のおはぎの方が良かったかな?どうだったこの前のおはぎ?」
つかさ「どうしたのこなちゃん?こなちゃんが好きなチョココロネだよ?」
みゆき「泉さん…?」
かがみ「こなた…?」
つかさ「こなちゃん…?」
こなた「…う、う、うぎあああああぁぁーーー!!はぁはぁ!」
つかさ「ちょ!こなちゃんバット危な…」ブン…グシャ!
みゆき「い、泉さん落ち着い…」ブン…グシャ!
かがみ「こ、こなた!わ、私達を信じ…」ブン…グシャ!
らき☆すた 終
ごめん続きあった
こなた「はぁはぁ…ゆい…姉さん…」
ゆい姉さん「んー?どしたのこなたー?」
こなた「や、やっぱり…かがみ達…はぁはぁ…ゲホゲホ!」
ゆい姉さん「んー?新手のイタズラかー?」
こなた「私は…ゲホゲホ!…もうダメ……でも…チョココロネの中に…ゲホゲホ!…針がある…ゲホゲホ!…はず…」
ゆい姉さん「こなたー?」
こなた「…うぅ…ゲホゲホ!…ち、チョココロネだよ…ゲホゲホ!…ツーツーツー」
らき☆すた 終
最終更新:2022年04月16日 13:16