Maximum likelihood detection for DS-CDMA using Gröbner bases
- http://www.matsu.mgmt.waseda.ac.jp/paper/view/460
- http://en.wikipedia.org/wiki/DS-CDMA
- http://www.amazon.com/dp/0521593735
概要
白色ガウス雑音通信路で、おおぜいの人が通信をおこなうとき、
受信局がなさねばならない処理は、NP-hard である[3]という定式化がある。
この論文では、その定式化を 2 を法とする整数計画法に変形し、
それを解く Ikegami-Kaji アルゴリズムを適用するための条件を書き下す。
さらに、そのアルゴリズムを基とした、受信局の処理アルゴリズム
(Maximum likelihood detection) を提案する。
考察
Ikegami-Kaji アルゴリズムの弱点である、計算遅すぎで実用にならん、
をそのまま引き継ぐので、工学としては、もう一工夫必要になる。
もともと、問題が NP-hard ですので、
計算遅すぎとかどうしようもないのでしょうが、それにしても。
トーリックイデアルもどきのイデアルができあがるので、
その数学的性質をしらべ、Gröbner 基底の計算をせずに済む道を探るか、
あるいは、計算結果を再利用する方向に進むべき、じゃないかな。
部分問題として、計算の速いクラスを切り出せたら国際会議もの。
発展途上の研究という印象。どうしたらいいだろう、うーん。
どうやって性質を特徴づけたらいいかの直感がまだ湧いてこない、です。
(その翌日)
とりあえず、もう少しよい変形はでてきました。考えてみるものですね。
いけがみ
最終更新:2011年03月07日 09:56