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トラ



種別
別名  
住所 宮城県桃生郡雄勝町
特徴  あるとき、大浜に浄瑠璃語りが来た。ある家では嫁一人を置いてこれを聞きに行った。嫁が縫物をしながら飼い猫のトラに「浄瑠璃が聞きたい」と愚痴をこぼす。するとトラが「朝日奈灯籠という浄瑠璃を聞かせてやろう」と言い、また「他言すると命をとるぞ」とも言う。猫の声が素晴らしく、嫁は泣く泣く聞いた。そこに姑が嫁の様子を窺いに帰ってくる。家から浄瑠璃の声が聞こえてくるので、姑は嫁が間男を引き入れたと誤解し、激しく責めたてた。耐えかねた嫁はついトラのことを口にしてしまい、その翌日からトラは姿を消した。しかしトラは嫁の里へ行く途中にある松に登って下を見ているというので、嫁は里帰りもせず、表にも出ず暮らした。ある日雷が落ちて、トラは松諸共焼け死ぬ。和尚に頼んで猫の供養をしたところ祟りもなく、嫁は外出できるようになったという。
資料 『民話の手帖』別冊12号

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最終更新:2011年09月04日 20:35