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ナベ



種別
別名  
住所 宮城県桃生郡桃生町
特徴  昔、表永井の裏側の山手の大ひらというところに一軒家があり、一匹の野良猫が迷い込んで住みついた。真っ黒い毛に覆われていたのでナベと名付けられて家人に可愛がられた。猫も婆に懐いて、そばを離れず歩くようになった。ある時、近所に浄瑠璃語りが来たので、この家でも婆さんを留守番役にして出かけていった。婆は寂しいので猫に話しかけていると、猫は今夜の催し物である大職冠藤原鎌足を語ってやろうと言った。今夜自分が口をきいたことは決して人には語らぬよう口止めして、猫は非常に上手に浄瑠璃を語った。翌朝、家族が浄瑠璃のことを話すので、婆もつられて猫の浄瑠璃について話してしまう。すると婆の傍で寝ていたナベが唸り声を上げて飛びかかり、喉を食い破って姿を消した。その後、家には不幸が続いてナべ猫屋敷の名前だけを残すことになったという。
資料 『語り伝えられた桃生のむかしむかし』桃生町老人クラブ連合会

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最終更新:2011年09月04日 20:57