種別 | 狸 |
別名 | 滝津のお染 |
住所 | 徳島県名西郡神領村滝津 |
特徴 | よく人を化かす。▽あるとき、村の吾作さんが隣村からの帰りに滝津を通りかかった。背後に気配を感じて振り向くと、そこには隣村へ嫁いだ妹がいた。妹は急用で里へ帰ると言い、吾作さんと道を共にした。しかしどうも様子がおかしく、気味悪く思った吾作さんは足を早めて一人先へ進んだ。妹は追いつけず、とうとう道に倒れて泣き出した。流石に可哀想に思った吾作さんは引き返し、妹の手を取った。しかし声を上げて泣くばかりで起こすことができない。暫くして、吾作さんは村人に声をかけられた。我に返って見てみれば、妹の手と思って引っ張っていたのは木の枝で、泣き声と思ったのは谷水の音だった。これはお染狸に化かされたものらしい。 |
資料 | 『阿波の狸の話』笠井新也 |