つけるタイミング

変化する香り立ち

香水の香り立ちは、香水とはにも記載した通り、最初華やかに香るトップノートからミドルノート、そしてラストノート(ボトムノート)までグラデーションのように変化していきます。

同じラストノートでもしっかりとしたボディ感を保った香りから徐々に弱くなり、香るか香らないかわからないくらいまで弱くなり消えていきます。その時間は香水の種類や製品によって千差万別で早いもので数時間、継続するものなら数日持続します。

しかし、香水として最も安定してふくらみのある香り立ちは、ミドルノートがはじまる頃から数時間程度が一番美しいと思います。また、そういう製品が多いようです。

ということは香水は、つけてからミドルノートが訪れる10分後、20分後からが見せ場ですので、もしパーティなどで最高の香りの演出をしたいのなら、何時 間も前に自宅でつけてでてくるより、パーティ会場には少し早めについてから会場の化粧室で香水をつけるもの一つの手です。

香水はつけるタイミングも少しねらいをつけて最高の香り立ちを演出して下さい。
 

香水をつける時間

お出かけ前:香水の種類によって違いますが、通常トップノートが香る最初の10分~15分程度は、アルコール臭も含みますし、急激に変化する部分なので対面する場合、まだおめかしの途中のようなものです。香りが落ち着くまでの10分程度前までに付けるとよいでしょう。ただ香りが強すぎる香水もあるため、好みに応じて一時間前などからつけておくという方法もあります。

 

付け直しについて

・弱くなった香りの付け足し

早くつけ過ぎて弱くなった香りを外出先で「つけ直したい」「つけ足したい」という要望もでてきます。最初につけた香水が現在トップノート・ミドルノート・ ラストノートのサイクルを進行中ですが、それに新しいトップノート・ミドルノート・ラストノートのサイクルが時間差で加わることになりますが、香りの質は 同じですのでそれほど違和感はありません。

・少量つける

ただし、同じ香りをすでに自分自身がたっぷり嗅いでいるためつけ直したときに「つけ過ぎ」る失敗を犯しがちなのでご注意ください。つけ直しやつけ足しは、 最初につけた場所より少し離れた足や手先などに少量つけることがおすすめです。疲労している嗅覚へのダメージが少ないし、遠い分、新しくつけた香り立ちが の強さなどが比較的冷静に判断できます。

 

付ける対象

香水は化粧品ですので地肌に直接つけても問題ありませんが、すべての人に問題がないわけではりません。お肌が弱い方は直接つけることを避けた方がよいでしょう。
 

お肌に直接つける

体温のあるお肌に直接つけると香り立ちがよいとされています。香水を直接肌につけると肌に吸収され健康の害になるのでは、という質問を受けることがあります。

一般的に肌は皮膚の角質が異物の進入を阻止(バリア機能)していますので、吸収されることはないとされますが、ごく微量に吸収されるとする説もあります。

その場合でも健康に被害が及ぶ成分などは使用されていませんのでご安心ください。ただし、お肌が荒れるとそのバリア機能が弱りますので弱ったお肌には刺激になる場合がありますので注意しましょう。
 

ハンカチやティッシュ

世界的に使用が許可されている香料でもお肌に合わない方がいます。当社の経験では、お客様の数パーセントが市販化粧品でお肌のトラブルを感じられているようです。

こういう方々は香水も同様に直接お肌につけることはお勧めできません。ハンカチやティッシュに香水をつけ、内ポケット、(あまりスマートでありませんが)ブラや下着にはさむやり方で直接お肌との接触・コンタクトを避けて香りをお楽しみましょう。
 

衣服

お勧めはスカートです。スカートの裾裏や内側に香水をつけると揺れるたびにほのかに香ります。女性らしい「かわいらしさ」の演出に試す価値があります。

同様にスーツの内ポケットやパンツの裏地などもOKです。ただし、衣服は一度つけると香りが残りますので違う香りをつけるのが難点です。また、シミになる場合もありますのでその点も充分にご配慮ください。

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最終更新:2014年03月03日 21:22