公式通知015 第3戦 The 7th 3/24 Heures du Mans 開催コース紹介とコースの注意ポイント
2013.05.31
【コース紹介】
シルキュイ・ドゥ・ラ・サルト(Circuit de la Sarthe)はフランスのル・マン市にあるサーキット。
ル・マン24時間レースで使用されるコース。コース全長は13.629kmで、その多くに公道を使用する。ピットなどの競技用施設やコントロールラインなどは、ブガッティ・サーキットと共用する。
サルテまたはサルトと呼ばれるがサルテが英語読み、サルトがフランス語読みで全部フランス語読みにすると「シルキュイ・ドゥ・ラ・サルト」になる。テレビ朝日がル・マンを放映していた時はサルテと表記していたためGT4でこのコースが収録されるまでは「サルテ」の呼び方が日本では一般的であった。
1923年に耐久レースが開催されたときのコースは、極めて緩やかな高速コーナーと超ロングストレートを2つ含む単純なレイアウトであったが、テルトル・ルージュがコーナーに変化した現在のコースの原型となったのは1932年のことである。
その後、高速化するレースカーに対する安全性の向上や死亡事故への対策によってシケインの追加や道幅の拡張などが行われている。
特に約6kmという超ロングストレート「ユノディエール」ではレースカーは最高400km/hを超えるスピードに達していたが、1990年に安全性のために約1/3となる場所にそれぞれシケインが追加された。
さらに2000年に「ダンロップブリッジ」のストレートが大きな下りカーブに、2006年に「エセス」と「テルトル・ルージュ」の侵入が緩やかに改変され現在に至る。
コースの大部分が路肩を広く取った片側一車線の一般公道を使用しているために、路面のうねりの他に轍が出来ている箇所も多く、雨が降ると轍の部分に「川」が出来るため、スピンを誘発しやすくなる。さらにユノディエールには街灯すら存在しないため、ドライバーにとっては特に夜間走行においてかなり厳しいコースでもある。
【コースの注意ポイント】
2~3コーナー(ダンロップシケイン)
1コーナーのダンロップカーブの直後にあるシンプルなシケイン。
決勝スタート直後の団子状態ではアクシデントが発生しやすい要注意ポイント。
当然ながらランオフエリアをカットしてスピードを稼ぐといった行為はしてはいけません。
スタート直後等は混乱回避のため出る場合がありますがその時に追越行為、無理なコース復帰、ランオフエリア内での加速行為(アクセル全開)はしてはいけません。
ダンロップシケイン立ち上がりのランオフエリアも同様です。
5~6コーナー(エセス)
路面がかなりうねっており、繊細なアクセルワークが要求される序盤の難所。
特に6コーナー立ち上がりはリアがブレイクしやすくランオフエリアも狭いため事故が発生しやすい。
5コーナーイン側にはカット防止のためのボラードが立てられています。これを飛ばさないように(カットしないように)走りましょう。
ボラードが飛散するとリプレイの見栄えも悪くなります。
ミュルサンヌ・ストレートに進入する中速コーナー。
長いストレートがこの後控えているので出来るだけ高速で通過したいところ。
入口、出口共にコース外に出ないように走りましょう。出てしまった場合はちゃんと速度を落として。
このコースで最も特徴的な全長6kmのストレート。今は途中にシケインが2つ設けられており、2kmの直線×3といった感じ。
サルトでのレースにおいてはここでの最高速が非常に重要になってくる。
コース脇の赤い部分はランオフエリアでありコースではありませんので注意。
ミュルサンヌ・ストレートの終点にある直角コーナー。若干右に曲がりながらハードブレーキングするので難しいポイント。
白線外のランオフエリアを使うと旋回速度、制動距離を稼げてしまうので使わないように。
ここにもイン側にカット防止のボラードが立ててあるのでなぎ倒さないように。
今のサルトサーキットではこの区間で最高速を記録する。
速度は出るが非常に狭い上に高低差もあるのでクラス違いの追い越しなどは十分注意して走ろう。また夜間ではこの区間が最も暗くなるので視界も悪くなる。
- 18~19コーナー(インディアナポリス、アルナージュ)
タイトなコーナーが連続しているセクション。
インディアナポリスは高速で通過する17コーナーの直後にあるのでブレーキタイミングを誤ると飛び出してクラッシュにつながりやすい。
アルナージュはこのコースで最も速度が落ちるところである。こちらも減速タイミングを間違えるとタイヤバリアに直行なので要注意。
有名な右高速コーナー。ここから常設サーキット区間に再合流する。
カートコースの周りを回り込むように走る連続コーナー。タイムを短縮するために重要なコーナーのひとつ。
常設サーキット区間であるが道幅はかなり狭いので下位クラスとのアクシデントが発生しやすい危険地帯でもある。
26コーナー立ち上がりでは膨らみすぎないように注意。カット防止の凸凹があり乗り方が悪いと跳ねてスピンすることもある。
最後のコーナーはシケインを連続でクリアするフォード・シケイン。
2個目のシケインの方がよりタイトになっている。
1つめのシケインではカット防止のボラードがあるのでこれを倒さない(シケインカットしない)ように。
2個目のシケインでも当然ランオフエリアをカットして走行しないように。
現実のル・マンではこの2個目のシケインを結構ガッツリとカットしていますが目安としては左輪が縁石上にあるぐらいまでが限度でしょう。
【ピットイン・アウト】
フォードシケイン手前からピットレーンに進入します。白線をカットしないように。
ピットレーンがシケイン状になっているため減速せず突っ込むとオートの減速では間に合わず砂にハマりスピンしてタイムロス、あるいはショートカットしてしまいます。
必ず減速して進入しましょう。
ピットアウト時は白線をカットしないようコースに復帰しましょう。
大会主催者 Morris
最終更新:2013年05月31日 10:18