【①】
その昔、世界には何もなかった。
最初に生まれたのは「ニューワード」という名の神だった。
ニューワードはまず5人の神子をつくった。
そして手に持っていた「言(こと)」という名の木の種を神子に授けた。
【②】
5人の神子たちは世界の中心に種を植えた。
種を囲み、想いを込めて祈った。
すると種から芽が出て瞬く間に大木となり、大きな葉を付けた。
【③】
葉には文字の羅列が刻まれていた。
ニューワードは文字の羅列を「コトバ」と名付けた。
こうして何もない世界に「言葉」が生まれた。
【④】
神子は祈り続けた。すると今度は美しい花が咲いた。
花は不思議なエネルギーを宿した文字「コトダマ」を放出した。
【⑤】
コトダマは葉に刻まれたコトバの通りに結び付いた。
すると「大地」や「空」、「海」などの「物」が生まれた。
その後、長い年月をかけてコトバは5つの美しい大陸をつくった。
【⑥】
世界ができたあと花はコトダマを吸収して実となった。
実の中からは文字の精霊「
コトダマン」が生まれた。
【⑦】
コトダマンは葉に刻まれたコトバの通りに結び付いた。
すると「喜び」、「悲しみ」、「怒り」などの「感情」が生まれた。
その後、長い年月をかけてコトバは5つの豊かな国をつくった。
【⑧】
ある時、特別な光を放つコトダマンが誕生した。ニューワードはこの「光の子」が自分の後継者であると信じた。
そしてこの世界の指導者として育てるよう光の国の神子ヤサシサに授けた。
【⑨】
それを知った闇の国の神子ネタミは嫉妬に狂い、光の国を攻めてヤサシサを殺し「光の子」を奪った。
そして光の子を体内に吸収すると「悪魔神
ウラミ」となった。
【⑩】
悪魔神となったウラミは悪魔を引き連れて「言の木」へ向かうと止めに行った他の神子をも殺し言の木に「死の呪い」をかけた。すると言の木は枯れ、「コトバ」は失われ、世界は暗黒に包まれた。
【⑪】
ヤサシサは命と引き換えに光の子を逃がしていた。「光の子」は双子だったのだ。
時が経ち、光の子は勇敢な少年「
キボウ」へと成長した。
【⑫】
キボウは大戦を生き残った正義の仲間と「言聖軍」を結成。
言霊界を悪魔たちの手から取り戻し悪魔神ウラミを倒すことを決意する。
【⑬】
その時、悪魔たちによって力を封じられた言神ニューワードが現れた。
言霊界を戻すには「救世主」を見つけ出し言の木の呪いを解く必要があること。
各国の「若神子」を解放し「五魔将軍」を倒さなければならないことを告げ、消えた。
【⑭】
キボウはウラミとの決戦に挑まなければならない自分の代わりに世話役の「リーフ」に「救世主」の捜索と言霊界の解放を託した。
最終更新:2018年02月11日 08:11