ブランド |
スワンアイ |
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ジャンル |
ADV |
メディア |
DVD-ROM |
原画 |
桃竜 |
シナリオ |
氷角砂糖 |
音楽 |
- |
発売日 |
2014/03/28 |
定価 |
9,504円(税込) |
CG数 |
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683 名前:私たち・花のオシオキ部! 選評 ◆w/15iWUjMk [sage] 投稿日:2014/06/23(月) 01:12:15.43 ID:W0dnpogv0 [3/12]~
私たち・花のオシオキ部! /スワンアイ~
2014年3月28日発売~
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スワンアイが送る、痛快!?ヤリ返しエロコメディADV「私たち・花のオシオキ部!」は~
昨今流行のCG枚数や盤外戦、バグや誤字脱字等といった派手な技で勝負を挑まず、~
8割共通ルートのシナリオ、頭が痛くなるような展開、やっつけ仕事丸出しの構成といった~
ほぼ文章要素のみでKOTYeに殴りこむ、正真正銘、古き良きストロングスタイルのクソゲーである。~
その魅力を選評として投下する。~
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要点(選評を読むのが面倒な人向け)~
- オープニングに至るまでで力尽きたフルプライス作品(KOTYe常連のスワンアイ製)。~
- 褒められるところがほとんどないという、クソゲーオールラウンダー。~
- メーカースレの住人曰く、お粗末。~
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公式サイトではほとんど説明がされていないので、選評者の主観であるが登場人物を紹介する。~
その前に、前述の通りこの作品は8割が共通ルートである為、残り2割程度の個別ルートの文章量では~
各キャラクターの掘り下げはほぼ存在しえない。(したとしても園芸用移植ゴテで軽く掘る程度。)~
その為、本編のクソさと相まって絶望的にキャラクターたちに魅力が無い。~
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主人公~
ぶっ壊れ思考の持ち主。エロコメディの主人公とはいえ、クズ言動が多い。~
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幼馴染:メインヒロイン~
主人公スキーなメインヒロイン。髪型と指の関節がおかしい人。~
嫉妬深い一面もありながら、個別ルートに入るとあっさり身を引く当たり実は割とまともな部類?。相手に土下座をさせるのが好き。~
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女会長:サブヒロイン(メイン)~
オシオキされた後に主人公にメロメロになってしまうサブヒロインであり、サブヒロインの中でもメインと同等レベルの扱い。~
女王様キャラであるが、個別ルートに入ると良妻キャラに。思考が少しおかしい程度で、まともな部類。~
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女後輩:サブヒロイン~
幼馴染スキーなサブヒロイン。ガチレズ思考だけど男とセックスしてもセーフ。猫キャラ。~
総じてイマイチな扱いで、個別ルートが個別ルートと呼べない。個別CG数が最も少ない。~
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女教師:サブヒロイン~
やっつけサブヒロインその1。普通に見えるが実はアレな先生。個別ルートのBADエンドがハッピーエンドに見える。~
主人公のアナルを舐めながら執拗な手コキという、現役風俗嬢ばりの責めをするが、実は処女という謎の存在。~
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委員長:サブヒロイン~
やっつけサブヒロインその2。扱いが最も悪い。オシオキすると脳外科に通院するはめに。~
めでたしめでたし。あー個別ルートはいいお話だったなぁ(棒)。~
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みんなの人気者で秀才の幼馴染(実は人見知り)が、ある日、学生会の女会長に目をつけられてしまう。~
女会長はその権力を持って、学園内で伝説となり、教師たちからも警戒されていた個人復讐機関“オシオキ部”を復活させ~
幼馴染を言葉巧みに部長に仕立てあげてしまう。幼馴染の実際を知る主人公は、幼馴染を助ける為にオシオキ部に一緒に参加。~
・・・しかしオシオキ部の復活自体が、実は幼馴染を貶める為の学生会の陰謀であった。~
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その初めての部活動(オシオキ)は女子学生の私物盗難事件の解決。~
しかし依頼者の目の前で、犯人の誤認逮捕というミスを犯してしまうオシオキ部。そこへ犯人を逮捕したと現れる学生会と女会長。~
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「わたくしは、貴女達の存在が目障りだから、こんな手段を選んだのですわ」~
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女会長は高笑いを上げて、勝利宣言とネタばらし。ちゃかり依頼者も味方につけて、幼馴染をこき下ろす。~
無能の烙印を押され、さらには信用は失墜し、恥をかかされた幼馴染は女会長に告げる。~
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「倍返し・・・?いや、三倍返しだ!!・・・やっぱり半返しくらいで・・・」~
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ここから始まるオープニング。この作品、掴みは本当に完璧である。~
コメディの世界観を表しながら、オシオキ部設立~オシオキ部VS学生会の構図をオープニングまでに割と丁寧に描き切った点は~
この作品の数少ない(エロゲーとしての)長所の1つである。そしてここがこの作品のクライマックスでもある。~
正直、以降全て蛇足。本編の内容はプレイヤーが適当に妄想して、登場人物だけ当てはめてCGを楽しんだ方がマシである。~
良い流れを持って始まったのにも関わらず、そこから“いつものスワンアイ”を始めた為、後は緩やかに転げ落ちていくだけ。~
素材を活かさない仕事ぶりは流石、KOTYe常連メーカーの力である。~
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オープニングまでを見事に描き切った後に待っているのは“いつものスワンアイ”。そして内容の大半はやっつけ仕事である。~
本編は基本的に1話完結型。掛け合い以外はダイジェスト風に進む為、書きたいところだけ書いたらあとはおざなり。~
某ドラマから着想を得て、作り出したのは良かったが途中で飽きた感が伝わってくる。~
http://yui.oopsup.com/browse.php/kotye2014/osioki-04.jpg~
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やっつけ仕事具合を示す例は以下の通り。~
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①学園内下着泥棒事件~
序盤に出てくる閑話で、一文で説明すると「下着泥棒が現れたが、それを難なく捕まえた。」である。~
正直、入れる必要性すら感じられない謎の小話で、「だから何?」以外の感想を持ちようがない。~
オシオキ部の日常を描きたかったのだろうが、もう少しやりようがあったのではないか。~
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②設定を入れてくるタイプの小話(オシオキ部廃部危機、学園食堂占拠事件)~
教頭に目をつけられ、廃部するように脅されるオシオキ部。その危機を乗り越える為に、教頭の浮気相手の相談を利用する話。~
この話は「教師からもオシオキ依頼が来るようになった。」という設定を作る為に入れられた小話であり、本編に多少繋がるように~
作られている点は評価する。~
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しかし内容はまさに“いつものスワンアイ”の為、~
「オシオキによって一定の信用や評価を得た為、教師たちもお忍びで依頼してくるようになった。」~
とでも説明された方が、薄ら寒いテキストを読まなくて済む。~
また、もう1つの方であるが、これも単純に説明で済ました方が良いと思われる。こちらにはイベント用の一枚絵が一応存在するが~
特に見て何かを感じるわけもなく、強いて感じたことがあるとすれば「滑ってるな。」である。~
この2つの小話は①と同じように、エロに絡まない日常を描くために入れられているのは分かる。~
しかしここまで酷い日常描写はなかなかお目にかかれない。~
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③ハーレムルート~
ハーレムルートに入ると、この作品のやっつけ具合は極限に達する。~
ヒロイン全員+主人公が力を合わせて問題解決。→その後なぜか共通ルートに戻り、再び同じ問題を解決。~
個別ルートだと、ヒロイン+主人公で依頼人を探す話→共通ルートに戻り、問題解決。(全ヒロイン共通)となっているので ~
おそらく共通ルート入り前をそのまま改編したので起きたことと思われる。~
http://yui.oopsup.com/browse.php/kotye2014/osioki-05.jpg~
http://yui.oopsup.com/browse.php/kotye2014/osioki-06.jpg~
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http://yui.oopsup.com/browse.php/kotye2014/osioki-07.jpg~
コレはちょっと酷い。これを認めるのはプレイヤー側であって、作り手が使う作法ではないと思う。~
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さらに最後に待っているのはハーレムルートのエロシーン、衝撃の35クリック。勝手に盛り上がって勝手に終わる。~
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http://yui.oopsup.com/browse.php/kotye2014/osioki-08.jpg~
※主人公が分身している、または複数の男性がいての状況に見えるが、ハーレム状態で主人公が順番に挿れている状態である。~
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メインヒロインには個別画像が用意されている為、ハーレムルートとして成立しているのかどうかよく分からない。~
ボーナスシナリオとしての位置づけなのだろうが、全ヒロインの個別ルート攻略が必要という条件の割には、あまりにも中身が無く~
至るまでの労力に値しないオマケ以下の仕上がりである。~
※共通ルートにおける最終選択肢で各ヒロインの個別ルートに入る為、フラグ立てを間違えると共通シナリオを全て読み直す必要がある。~
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この作品を終えてまず考えたことは「作っている最中で飽きたのだろう。」ということである。結果的に作品の締めくくりが~
やっつけ仕事の極限であるハーレムルートである為、この作品に対して良い印象を抱きようがない。終わり悪ければ全て悪い。~
メーカースレの書き込みで、この作品はお粗末であると表現があったが、非常に的確だと思う。~
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ここまでただ悪い部分だけを指摘したが、ただ悪いだけであれば選評など書かなかった。~
この作品で選評を書いた理由は、あまりの純粋なクソさ、つまらなさに感性が一周して面白くなっているからである。~
純粋に内容では一切面白くもないし笑いも生まれないが、エロゲーはここまでクソにできる、つまらなくできるという感心や、本当にコレが~
面白いと思っているのか。という疑問などがある一線を越えると、不思議と面白くなり笑いが生まれるという奇跡の出来である。~
能動的な面白さではなく、受動的な面白さがこの作品には存在する。(もしかしたら選評者が日常に疲れすぎているだけかもしれない。)~
もしこれを狙ってやったのだとすれば、氷角砂糖というこの作品のライターはかなりの腕前であるし、賞賛したい。~
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私はこの選評をもってメーカーやこの作品を咎めるのではなく、愛すべきクソゲーとしてこの選評を投下する。~
派手さは無いが地味に効き目のある技と、やる気の欠片すら感じられないやっつけ仕事に対する闘志は、往年のストロングスタイルレスラーを彷彿とさせた。~
KOTYeで評価を得るにはインパクトが必要であるが、インパクトなど無くてもクソゲーはクソゲーということを改めて実感させてくれた。 ~
スワンアイのノリが好きな人はもちろん、スワン系列に触れたことが無いユーザーにもぜひプレイしていただきたい。むしろこの気持ちを味わわせたい。~
価格はフルプライスだが、満足度は高い。エロゲーとして買ったらほぼ後悔するが、クソゲーとして買ったら大満足である。~
ただ、選評者が価格帯に関わらずエロゲーを買うとした場合、この作品はそもそも“購入する”という選択肢にすら入らない。~
そういうゲームであるということをここに明記しておく。~
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そして最後になるが、倍返しはしなくていいので、等倍返し・・・やっぱり半返し位、プレイや選評に費やした時間を返していただけないだろうか。~
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