JK聖女淫罰 ~穢れし肢体への裁き~ 選評

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JK聖女淫罰 ~穢れし肢体への裁き~ 選評 - (2015/06/08 (月) 20:44:28) のソース

|ブランド|Red Rebel||
|ジャンル|女子校生魔女裁判ADV|~|
|メディア|CD-ROM|~|
|原画|真愚無|~|
|シナリオ|歌留多|~|
|発売日|2015/05/29|~|
|定価|3,564円(税込)|~|


*選評
【2015】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 6本目
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1433410729/
#blockquote(){203 : ◆DtBkl8z6Jc:2015/06/08(月) 01:03:24 ID:kRiwhNxI0
タイトル:JK聖女淫罰~穢れし肢体への裁き~
ブランド:Red Rebel
ジャンル:女子高生魔女裁判ADV
発売日 :2015年5月29日
価格  :3,300円 

言わずと知れた古豪、アーベルソフトと同グループに属する「Red Rebel」よりリリース
されたのが本作『JK聖女淫罰』である。
同グループ内には「Red Label」なる別ブランドがあり、そちらも頭にJKが付くシリーズを
製作しているため非常に紛らわしい。

気に入らなかった点は集約すると以下の3点
①魔女裁判制度がよく分からない
②主人公が極度の虚弱体質
③終始軸がはっきりしない展開

①について
ヒロインが魔女らしいということで、さっそく拉致して拷問にかけるのはいいものの
目を潰され左腕右足を落とされてまで頑なに自分が魔女だと認めない理由がわからない。
魔女だと認めたらきっとそれ以上の恐ろしいことになるのかもしれないが、そもそも
魔女だと認めたらどうなるのかなんて説明もない。当然のように自分が魔女だと認める
エンディングもない。多分処刑されるとかそういう流れなのだろうが、ヒロインは
魔女裁判よく分からないと言ってる描写があったためやはり不明確。
苦痛を与えて自白を迫るのはまだ理解できるが、快楽を与えたらどうして自白に至るのか
魔女は淫蕩だからなんて言われても納得できない。これは本作に限った事ではないが。 

②について
毎晩拷問は行われるが、それ以外は簡単な雑用程度の仕事しかないにもかかわらず
3日目にしてすでに拷問も休むほど疲れてしまう主人公。教団のために海外まで出張っての
荒事までこなす異端審問官殿でこれだから、この世界ではきっと風俗通いのオッサンは
超人か何かなのだろう。なにせオナニー1回で服も着れなくなるほど疲れ果てるヒロインと
それを見ているだけで体力的にも精神的にも結構きてしまう主人公である。その時吐いた
台詞が「ハードなことをやっている、その時は勢いでどうにかなるが・・・・終わった後に
疲労がどっと押し寄せる。」だった。残念ながらお前は何もしていない。もしかすると
描写がないだけで、魔女裁判中異端審問官は寝てはならぬとかそういう縛りがあるのかも
しれない。もしくはインコを絞め殺して血みどろにするレベルの鋼の膣が相手のせいかも
しれない。
エロシーンは全編早漏仕様で、口癖が「そろそろ限界」なのも仕方ない。しかしながら
さすがにセックスの強さが処女と同レベルというのはまずそうな気がする。 

③について
何がしたいのかよく分からないの一言に尽きる。本作の内容について端的に説明すると
魔女裁判してたら魔女は天使と悪魔で俺は天使で悪魔でしかも時間が巻き戻って何度も
魔女裁判を繰り返していた、という具合になる。その魔女裁判についても、先述の
虚弱体質のせいで大半がちょっと特殊な風俗レベルに収まるため、なぜこのテーマを
持ち出したのかよく分からない。せめてヨーロッパの魔女狩りのような、針責め水責め
火炙りあたりの要素を持ってくればそれらしくなっただろうに。かと思えば四肢切断
なんて極端なことをしてみたり。(余談だが、この四肢切断と魔女裁判のコンボで、これは
コアなことやってくれるんでないかと勝手に期待したために本作を購入したアホのうちの
一人が筆者である。)
また、拷問前の選択肢についても、毎回の「快楽」「痛み」の選択がイマイチエロシーンに
反映されない。例えば「痛み」1回目でのヒロインの台詞が「はい!そ、それ、すごく気持ち
良い!わ、私のおまんこが・・・・痺れるみたいで、はぁ!すごく・・・・ああっ、
感じてしまいます!」である。そうですか、感じてしまいますか。そして「快楽」1回目の
内容がイラマチオである。実にチグハグだ。ちなみに他者(ペットのインコと友人)を
巻き込むシーン前の選択肢はフラグ管理のみで、巻き込むか否かどちらを選んでも同じ
展開になり、地味にイラッとくる。 

何より一番の問題は、目を潰され左腕と右足を落とされたヒロインに驚くほど悲壮感が
無い点だ。切断の有無で変わるのは画像のみで、テキスト自体は同じなのである。ここに
至っては足を切断された後に渡された杖が前腕固定型なのにグリップがないもんだから
前腕に杖がぶら下がってるだけで用をなしていないとか、悲鳴もっとがんばれよとかが
どうでもよくなる。気持ち良い連呼したり、主人公の体調気にしたり余裕ありすぎだろ。
それだけヒロインをぐちゃぐちゃにしつつも、体調を崩されても困るからな、なんて
理由で休ませたりする主人公も大概だが。

まとめ
ゴア描写目的で購入すると確実に痛い目を見る。内容的に含まれていないことは無いが
そういうユーザー層を楽しませようという意思は毛頭感じられない。そのくせ、画像差分は
全て別CG扱いでギャラリーに表示したり、別シーン扱いにして既読スキップをストップ
させるなど、こちらをイラッとさせる工夫は惜しまない。
アーベルグループの名に恥じない不快な出来の一本である。
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