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メタ要素



 先ずTRPGに於けるメタ要素とはリアル発言の事であったり、GMやシナリオの傾向を読む事であったり、PCが知り得ないPL知識を用いる事であったり、様々な事柄がメタ要素として挙げられる。だが最初の大前提として、全てのゲームは必ずメタ要素を含む。何故ならば我々リアルな個々人が参加し、そのゲームをプレイしているのだから当然である。

 従ってメタ要素を完全に禁止する事は不可能であり、意味も無い上に弊害を伴う事となる。例えばGMにルールについて質問したり、ゲーム内で他のPLの助言を受けたり、ちょっとした雑談や冗句、等もメタ要素に含まれるが、当然これらは禁止すべきでは無いし、更には随所の掲示板やブログ等で問題として挙がる事の多いシナリオの先読み発言、これをPL同士で行う事ですら何ら問題では無い。それは単にシナリオの感想が事前に出ているに過ぎない。メタ読みは好きなだけさせておいて、時に期待に沿ったり、しれっと予想を覆したりするのがデキるGMである。

 しかし、キャラクターがメタ発言をする事は基本的に禁止すべきである。ここで基本的にとしたのは第四の壁を越える事が皇國物語ではルール上、許されているからである。

第四の壁/ Fourth Wall:キャラクターは4名声値を使用する事によって、シナリオや舞台設定に対して文句を言う事ができる。その訴えが例え正当なものでない場合でも、GMは設定を変更する事に対して前向きに検討しなければ為らない。しかし既に決定された世界設定を覆す事は難しく、大抵は虚しく却下される。幸運な場合でも、設定の後出しか追加で対応する事で妥協される。

また、キャラクターは劇中で、その時に限って第四の壁に関する発言をする事が許されるが、周囲のキャラクターからは頭のおかしい奴の世迷言としか受け取って貰えない。これに対して同じ目線で言葉を返すには、そのキャラクターも2名声値を使用する必要が生じる。こうまでしてメタ発言をしても、リプレイや小説化の段階では無残にカットされるか、別の対象への言葉として都合よく編集されてしまう。

 以上の様に、ルールで許されているとしても非常に限定的である。しかも逆を言えば、このルール以外ではメタ発言は許さないという事でもある。そして、その理由は明快である。それは「世界観を崩さない為」である。TRPGには面白くて楽しい要素が幾つもある。物語の推移、キャラ同士の会話、戦闘の駆け引き、キャラクター構築と成長、等々である。しかし、それらの要素の殆ど全ては世界観を満喫する事を前提基盤にしている為、そこを崩すと全てが崩れてTRPGが文字通り台無しになる。また先述のメタ読みも、それをPL同士が行うのではなく、PCの行動基準に据えてしまう事は問題である事は言うまでもない。

 しかし、ここで誤解して欲しくないのは、メタ要素を上手に取り入れる事と、メタ発言や、メタ視点に基づくPCの有り得ない行動は、全くの別物であるという事だ。例えばメタ読みして、とあるNPCが怪しいと思ったが、PCの立場では怪しいと思える要素が何も見い出せない場合、直接その件とは関係ない他愛のない事(当然そのPCなら行っても不自然では無い内容)をPCに質問させたりして、その答えからNPCが怪しいと感じるに足るだけの要素を吐き出させたりする事。或いはPL的には罠があると睨んでいる場所をPCが無警戒に素通りしそうな場合に、転倒して荷物を落とす事で罠が発動するか確かめるといったプレイまで禁止できないという事だ。無論、怪しい場所がある度に毎回の様に転ぶのも不自然だから、やり過ぎには注意。

 他にもメタ世界で有名なキャラクターを適切にオマージュしたり、適度なパロディで登場させる事も、頻度が多くなり過ぎなければ(そしてタイミングが悪く無ければ)問題視する事も無い。それぐらいの懐の深さと度量の広さ、器の大きさを持ちたいものである。






 結論:「メタ要素はPLには欠かせないが、PCには無縁である」
















最終更新:2021年08月31日 14:53