ハーフリング
Halflings
ハーフリングは生来楽観的で、陽気で、不思議な幸運に恵まれ、強い冒険心にいつも駆り立てられている。彼らは過剰な自信と旺盛な好奇心をその小さな身体に秘めている。彼らは興奮しやすくもあり、のんきでもある、いつでも平常心で機をうかがうのを好む。そのため彼らはいくつかの激しやすい種族のように暴力や感情を爆発させないことが多い。破滅の顎の中でさえ、ハーフリングがそのユーモアセンスを失うことはほとんどない。 ハーフリングには日和見主義が染みついている。厳しい世界から物理的に自身を守れないため、彼らはいつ流れに応じて意見を曲げるべきか、いつ隠れるべきかを知っている。しかしハーフリングの好奇心はしばしば彼らの良識に打ち勝ってしまい、その結果意志決定を失敗して間一髪で命拾いということになる。 好奇心により、彼らは旅行と新しい場所、経験を求める。しかし彼らは家庭に対して強い持論があるため、家庭生活の心地良さの向上にしばしば浪費する。
身体的特徴:ハーフリングは身長3.5フィート程度に達する。典型的なハーフリングは足の裏が硬化しており、素足で歩くのを好む。また密集した縮毛は彼らの先の広くて日焼けした足を暖める。しかし、都会でクラスハーフリングには、その様な特徴が見られない。彼らの肌は濃いアーモンド色で、髪は明るい土褐色であることが多い。ハーフリングの耳の先は尖っているが、人間のものと比較してそんなに大きくはない。
社会:ハーフリングはどんな文化的な母国も求めず、自由な田舎の村落より大きな集落を支配することもない。彼らはしばしば兄弟分である人間の都市の膝元で暮らし、大きな社会の断片でなんとか生計を立てている。大きな隣人の影で完全に充実した生活を送るハーフリングがほとんどである。しかし世界を旅し、世界が提供する全ての経験のために、路上の遊牧民的な人生を好むものもいる。
種族関係:典型的なハーフリングは他の種族に気づかれない彼らの能力を誇りに思っている。その能力はとても多くのハーフリングが盗みとペテンに優れていることを示す。そのため大抵のハーフリングは他の種族に固定観念に囚われた見方をされていることを十分に知っている。そのため大きな種族に気付かれるように近づく際には、わざわざ積極的で親しみやすく接するように心がけている。彼らはノームとかなり気が合うが、大抵はノームを変わり者だと考えている。ハーフリングは一般に人間と良い共存関係を結ぶ。しかしいくつかの攻撃的な人間社会はハーフリングを奴隷として扱うため、それらと関係を結ぶ際には愛想がよくない。ハーフリングはエルフとドワーフを敬うが、それらの種族は通常ハーフリングが好む快適な文明から遠く離れた地域に住んでいる。そのためこれらの種族との交流の機会は少ない。一般にハーフオークだけがハーフリングに敬遠されている。ハーフオークの巨体と粗暴な性質が、大抵の困難に耐えるハーフリングをちょっと怖がらせるためだ。
属性と宗教:ハーフリングは彼らの友人と家族に対して信義を守るが、自分たちの倍の大きさの種族が多数派の世界に住んでいるので、時々生き残るために、信義を破棄したり、せびったりする事実を理解している。その結果、大抵のハーフリングの属性は中立である。
冒険者:飽くことのない放浪癖と対をなす彼らの先天的な幸運により、ハーフリングは冒険の人生にとって申し分のない存在である。他の放浪者は超常的な幸運のおこぼれを願って、この好奇心の強い種族に我慢している。
皇國物語のハーフリング:小人族、ハーフリング、ホビット、グラスランナー、穂人、その身体的特徴や文化的背景の微妙な違いによって呼び方も異なり、寿命もまちまちである。一般的に、彼等は成人しても人間の子供程度の背丈にしか育たないが、総じて素早く、隠れる事に長けている。彼等も純血種のみを同族と認定する為、混血は全て人間として戸籍登録される。
ハーフリングの種族特性
+2【敏捷力】、+2【魅力】、-2【筋力】:ハーフリングは機敏で強い意志を持つが、彼らの小さな身長のために他の種族よりも脆弱である。
小型:ハーフリングは小型のクリーチャーであり、ACと攻撃ロールに+1のサイズ・ボーナス、戦技ボーナスと戦技防御値に-1のペナルティ、〈隠密〉〈隠れ身〉〈忍び足〉判定に+4のサイズ・ボーナスを得る。
遅い速度/Slow Speed:ハーフリングは20フィートの基本移動速度を持つ。
大胆不敵/Fearless:ハーフリングは[恐怖]に対する全てのセーヴィング・スローに+2の種族ボーナスを得る。このボーナスはハーフリングの幸運と累積する。
ハーフリングの幸運/Halfling Luck:ハーフリングは全てのセーヴィング・スローに+1の種族ボーナスを得る。
鋭き五感/Keen Senses:ハーフリングは〈知覚〉〈視認〉〈聞き耳〉判定に+2の種族ボーナスを得る。
確かな足取り/Sure-Footed:ハーフリングは〈軽業〉〈平衡感覚〉と〈登攀〉判定に+2の種族ボーナスを得る。
武器精通/Weapon Familiarity:ハーフリングは、スリングとスリング・スタッフに習熟している。また“ハーフリング”と名前に記載のある武器を全て軍用武器として扱う事ができる。
言語:ハーフリングは共通語とハーフリング語を開始時に修得している。高い【知力】を持つハーフリングは以下から追加の言語を選択できる:エルフ語、ゴブリン語、ドワーフ語、ノーム語。
代替種族特性
既存のハーフリングの種族特性の代わりに以下の種族特性を選択してもよい。これらの新しいオプションのいずれかを選択する前に、君の GM に相談をすること。
融通のきく幸運/Adaptable Luck:一部のハーフリングは自身の生来の幸運をより細かく制御することができる。この能力は彼らが日ごとに自身の幸運を適用できる方法により多くの選択肢を提供するが、その範囲を狭くもする。1日に3回、ハーフリングは1回の能力値判定、攻撃ロール、セーヴィング・スロー、あるいは技能判定に+2の幸運ボーナスを得ることができる。ロールか判定を行う前にこの能力を使用することを選択した場合、完全な+2のボーナスを得る;その後にそうすることを選択した場合、+1だけボーナスを得る。この方法で融通のきく幸運を使用することはアクションではない。この種族特性はハーフリングの幸運と置き換える。
臆病/Craven:ほとんどのハーフリングは恐れ知らずだが、一部は物に驚きやすく、そのため特に警戒心が強い。この種族特性を有するハーフリングはイニシアチブ判定に+1のボーナス、挟撃したときの攻撃ロールに+1のボーナスを得る。[恐怖]効果に対するセーヴに-2のペナルティを被り、そのようなセーヴへの士気ボーナスから何の恩恵も受けない。[恐怖]効果を受けた場合、彼らの基本移動速度は10フィート上昇し、アーマー・クラスに+1の回避ボーナスを得る。この種族特性は大胆不敵およびハーフリングの幸運と置き換える。
快速な足/Fleet of Foot:一部のハーフリングはその同族よりもすばしっこいが、警戒心が薄い。この種族特性を持つハーフリングは通常の速度で移動し、30フィートの基本移動速度を持つ。この種族特性は遅い速度および確かな足取りと置き換える。
ご機嫌とり/Ingratiating:ハーフリングは多くの場合、より大きくより積極的な種族の気まぐれによって生き残る。このため彼らは自身より大きな民族にとってより有用な、あるいは少なくとも面白い存在になるための努力をする。この種族特性を持つハーフリングは自身の選択した1つの〈芸能〉技能を用いた技能判定に+2のボーナスを得て、その〈芸能〉は常にクラス技能となる。彼らはまた〈製作〉および〈職能〉判定に+2のボーナスを得る。この種族特性は鋭き五感および確かな足取りと置き換える。
下からの攻撃/Low Blow:一部のハーフリングはより大きなクリーチャーをいかに攻撃するかを広く訓練している。この種族特性を有するハーフリングは自分自身よりも大きな敵に対するクリティカル・ロールに+1のボーナスを得る。この種族特性は鋭き五感と置き換える。
騎手/Outrider:一部のハーフリングは騎乗戦闘に特化している。この種族特性を有するハーフリングは〈動物使い〉判定と〈騎乗〉判定に+2のボーナスを得る。この種族特性は確かな足取りと置き換える。
多言語家/Polyglot:一部のハーフリング、特に旅に多くの時間を費やす者は、新しい言語を学習するための才能を伸ばす。これらのハーフリングは〈言語学〉判定に+2のボーナスを得て、これを常にクラス技能とする。この種族特性を持つハーフリングはまた、高い【知力】によるボーナス言語に加えて、共通語、ハーフリング語、および自身の選択したその他の言語のいずれか1つ(ドルイド語のような秘密の言語を除く)を会話する能力を得てゲームを開始する。この種族特性は鋭き五感と置き換え、言語の種族特性を変更する。
実際家/Practicality:ハーフリングは骨折って働くことと常識に根ざしている。この種族特性を有するハーフリングは、いずれか1つの〈製作〉技能か〈職能〉技能に+2のボーナスを得、同様に〈真意看破〉判定と幻術に対するセーヴィング・スローに+2のボーナスを得る。この種族特性は大胆不敵および鋭き五感と置き換える。
ろくでなし/Shiftless:ハーフリングは盗みと狡猾さに定評がある──ときにはそれが有利に働く。この種族特性を持つハーフリングは〈はったり〉および〈手先の早業〉判定に+2の種族ボーナスを得て、〈手先の早業〉は常にクラス技能となる。この種族特性は確かな足取りと置き換える。
業界精通/Business Familiarity:一部のハーフリングは冒険を半ば諦め、商売に精通した者もいる。この種族特性を有するハーフリングは、〈交渉〉〈職能:何か一つ〉〈製作:何か一つ〉〈知識:地域〉の中から二種類を選択し、それぞれに+2の種族ボーナスを得る。この種族特性は武器精通と置き換える。
影のごとき素早さ/Swift as Shadows:ハーフリングは障害物のある場所を通って移動する時にすら信じられないほどの隠密性を保つ。この種族特性を有するハーフリングは移動しながら〈隠密〉技能を使用する際のペナルティを5軽減し、狙撃する時の〈隠密〉判定のペナルティを10軽減する。この種族特性は確かな足取りと置き換える。
足の下に/Underfoot:ハーフリングは自分より大きな敵と効果的に戦うためには懸命に訓練しなければならない。この種族特性を有するハーフリングは自分自身よりも大きな敵に対するアーマー・クラスに+1のボーナスを得、蹂躙攻撃に対する反応セーヴィング・スローに+1のボーナスを得る。この種族特性はハーフリングの幸運と置き換える。
放浪癖/Wanderlust:ハーフリングは旅行と地図を愛する。この種族特性を有するハーフリングは、〈知識:地理〉判定と〈生存〉判定に+2のボーナスを得る。移動手段を提供したり移動力を強化する呪文を発動したり能力を使用したりする場合、ハーフリングは通常よりも術者レベルが1高いものとして扱う。この種族特性は大胆不敵およびハーフリングの幸運と置き換える。
投石兵/Warslinger:ハーフリングはスリングと、スリング・スタッフの使用に熟練している。この種族特性を有するハーフリングは、スリングの再装填をフリー・アクションとして行うことができる。スリングの再装填にはやはり2本の腕を必要とし、機会攻撃を誘発する。この種族特性は確かな足取りと置き換える。
ハーフリングの副種族
最終更新:2018年09月26日 17:12