バーバリアン

Barbarian


 あるものたちにとっては、激怒することのみが全てなのである。彼らの仲間たちの生き方において、彼らの激情の荒れ狂う中において、そして戦いの雄叫びの中において、この荒々しい魂が熟知しているのは、ただ争いについてのことのみである。彼らは未開なるもの、力仕事のために雇われるもの、そして苛烈なる戦闘技術に熟達せるものであり、兵士や専門職としての戦士ではない――彼らは戦闘に取り憑かれたものであり、殺戮者たるクリーチャーであり、戦の霊なのである。バーバリアンとして知られる彼らは訓練や準備の概念などほとんど持たず、戦争のルールも知らない戦争狂(ウォーモンガー)である。彼らにとって存在するのは現在の――彼らの前に敵が立ちはだかる――“その瞬間”のみである。そして彼らが知っているのは、次の瞬間に目の前の敵は死んでいるだろうということのみなのである。彼らは危険を察知する第六感と、起こりうるありとあらゆることに対して耐え抜く力を持っている。このようなものの考え方は未開の土地にのみ徘徊しているものであると誰もが思うにもかかわらず、これらの獰猛な戦士は生命の存在するすべての場所から――文明社会からも未開の社会からも――やってくる。バーバリアンの中では始原の戦闘の精霊が荒れ狂い、彼らの激怒に直面したものに災いをもたらすのである。

 役割:バーバリアンは優れた戦士である。彼らははるかに優れた敵をも打ち倒すだけの優れた戦闘能力と頑健な身体を有する。激怒は彼らを頑丈にし、他のほとんどの戦士を上回るだけの耐え抜く力を与える。バーバリアンは怒り狂いながら戦闘に突入し、その行く手に立ちふさがるすべてを破壊する。

 属性:秩序以外。

 ヒット・ダイスの種類:d12

クラス技能
 バーバリアンのクラス技能は、以下の通り:〈威圧〉【魅】、〈軽業〉【敏】、〈騎乗〉【敏】、〈水泳〉【筋】、〈製作〉【知】、〈生存〉【判】、〈知覚〉【判】、〈聞き耳〉【判】、〈視認〉【判】、〈知識:自然〉【知】、〈登攀〉【筋】、〈動物使い〉【魅】

 1レベル上昇毎の技能ポイント:4+【知】修正値

表:バーバリアン

レベル 基本攻撃ボーナス 頑健セーヴ 反応セーヴ 意志セーヴ 特殊
1 +1 +2 +0 +0 高速移動、激怒
2 +2 +3 +0 +0 激怒パワー、直感回避
3 +3 +3 +1 +1 罠感知+1
4 +4 +4 +1 +1 激怒パワー
5 +5 +4 +1 +1 直感回避強化
6 +6/+1 +5 +2 +2 激怒パワー、罠感知+2
7 +7/+2 +5 +2 +2 ダメージ減少1/-
8 +8/+3 +6 +2 +2 激怒パワー
9 +9/+4 +6 +3 +3 罠感知+3
10 +10/+5 +7 +3 +3 ダメージ減少2/-、激怒パワー
11 +11/+6/+1 +7 +3 +3 大激怒
12 +12/+7/+2 +8 +4 +4 激怒パワー、罠感知+4
13 +13/+8/+3 +8 +4 +4 ダメージ減少3/-
14 +14/+9/+4 +9 +4 +4 不屈の意思、激怒パワー
15 +15/+10/+5 +9 +5 +5 罠感知+5
16 +16/+11/+6/+1 +10 +5 +5 ダメージ減少4/-、激怒パワー
17 +17/+12/+7/+2 +10 +5 +5 無疲労激怒
18 +18/+13/+8/+3 +11 +6 +6 激怒パワー、罠感知+6
19 +19/+14/+9/+4 +11 +6 +6 ダメージ減少5/-
20 +20/+15/+10/+5 +12 +6 +6 超激怒、激怒パワー


クラスの特徴
 バーバリアンのクラスの特徴は以下の通り。

 武器と防具の習熟:バーバリアンはすべての単純武器、軍用武器、軽装鎧、中装鎧、盾(タワー・シールドを除く)に習熟している。

 高速移動(変則)/Fast Movement:バーバリアンの地上移動速度は、種族の標準より10フィート速い。この特典は鎧を着用していない状態または、軽装鎧か中装鎧を着用している状態で、装備品の総重量が中荷重以下の場合に適用される。このボーナスは、荷重や着用している鎧の種類でバーバリアンの移動速度を修正する前に適用しておくこと。このボーナスはバーバリアンの地上移動速度に関するすべての他のボーナスに累積する。

 激怒(変則)/Rage:バーバリアンは自己の内に眠る力と凶暴さを呼び覚ますことで、戦闘において一層活躍することができる。1レベル時点で、バーバリアンは1日に4+【耐久力】修正値に等しいラウンド間、激怒することができる。それ以降は、1レベル上昇するごとに、2ラウンドずつ激怒を延長することができる。激怒やベアズ・エンデュアランス等の呪文による一時的な【耐久力】の上昇によってバーバリアンが1日の内に激怒可能なラウンド数が増加することはない。バーバリアンはフリー・アクションとして激怒を開始することができる。1日に激怒可能なラウンド数は8時間の休息により回復する。この休息時間は連続している必要はない。

 激怒状態の間、バーバリアンは【筋力】および【耐久力】に+4の士気ボーナスを、意志セーヴに+2の士気ボーナスを得る。また、アーマー・クラスには-2のペナルティを受ける。【耐久力】の上昇により、バーバリアンのヒット・ポイントはヒット・ダイス毎に2ポイント上昇するが、この分のヒット・ポイントは激怒が終了すると同時に失われてしまう。また、一時的ヒット・ポイントと異なり、この追加ヒット・ポイントは先に失われるわけではない。激怒状態の間、バーバリアンは【魅力】、【敏捷力】、【知力】が対応能力値の技能(〈威圧〉、〈軽業〉、〈騎乗〉、〈飛行〉は除く)およびその他の根気や集中力を必要とするすべての能力を一切使用することができない。

 バーバリアンはフリー・アクションで激怒を終了させることができ、その時点から、激怒したラウンドの2倍に等しい値のラウンド数、疲労状態になる。疲労状態の間、バーバリアンは再び激怒することはできないが、疲労状態を脱していれば、同一遭遇、あるいは同一戦闘中に複数回激怒することができる。バーバリアンが気絶状態になると、その激怒は即座に終了し、その結果バーバリアンは死亡の危険に晒される。

 直感回避(変則)/Uncanny Dodge:クラス・レベル2以降、バーバリアンは通常であれば察知できないような危険に反応する能力を得る。バーバリアンは立ちすくみ状態にならず、不可視状態の敵に攻撃された場合にACへの【敏】ボーナスを失わない。とはいえ、動けない状態になれば、やはりACへの【敏捷力】ボーナスは失われてしまう。また、この能力を有するバーバリアンでも、敵がバーバリアンに対してフェイントを成功させた場合は、やはりACへの【敏捷力】ボーナスを失う。
 バーバリアンがすでに他のクラスで直感回避を獲得していた場合は、直感回避の代わりに“直感回避強化”(後述)を自動的に獲得する。

 罠感知(変則)/Trap Sense:クラス・レベル3以降、バーバリアンは罠を避けるための反応セーヴに+1のボーナスを、罠からの攻撃に対するACに+1の回避ボーナスを得る。以降、このボーナスはバーバリアンのクラス・レベルが3上昇するごとに(つまり、6、9、12、15、18レベルで)+1ずつ増えていく。複数のクラスで得た罠感知のボーナスは累積する。

 直感回避強化(変則)/Improved Uncanny Dodge:クラス・レベル5以降、バーバリアンは挟撃されなくなる。この能力を持つバーバリアンに対して、ローグは挟撃による急所攻撃を行なうことができない。ただし、ローグのクラス・レベルが、目標のバーバリアン・レベルより4以上高い場合、ローグは挟撃(および急所攻撃)を行なうことができる。
 他のクラスで得た直感回避(前述)の代わりとして自動的に直感回避強化を獲得したキャラクターは、ローグに挟撃されうるかどうかを判断する際、直感回避を授けるクラスのクラス・レベルをすべて累積させることができる。

 ダメージ減少(変則)/Damage Reduction:クラス・レベル7以降、バーバリアンは攻撃による負傷を一定量無視する能力を得る。具体的には、武器や肉体攻撃の命中を受けるごとに、バーバリアンはそのダメージを1ポイント軽減することができる。クラス・レベル10および、その後3レベル毎(13、16、19レベル)に、ダメージ減少の量は+1ずつ上昇していく。ダメージ減少によって受けたダメージを0にすることはできるが、0未満にすることはできない。

 大激怒(変則)/Greater Rage:クラス・レベル11に達すると、バーバリアンが激怒を開始する際、【筋力】および【耐久力】への士気ボーナスは+6に、意志セーヴへの士気ボーナスは+3に上昇する。

 不屈の意思(変則)/Indomitable Will:クラス・レベル14以上のバーバリアンは激怒状態の間、心術呪文に抵抗するための意志セーヴに+4のボーナスを得る。このボーナスは、意志セーヴへの士気ボーナスを含む、激怒中に受ける他の修正値すべてと累積する。

 無疲労激怒(変則)/Tireless Rage:クラス・レベル17以上のバーバリアンは、激怒が終了した後、疲労状態にならなくなる。

 超激怒(変則)/Mighty Rage:クラス・レベル20に達すると、バーバリアンが激怒を開始する際、【筋力】および【耐久力】への士気ボーナスは+8に、意志セーヴへの士気ボーナスは+4に上昇する。



 激怒パワー/Rage Powers:レベルが上昇するごとに、バーバリアンは自分の激怒の新たな使用法を学んでゆく。2レベルの時点で、バーバリアンは激怒パワーを1つ獲得する。2レベル以降、2レベル毎にバーバリアンは新しいパワーを1つずつ獲得していく。バーバリアンが激怒パワーを使用できるのは激怒状態の間に限られ、また、それを使用するためにはまず1アクションを取らねばならないパワーも存在する。特記しない限り、バーバリアンは同じパワーを複数回獲得することはできない。

 新たな活力(変則)/Renewed Vigor:1回の標準アクションとして、バーバリアンは1d8+【耐久力】修正値に等しい値を治癒することができる。4レベル以降、レベルが4上昇するごとに、治癒するダメージは1d8ずつ上昇し、20レベル時の5d8で最大となる。この能力を選択する前に、バーバリアンはクラス・レベル4に達していなければならない。このパワーは1日に1回、激怒時にのみ使用できる。

 暗視獲得(変則)/Night Vision:激怒している間にバーバリアンの感覚は異常なほどに研ぎ澄まされ、バーバリアンは暗視60フィートを得る。このパワーを選択するには、バーバリアンは激怒パワーあるいは種族の特徴として、夜目の能力を持っていなければならない。

 威圧の眼光(変則)/Intimidating Glare:バーバリアンは1回の移動アクションとして隣接した敵1体に対して〈威圧〉判定を行なうことができる。バーバリアンが相手の士気をくじくことに成功したなら、敵は1d4ラウンド+判定結果がDCを5上回るごとに+1ラウンドの間、怯え状態となる。

 怒りへの着火(変則)/Roused Anger:バーバリアンは疲労状態にあっても激怒を開始することができる。この能力を使って激怒している間、バーバリアンは疲労状態に対する完全耐性を得る。この激怒が終了すると、バーバリアンは激怒していた1ラウンドごとに10分間、過労状態になる。

 怒れる泳者(変則)/Raging Swimmer:激怒している間、バーバリアンは〈水泳〉技能判定にレベルに等しい値を強化ボーナスとして加算できる。

 怒れる跳躍者(変則)/Raging Leaper:激怒している間、バーバリアンは跳躍のために行なう〈軽業〉技能判定にレベルに等しい値を強化ボーナスとして加算できる。この方法で跳躍する場合、バーバリアンは常に助走を行なったものとして扱われる。

 怒れる登攀者(変則)/Raging Climber:激怒している間、バーバリアンは〈登攀〉技能判定にレベルに等しい値を強化ボーナスとして加算できる。

 一瞬の明晰(変則)/Moment of Clarity:1ラウンドの間、バーバリアンは激怒によってもたらされるすべての利益とペナルティを無視する。このパワーを起動するのは即行アクションである。それにはアーマー・クラスに対するペナルティも、行なうことができないとされる行動もすべて含まれる。このラウンドは、1日に激怒可能なラウンド数に数えられる。このパワーは1回の激怒中に1回のみ使用できる。

 内なる頑健(変則)/Internal Fortitude:激怒している間、バーバリアンは不調状態および吐き気がする状態に対して完全耐性を得る。この能力を選択する前に、バーバリアンはクラス・レベル8に達していなければならない。

 鋭敏嗅覚(変則)/Scent:激怒している間、バーバリアンは鋭敏嗅覚の能力を得、見えない敵の居場所を感知するのにこの能力を使用できる(鋭敏嗅覚のルールについては“特殊能力”の項を参照)。

 恐れ知らずの激怒(変則)/Fearless Rage:激怒している間、バーバリアンは怯え状態および恐れ状態に対して完全耐性を得る。この能力を選択する前に、バーバリアンはクラス・レベル12に達していなければならない。

 驚異的精度(変則)/Surprise Accuracy:バーバリアンは1回の攻撃ロールに+1の士気ボーナスを得る。このボーナスはバーバリアンが得ている4レベルごとに+1される。このパワーは攻撃ロールの直前に即行アクションとして使用する。このパワーは1回の激怒中に1回のみ使用できる。

 恐怖の怒号(変則)/Terrifying Howl:バーバリアンは1回の標準アクションとして周囲を恐怖させるような怒号を発することができる。30フィート以内の範囲にいる敵は怯え状態になり、意志セーヴ(DCは10+バーバリアンのクラス・レベルの半分+バーバリアンの【筋力】修正値)を行ない、失敗すると1d4+1ラウンドの間恐慌状態になる。一度恐怖の怒号に対してセーヴを行なった敵は、セーヴが成功したかどうかに関わらず、24時間の間このパワーに対しては完全耐性を得る。このパワーを選択するには、バーバリアンは威圧の眼光のパワーを獲得していなければならない。また、クラス・レベル8に達していなければならない。

 強烈な一振り(変則)/Mighty Swing:バーバリアンは自動的にクリティカル・ヒットを成功させることができる。このパワーはクリティカル可能状態が得られた際に割り込みアクションとして使用する。この能力を獲得する前に、バーバリアンはクラス・レベル12に達していなければならない。このパワーは1回の激怒中に1回のみ使用できる。

 筋力招来(変則)/Strength Surge:バーバリアンは1回の【筋力】判定、戦技判定、あるいは敵が自身に対して戦技判定を試みた時の戦技防御値に、クラス・レベルの値を加えることができる。このパワーは1回の割り込みアクションとして使用する。このパワーは1回の激怒中に1回のみ使用できる。

 獣の憤怒(変則)/Animal Fury:激怒している間、バーバリアンは噛みつき攻撃を行なうことができる。これを全力攻撃行動の一部として行なう場合、この噛みつき攻撃はバーバリアンの最大基本攻撃ボーナス-5で行なう。命中した噛みつき攻撃は、1d4ポイント(バーバリアンが中型サイズの場合。小型サイズであれば1d3ポイント)に【筋力】修正値の半分を加算した値のダメージを与える。バーバリアンは組みつきを維持する、あるいは組みつきから逃れるための行動の一部として噛みつき攻撃を行なうことができる。この攻撃は、組みつき判定を行なう前に適用せねばならない。噛みつき攻撃が命中した場合、そのラウンドにバーバリアンが標的に対して行なうすべての組みつき判定は+2のボーナスを得る。

 しなやかな回避(変則)/Rolling Dodge:バーバリアンは遠隔攻撃に対して、その時点での【耐久力】修正値に等しいラウンドの間(最低1ラウンド)、ACに+1の回避ボーナスを得る。このボーナスは6レベル上昇するごとに1ずつ増加する。この能力の活性化は1回の移動アクションであり、機会攻撃を誘発しない。

 駿足(変則)/Swift Foot:バーバリアンは移動速度に5フィートの強化ボーナスを得る。この移動速度の増加はバーバリアンが激怒している間常に有効である。バーバリアンはこの激怒パワーを3回まで選択することができる。効果は累積する。

 迅速なる反応(変則)/Quick Reflexes:激怒している間、バーバリアンは1ラウンドごとの上限回数に加えてさらにもう1回、機会攻撃を行なうことができる。

 慎重なる構え(変則)/Guarded Stance:バーバリアンは近接攻撃に対して、その時点での【耐久力】修正値に等しいラウンドの間(最低1ラウンド)、ACに+1の回避ボーナスを得る。このボーナスは6レベル上昇するごとに1ずつ増加する。この能力の活性化は1回の移動アクションであり、機会攻撃を誘発しない。

 ダメージ減少上昇(変則)/Increased Damage Reduction:バーバリアンのダメージ減少能力は1/―だけ強化される。この強化はバーバリアンが激怒している間、常に効果を及ぼす。バーバリアンはこの激怒パワーを3回まで選択することができ、その効果は累積する。この能力を選択する前に、バーバリアンはクラス・レベル8に達していなければならない。

 力任せの一打(変則)/Powerful Blow:バーバリアンは1回のダメージ・ロールに+1のボーナスを得る。このボーナスはバーバリアンが得ている4レベルごとに+1される。このパワーはダメージ・ロールを行なう前に即行アクションとして使用する。このパワーは1回の激怒中に1回のみ使用できる。

 逃走不能(変則)/No Escape:バーバリアンは1回の割り込みアクションとして、通常の移動速度の2倍までの速度で移動することができる。ただし、この能力はバーバリアンに隣接する敵がバーバリアンから遠ざかるために撤退アクションを取った場合にのみ使用できる。この移動の間、バーバリアンは通常通り機会攻撃を誘発する。このパワーは1回の激怒中に1回のみ使用できる。

 呪い避け(変則)/Superstition:バーバリアンは呪文、超常能力、擬似呪文能力に抵抗する際のセーヴィング・スローに+2の士気ボーナスを得る。このボーナスはバーバリアンが得ている4レベルごとに+1される。激怒している間、バーバリアンはあらゆる呪文において「同意する目標」となることができず、味方が発動した呪文に対してさえもセーヴィング・スローを行なわねばならない。

 跳ね返し(変則)/Knockback:1ラウンドに1回、バーバリアンは近接攻撃が可能な場所にいる目標に対して突き飛ばしを行なうことができる。成功した場合、目標はバーバリアンの【筋力】修正値に等しいダメージを負い、通常どおり押し戻される。成功した場合、バーバリアンは目標と一緒に移動する必要はない。この行動は機会攻撃を誘発しない。

 明晰な心(変則)/Clear Mind:バーバリアンは失敗した意志セーヴについて再度判定を行なうことができる。このパワーは最初のセーヴを行なった後、その結果をGMが明らかにする前に割り込みアクションとして用いる。2度目の結果が1度目のものより悪い場合でも、2度目の結果を採用せねばならない。この能力を選択する前に、バーバリアンはクラス・レベル8に達していなければならない。このパワーは1回の激怒中に1回のみ使用できる。

 予期せぬ攻撃(変則)/Unexpected Strike:バーバリアンは、自分の機会攻撃範囲内に入ってきた敵1体に対して、その移動が通常機会攻撃を誘発するものであるかどうかに関わらず、1回の機会攻撃を行なうことができる。このパワーは1回の激怒中に1回のみ使用できる。この能力を獲得する前に、バーバリアンはクラス・レベル8に達していなければならない。

 夜目(変則)/Low-Light Vision:バーバリアンの感覚は研ぎ澄まされ、激怒している間、バーバリアンは夜目の能力を得る。

 新たな生気(変則)/Renewed Vitality:激怒中、バーバリアンは2バーバリアン・レベルにつき1ポイントの能力値ペナルティまたはダメージの効果を無視する(最大10)。1日に1回、激怒を終了するとき、能力値ペナルティまたはダメージを有するバーバリアンは、能力値ペナルティを課せられたか能力値ダメージを与えられたことによる効果1つに対し、セーヴィング・スローが可能であれば再ロールすることができる。成功した場合、バーバリアンは激怒中に無視することができるのと同数の能力値ペナルティまたはダメージを取り除く。バーバリアンは最低4レベルで新たな活力の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 新たな生命(変則)/Renewed Life:激怒中、バーバリアンは4バーバリアン・レベルにつき1の一時的な負のレベルの効果を無視する(最大5)。1日に1回、激怒を終了するとき、一時的な負のレベルを有するバーバリアンは激怒中に無視することができるのと同数の一時的な負のレベルを取り除くセーヴィング・スローを試みることができる。バーバリアンは最低6レベルで新たな生気の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 鋭敏な精度(変則)/Sharpened Accuracy:驚異的精度の激怒パワーを使用する際、バーバリアンは視認困難による失敗確率を無視し、完全視認困難を視認困難として扱う。バーバリアンはまた完全遮蔽によるものを除き、遮蔽によるペナルティを無視する。バーバリアンは最低8レベルで驚異的精度の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 快走(変則)/Sprint:激怒ごとに1回、バーバリアンは1回の全ラウンド・アクションとして疾走アクションを行い移動速度の6倍まで移動するか、1回の全ラウンド・アクションとして突撃アクションを行い移動速度の3倍まで移動することができる。バーバリアンは最低4レベルで駿足の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 壊滅的な一打(変則)/Crippling Blow:力任せの一打の激怒パワーを使用する際、バーバリアンはダメージへの通常のボーナス(流血の一打の激怒パワーによる出血ダメージ、または同種の力任せの一打の激怒パワーのダメージへの増強を含む)を諦めて、代わりに目標の【筋力】または【敏捷力】にバーバリアンの到達した4クラス・レベルごとに1ポイントの能力値ダメージを与えることができる。目標はこの能力値ダメージを半減するための頑健セーヴィング・スロー(DC 10+バーバリアン・レベルの1/2+バーバリアンの【筋力】修正値)を試みることができる。バーバリアンは最低8レベルで力任せの一打の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 強化破壊(超常)/Sunder Enchantment:激怒中、バーバリアンが魔法のアイテムへの武器破壊の戦技に成功するたびに、そのアイテムの魔法的能力は1ラウンドに加え、その戦技判定が目標の CMD を5超えるごとに1ラウンドの間抑制される。バーバリアンは最低8レベルで呪文破壊の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 完璧な明晰(変則)/Perfect Clarity:一瞬の明晰の激怒パワーを使用中、バーバリアンはいずれかの失敗確率または幻術を看破するための意志セーヴィング・スローを2回ロールし、よい結果を取ることができる。バーバリアンは一瞬の明晰の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 吉兆の印(超常)/Auspicious Mark:バーバリアンは自身の素晴らしい刺青、傷痕、あるいは痣で示されるように、精霊によって印を刻まれている。激怒ごとに1回、即行アクションにより激怒2ラウンド分を費やすことで、バーバリアンは精霊の好意を呼び下ろすことができる。吉兆の印を使用することにより、たった今したばかりの1回のd20ロールに+1d6のボーナスを得る。バーバリアンはd20ロールの結果を確認した後で吉兆の印を使用することができる。

 原始鋭敏嗅覚(変則)/Primal Scent:鋭敏嗅覚の激怒パワーを使用する際、バーバリアンは鋭敏嗅覚による追跡のための〈生存〉判定、および見えないクリーチャーの位置を特定するための〈知覚〉判定にバーバリアン・レベルの半分を加える。完全視認困難を有するクリーチャーの位置を特定した場合、バーバリアンはそれが視認困難であるかのように扱う。バーバリアンは最低8レベルで鋭敏嗅覚の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 再生する活力(変則)/Regenerative Vigor:新たな活力の激怒パワーを使用した後、現在の激怒が終了するまで、バーバリアンは6バーバリアン・レベルにつき1の高速治癒を得る(最大で高速治癒3)。バーバリアンは自身の各ターンの開始時に高速治癒によりヒット・ポイントを取り戻す。バーバリアンは最低6レベルで新たな活力の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 呪文破壊(超常)/Spell Sunder:激怒ごとに1回、バーバリアンは戦技判定に成功することで継続中の呪文効果1つに対する武器破壊を試みることができる。クリーチャー1体への効果以外の何らかの効果1つについては、15+その効果の術者レベルを CMD として、バーバリアンはこれに対する戦技判定を行わなければならない。クリーチャー1体への効果1つへの武器破壊については、バーバリアンは通常通りのクリーチャーの CMD+5に対する武器破壊の戦技を、呪文または擬似呪文能力による何らかの失敗確率を無視して、成功しなければならない。成功した場合、バーバリアンは1ラウンド、あるいは CMD を5から9超えている場合は2ラウンドの間、その効果を抑制する。バーバリアンが CMD を10以上超えている場合、その効果は解呪される。バーバリアンは最低6レベルで魔女狩りの激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 上級大地の破壊者(変則)/Ground Breaker, Greater:大地の破壊者の激怒パワーを使用する際、バーバリアンは効果半径を5フィート延長できる。この激怒パワーは最大3回まで選択することができ、効果は累積する。バーバリアンは最低8レベルで大地の破壊者の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 上級守られた命(変則)/Guarded Life, Greater:守られた命の激怒パワーを使用する際、追加でバーバリアン・レベルにつき1ヒット・ポイントの致傷ダメージを非致傷ダメージに変換することができる。バーバリアンは最低6レベルで守られた命の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 巣箱のトーテム(超常)/Hive Totem:激怒中、バーバリアンは(スパイダーを招来するために使用されたサモン・スウォームやインセクト・プレイグのような)蟲のスウォームによる攻撃から半分しかダメージを受けない。バーバリアンはまた【筋力】の能力値判定および突き飛ばし、引きずり、ならびに足払い攻撃に対する CMD に4バーバリアン・レベルにつき+1のボーナス(最大+5)を得る。バーバリアンは最低4レベルで獣の憤怒の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 巣箱のトーテムの抵抗力(超常)/Hive Totem Resilience:激怒中、バーバリアンは蟲のスウォームによる攻撃からダメージを受けず、そのような攻撃による毒や出血のような有害な二次的効果を防ぐ。バーバリアンはまた組みつきの戦技判定および CMD に4バーバリアン・レベルにつき+1のボーナス(最大+5)を得る。バーバリアンは最低6レベルで巣箱のトーテムの激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 巣箱のトーテムの毒性(超常)/Hive Totem Toxicity:激怒中、バーバリアンは獣の憤怒の激怒パワーによる噛みつきのダメージのダイス種別を1段階増加し、その噛みつきの攻撃ロールへのペナルティを-2減少する。激怒ごとに1回、命中した噛みつきは、頻度が1/ラウンド(4ラウンド)で、1d3【耐久力】ダメージを与え、治療が1回のセーヴである致傷毒を感染させることができる。セーヴィング・スローは DC 10+バーバリアン・レベルの1/2+バーバリアンの【耐久力】修正値の頑健セーヴとなる。バーバリアンは最低8レベルで巣箱のトーテムおよび巣箱のトーテムの抵抗力の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 世界蛇のトーテム(超常)/World Serpent Totem:激怒中、バーバリアンは来訪者と異形に対する AC に+1の洞察ボーナスを得る。このボーナスはこの激怒パワーを除く世界蛇の激怒パワーを取得するごとに+1ずつ増加する。

 世界蛇の精霊(超常)/World Serpent Spirit:激怒中、バーバリアンはダメージ減少を克服する目的において、自身の武器が混沌、悪、善、および秩序の属性を持つものと見なす。バーバリアンはまた属性の補足説明を持つか、来訪者または異形による呪文および効果に対するセーヴィング・スローに+1の抵抗ボーナスを得る。このボーナスはこの激怒パワーを除く世界蛇の激怒パワーを取得するごとに+1ずつ増加する。バーバリアンは最低6レベルで世界蛇のトーテムの激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 世界蛇のトーテムの調和(超常)/World Serpent Totem Unity:激怒中、バーバリアンは地上移動速度への高速移動ボーナスを2倍にし、伏せ状態に打ちのめされなくなる。バーバリアンはまた来訪者または異形によるクリティカル・ロールに対する、世界蛇のトーテムによる AC への洞察ボーナスを2倍にする。バーバリアンは最低10レベルで世界蛇のトーテムおよび世界蛇の精霊の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 致死的精度(変則)/Lethal Accuracy:驚異的精度の激怒パワーを使用しているとき、バーバリアンのダメージのクリティカル倍率は1増加する(×2は×3に、19~20/×2は19~20/×3に、×3は×4に、そして×4は×5になる)。バーバリアンは最低16レベルで驚異的精度および致命的精度の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 致命的精度(変則)/Deadly Accuracy:驚異的精度の激怒パワーを使用しているときにクリティカル可能状態に入った場合、バーバリアンはそのクリティカル・ロールへの驚異的精度のボーナスを2倍にすることができる。バーバリアンは最低4レベルで驚異的精度の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 肉体の棍棒(変則)/Body Bludgeon:激怒中に自身より小さい相手を押さえ込んだ場合、その相手が小型サイズであるなら、バーバリアンはその相手を1d8ポイントの殴打ダメージを与える両手即席武器として使用できる。より大きいかより小さいクリーチャーを肉体の棍棒として使用する場合は、この基本ダメージを使用してそのサイズに基づいた殴打ダメージを与える。超小型サイズのクリーチャーは1d6ポイントのダメージ、中型サイズのクリーチャーは1d10ポイントのダメージ、という具合になる。バーバリアンは組みつきを維持するために使用するアクションの一部として、最大の攻撃ボーナスを用いて、押さえ込んでいる相手を使用した単一の攻撃を行うことができる。バーバリアンは押さえ込んだ相手を武器として使用し命中させるたびに、その目標に通常通りのダメージを与え、棍棒として使用した組みつき状態の相手にもその目標に与えたのと同じダメージを与える。押さえこまれた相手が何らかの理由により抵抗することができない場合には、バーバリアンはそのクリーチャーのヒット・ポイントが0以下になるまで、組みつきまたは押さえこみをすることなくその相手を即席武器として使用することができ、ヒット・ポイントが0以下になった時点でその相手は即席武器として役に立たなくなる。バーバリアンは最低10レベルでなければこの激怒パワーを選択できない。

 反射的回避(変則)/Reflexive Dodge:しなやかな回避の激怒パワーを使用中、バーバリアンは反応セーヴィング・スローへのボーナスに自身のACに対する回避ボーナスを適用することができる。バーバリアンは最低6レベルでしなやかな回避の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 亡霊激怒者(超常)/Ghost Rager:激怒中、バーバリアンは非魔法の武器を使用しているときでさえ非実体のクリーチャーに通常のダメージを与える。バーバリアンは同時に、接触ACに対して+3の士気ボーナスを得る。この士気ボーナスは8レベルの時点と、以降4レベル毎に1ずつ増加する(20レベルの時点で、最大の+7)。これによりバーバリアンの本来のACを接触ACが上回ることはない。バーバリアンは最低6レベルでなければこの激怒パワーを選択できない。(第3刷更新)

 魔法喰らい(超常)/Eater of Magic:激怒ごとに1回、呪文、超常能力、あるいは擬似呪文能力に対するセーヴィング・スローに失敗したとき、バーバリアンはその効果に対するセーヴィング・スローを再ロールすることができる(これにはアクションを要しない)。2回目のセーヴィング・スローに成功した場合、バーバリアンはその呪文、超常能力、あるいは擬似呪文能力から影響を受けず、その効果の術者レベル(呪文または擬似呪文能力の場合)または効果の作成者の脅威度(超常能力の場合)に等しい一時的ヒット・ポイントを得る。これらの一時的ヒット・ポイントはダメージが適用されるまでか1分間の早い方まで持続する。バーバリアンは最低10レベルで呪い避けの激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 野蛮な泳者(変則)/Bestial Swimmer:激怒中、バーバリアンは通常の地上移動速度に等しい生得の水泳速度を得る。バーバリアンは最低6レベルで怒れる泳者の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 野蛮な跳躍者(変則)/Bestial Leaper:激怒中、バーバリアンは移動アクションを使用して移動し、その移動中のいずれかの地点で通常の標準アクションを行うことができる。バーバリアンは最低6レベルで怒れる跳躍者の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 野蛮な登攀者(変則)/Bestial Climber:激怒中、バーバリアンの生得の登攀移動速度は地上移動速度に等しくなる。バーバリアンは最低6レベルで怒れる登攀者の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 流血の一打(変則)/Bleeding Blow:力任せの一打の激怒パワーを使用する際、バーバリアンはまた力任せの一打によるダメージ・ボーナスに等しい出血ダメージを与える。この出血ダメージはダメージ減少を迂回する。バーバリアンは最低8レベルで力任せの一打の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 竜のトーテム(超常)/Dragon Totem:バーバリアンは自身のトーテムとして竜の色1つ(ブラック、ブルー、ブラス、ブロンズ、カッパー、ゴールド、グリーン、レッド、シルヴァー、あるいはホワイト)を選択しなければならない。激怒中、バーバリアンは〈知覚〉判定に対して+1のボーナスと[恐怖]、麻痺、および睡眠効果に対するセーヴィング・スローに対して+1の士気ボーナスを得る。このボーナスはバーバリアンが(竜のトーテムの抵抗力および竜のトーテムの翼などの)追加の竜のトーテムの激怒パワーを取得するごとに+1ずつ増加する。バーバリアンは最低6レベルで獣の憤怒および威圧の眼光の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 竜のトーテムの翼(超常)/Dragon Totem Wings:この激怒パワーを選択する際に〈飛行〉【敏】はバーバリアンのクラス技能になる。激怒中かつ中装以下の鎧を着用している際、バーバリアンは標準アクションにより自身に基本移動速度に等しい飛行移動速度(標準の機動性)を与える一対の霊的な竜の翼を生やすことができる。バーバリアンは激怒2ラウンド分を費やして、代わりに割り込みアクションによってこの飛行移動速度を得ることができる。バーバリアンはいつでも、自身のターンでないときでさえ飛行移動速度を終了できる。バーバリアンは激怒中かつ飛行中の各ラウンドに激怒2ラウンド分を消費する。激怒を停止する際にバーバリアンの飛行能力は自動的に終了する。バーバリアンは最低10レベルで竜のトーテムおよび竜のトーテムの抵抗力の激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 竜のトーテムの抵抗力(超常)/Dragon Totem Resilience:激怒中、バーバリアンは竜のトーテムに関係したエネルギー種別──[強酸](ブラック、カッパー、グリーン)、[氷雪](シルヴァー、ホワイト)、[雷撃](ブルー、ブロンズ)、あるいは[火炎](ブラス、ゴールド、レッド)──への抵抗を得る。この抵抗はバーバリアンのダメージ減少のクラス特徴による現在のDR/-の2倍に等しい;このDRはこの激怒パワーを含む取得した竜のトーテムの激怒パワーごとに2ずつ増加する。バーバリアンは最低8レベルで竜のトーテムの激怒パワーを取得していなければこの激怒パワーを選択できない。

 圧倒する前進(変則)/Overbearing Advance:激怒している間、バーバリアンはバーバリアンが蹴散らしの戦技に成功するたびに自身の【筋力】修正値に等しいダメージを与えることができる。

 圧倒する猛攻撃(変則)/Overbearing Onslaught:激怒している間、バーバリアンは毎ラウンド1体以上の目標に蹴散らしを行うことができる。最初以降の蹴散らし判定のCMBに-2のペナルティを受ける。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“圧倒する前進”の激怒パワーを修得していなければならず、少なくとも6レベルに達していなければならない。

 打ち倒し(変則)/Knockdown:激怒するたびに1回、バーバリアンは1回の近接攻撃の代わりに1つの目標に対して足払い攻撃を行うことができる。成功した場合、目標はバーバリアンの【筋力】修正値に等しいダメージを受けた上に、打ち倒されて伏せ状態となる。この足払い攻撃は機会攻撃を誘発しない。

 エネルギー吸収(超常)/Energy Absorption:激怒している間、バーバリアンは激怒するたびに1回、自身が選んだエネルギー種別の攻撃から一度だけエネルギーを吸収することができる。バーバリアンはその効果に対してセーヴィング・スローをすることはできないが、それからダメージを受けることはなく、それどころか与えられたダメージ3ポイントにつき1ポイントの一時的ヒット・ポイントを得る。これらの一時的ヒット・ポイントはバーバリアンの激怒が終了するまで続く。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“上級エネルギー抵抗”の激怒パワーを修得していなければならず、少なくとも12レベルに達していなければならない。

 エネルギー抵抗(変則)/Energy Resistance:激怒している間、バーバリアンは1つのエネルギー種別([酸]、[冷気]、[電気]、[火])に対する抵抗を得る。抵抗の値は自身のバーバリアン・レベルの1/2(最低で1)に等しい。そのエネルギー種別はこの激怒パワーを選択した際に決定し、以後変更する事はできない。この激怒パワーは1つ以上選択することができるが、その効果は累積しない。効果時間は違うエネルギーごとに適用される。

 上級エネルギー抵抗(変則)/Energy Resistance, Greater:激怒するたびに1回、バーバリアンは自身の持つ“エネルギー抵抗”と同じダメージ種別のダメージを半分にすることができる(その後、抵抗を適用する)。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“エネルギー抵抗”の激怒パワーを修得していなければならず、少なくとも8レベルに達していなければならない。

 エネルギー爆発(超常)/Energy Eruption:激怒している間、バーバリアンは激怒するたびに1回、自身が選んだエネルギー種別の攻撃からエネルギーを吸収し、それを敵へと解き放つことができる。バーバリアンはその効果に対してセーヴィング・スローをすることはできないが、それによりダメージを受けることはない。その激怒が続いている間であれば、バーバリアンは蓄積したエネルギーを60フィートの直線か30フィートの円錐形のいずれかの形態を持つブレス攻撃として解き放つことができる。そのブレス攻撃は、バーバリアンが吸収した攻撃のダメージと等しいダメージを与える。範囲内のクリーチャーは(元の効果がセーヴを行なえない場合でも)反応セーヴ(DC10+バーバリアン・レベルの1/2+バーバリアンの【耐久力】修正値)に成功することでダメージを半分にすることができる。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“エネルギー吸収”の激怒パワーを取得していなければならず、少なくとも16レベルに達していなければならない。

 エレメンタルの激怒(超常)/Elemental Rage:激怒している間、バーバリアンの近接攻撃の全てに1d6ポイントのエネルギー・ダメージ([酸]、[電気]、[火]、[冷気])を加える。そのエネルギー種別はバーバリアンが激怒を始める際に選択する。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“初級エレメンタルの激怒”の激怒パワーを取得していなくてはならず、少なくとも8レベルに達していなければならない。バーバリアンはこの激怒パワーを使用している間に、さらに“初級エレメンタルの激怒”を使うことができるが、違うエネルギー種別を選択しなくてはならない。

 初級エレメンタルの激怒(超常)/Elemental Rage, Lesser:即行アクションで、バーバリアンは1ラウンドの間、自身の近接攻撃全てに1d6ポイントのエネルギー・ダメージ([酸]、[電気]、[火]、[冷気])を加えることができる。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには少なくとも4レベルに達していなくてはならない。このパワーは激怒するたびに1回だけ使うことができる。

 上級エレメンタルの激怒(超常)/Elemental Rage, Greater:激怒している間、バーバリアンの近接攻撃によるクリティカル・ヒットには全て追加で1d10ポイントのエネルギー・ダメージ(武器のクリティカル・ヒットのダメージ倍率が×3の場合は2d10、×4の場合は3d10)を得る。このダメージ種別は“エレメンタルの激怒”で選択したものと同じになる。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“エレメンタルの激怒”の激怒パワーを取得しなくてはならず、少なくとも12レベルに達していなければならない。

 大げさな罵倒(変則)/Boasting Taunt:激怒している間、バーバリアンは〈威圧〉による士気をくじく判定によって、自身が攻撃するクリーチャー1体を動揺させることができる。判定に成功した場合、目標がバーバリアンを見ることができ、バーバリアンが激怒しているならば、バーバリアンへ近接攻撃を行うまで怯え状態となる。バーバリアンが激怒の間にアルコール飲料を消費するたびに、この判定に+2の状況ボーナスを得る。この能力は[言語依存、精神作用]能力であり、音声要素に依存する。バーバリアンがこのパワーを選択するには、少なくとも6レベルに達していなくてはならない。

 掠り傷(変則)/Flesh Wound:激怒するたびに1回、バーバリアンは攻撃から重大な被害を避けることを試みることができる。このときバーバリアンは、攻撃によって受けたダメージと等しいDCで頑健セーヴを行わなければならない。このセーヴィング・スローにはバーバリアンの防具による判定ペナルティが適用される。セーヴに成功した場合、バーバリアンは攻撃から半分だけダメージを受け、そのダメージは非致傷ダメージになる。バーバリアンはこの能力を攻撃ロールの後、ダメージ・ロールの前に使用するかどうか宣言しなければならない。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、少なくとも10レベルに達していなければならない。

 凶暴の奮起(変則)/Inspire Ferocity:激怒している間、バーバリアンは1回の移動アクションとして、30フィート以内の同意する味方全員に自らの“自暴自棄”の修正値を分け与えることができる。これはバーバリアンの【魅力】修正値と等しいラウンド(最低1)だけ持続する。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“自暴自棄”の激怒パワーを取得していなければならない。

 来るなら来い(変則)/Come and Get Me:激怒している間、バーバリアンはフリー・アクションを使用して攻撃に自分自身をさらけ出すことで、痛烈な反撃を準備することができる。敵はバーバリアンの次のターンの始めまでバーバリアンに対する攻撃ロールとダメージ・ロールに+4のボーナスを得るが、バーバリアンに対する全ての攻撃はバーバリアンからの機会攻撃を誘発する。この機会攻撃は敵の攻撃の前に解決される。バーバリアンがこのパワーを選択するには、少なくとも12レベルに達していなくてはならない。

 獣のトーテム(超常)/Beast Totem:激怒している間、バーバリアンは+1の外皮ボーナスを得る。このボーナスはバーバリアンが4レベル上がるごとに+1ずつ向上する。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“初級獣のトーテム”の激怒パワーを取得しなくてはならならず、少なくとも6レベルに達していなければならない。

 初級獣のトーテム(超常)/Beast Totem, Lesser:激怒している間、バーバリアンは2回の爪攻撃を得る。これらの攻撃は主要攻撃と見なし、バーバリアンの最も高い基本攻撃ボーナスを使用する。爪は1d6ポイント(小型の場合1d4)+バーバリアンの【筋力】修正値に等しい斬撃ダメージを与える。

 上級獣のトーテム(超常)/Beast Totem, Greater:激怒している間、バーバリアンは飛びかかりの特殊能力を得て、突撃の終わりに全力攻撃を行うことができる。また、バーバリアンの爪のダメージは1d8(小型の場合は1d6)に向上し、爪によるクリティカル・ヒットのダメージ倍率は×3として扱う。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“獣のトーテム”の激怒パワーを取得しなくてはならならず、少なくとも10レベルに達していなければならない。

 喧嘩屋/Brawler:激怒している間、バーバリアンは《素手打撃強化》の特技を修得しているかのように扱う。バーバリアンがすでにこの特技を持っている場合、その素手打撃は1d6(小型の場合は1d4)ポイントのダメージを与える。

 上級喧嘩屋/Brawler, Greater:激怒している間、バーバリアンは素手打撃を行なう際、《二刀流》の特技を持っているかのように扱う。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには“喧嘩屋”の激怒パワーを取得していなければならない。

 混沌のトーテム(超常)/Chaos Totem:激怒している間、バーバリアンの形態は混沌が吹き込まれる形となる。バーバリアンは〈脱出術〉判定に+4のボーナスを得るとともに、25%の確率でクリティカル・ヒットや急所攻撃のような追加のダメージを無効化する。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“初級混沌のトーテム”の激怒パワーを取得していなくてはならず、少なくとも6レベルに達していなければならない。

 初級混沌のトーテム(超常)/Chaos Totem, Lesser:激怒している間、バーバリアンは秩序属性のクリーチャーからの攻撃に対してACに+1の反発ボーナスを得、インサニティ、コンフュージョン、ポリモーフと[秩序]効果に対するセーヴィング・スローに+1の抵抗ボーナスを得る。このボーナスはバーバリアンが”混沌のトーテム”グループの激怒パワーを取得するたびに+1ずつ増加する。

 上級混沌のトーテム(超常)/Chaos Totem, Greater:激怒している間、バーバリアンは自身のバーバリアン・レベルの1/2に等しいDR/秩序を得る。バーバリアンの武器はダメージ減少を克服する際に、混沌属性の武器として見なされる。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“混沌のトーテム”の激怒パワーを取得していなければならず、少なくとも10レベルに達していなければならない。

 自暴自棄(変則)/Reckless Abandon:激怒している間、バーバリアンはACに-1のペナルティを受ける代わりに、攻撃ロールに+1のボーナスを受けることができる。4レベル時と以降4レベル毎にACへのペナルティは-1増加し、攻撃ロールへのボーナスは+1増加する。

 《呪文潰し》/Spellbreaker:激怒するとき、バーバリアンは《呪文潰し》を追加特技として得る。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“《発動妨害》”の激怒パワーを取得していなければならず、少なくとも12レベルに達していなくてはならない。

 底抜けの酔っ払い(変則)/Roaring Drunk:激怒している間、バーバリアンは激怒中にアルコール飲料を消費するたびに、〈威圧〉判定と自身が行う[恐怖]効果のセーヴDCに+1の士気ボーナスを得る。この士気ボーナスの最大値はバーバリアン・レベル4レベルごとに+1である。

 大地の破壊者(変則)/Ground Breaker:激怒するたびに1回、バーバリアンは標準アクションで自身の周囲の床を攻撃することができる。この攻撃は自動的に命中し通常のダメージを与える。バーバリアンが床の硬度を上回るダメージを与えた場合、バーバリアンが占めていた場所に隣接したマスは全て移動困難な地形になる。自身を除くそれらのマスの中にいるクリーチャーは、DC15の反応セーヴを行なわねばならず、さもなければ打ち倒されて伏せ状態となる。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、少なくとも6レベルに達していなければならない。

 魂の乗騎(超常)/Spirit Steed:激怒して騎乗している間、バーバリアンの乗騎はバーバリアン・レベルの1/2に等しいDR/魔法を得る。乗騎の肉体武器はダメージ減少を克服する場合には魔法の武器と見なされる。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“猛烈な乗騎”の激怒パワーを取得していなければならず、少なくとも6レベルに達していなくてはならない。

 魂のトーテム(超常)/Spirit Totem:激怒している間、バーバリアンを取り囲む魂により、敵がバーバリアンを目視することは難しくなる。その魂は遠隔攻撃と、(通常、間合いのある武器のため)バーバリアンに隣接していないクリーチャーによる近接攻撃に対して20%の失敗確率を与える。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“初級魂のトーテム”の激怒パワーを修得していなければならず、少なくとも6レベルに達していなくてはならない。

 初級魂のトーテム(超常)/Spirit Totem, Lesser:激怒している間、バーバリアンは自らの敵を苦しめる魂の群れに取り囲まれる。バーバリアンに隣接している生きている敵に対して、この魂は毎ラウンド1回の叩きつけ攻撃を行う。この叩きつけ攻撃はバーバリアンの最も高い基本攻撃ボーナスにバーバリアンの【魅力】修正値を加えたものを使用する。叩きつけは1d4ポイント+バーバリアンの【魅力】修正値の負のエネルギーによるダメージを与える。

 上級魂のトーテム(超常)/Spirit Totem, Greater:激怒している間、バーバリアンを取り囲む魂はバーバリアンに隣接している敵にとって危険なものとなる。バーバリアンのターンの開始時にバーバリアンに隣接している生きている敵たちは、1d8ポイントの負のエネルギーによるダメージを被る。さらに、魂の群れは今やバーバリアンから15フィート離れている敵たちに対して攻撃を行うこともできるようになる。その叩きつけ攻撃は1d6ポイントの負のエネルギーによるダメージを与える。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには“魂のトーテム”の激怒パワーを修得していなければならず、少なくとも10レベルに達していなくてはならない。

 千鳥足(変則)/Staggering Drunk:激怒している間、バーバリアンは激怒中にアルコール飲料を消費するたびに、機会攻撃に対するACに+1の回避ボーナスを得る。この回避ボーナスの最大値はバーバリアン・レベル4レベルごとに+1である。

 流し込む勇気(変則)/Liquid Courage:激怒している間、バーバリアンは激怒中にアルコール飲料を消費するたびに、[精神作用]効果に対するセーヴィング・スローの士気ボーナスを+1ずつ増加させる。この増加量の最大値はバーバリアン・レベル4レベルごとに+1である。

 《発動妨害》/Disruptive:激怒している間、バーバリアンは《発動妨害》をボーナス特技として得る。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“呪い避け”の激怒パワー*を取得していなければならず、少なくとも8レベルに達していなければならない。

 フィーンドのトーテム(超常)/Fiend Totem:激怒している間、バーバリアンは数十本のたちの悪いとげを自身の身体から生じさせる。バーバリアンに対して近接武器、素手打撃、肉体武器のいずれかを命中させたものは、1d6ポイントの刺突ダメージを受ける。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“初級フィーンドのトーテム”の激怒パワーを取得していなければならず、少なくとも6レベルに達していなければならない。

 初級フィーンドのトーテム(超常)/Fiend Totem, Lesser:激怒している間、バーバリアンは一対の角を生やし、突き刺し攻撃を得る。この攻撃は(バーバリアンが二次的攻撃の武器として攻撃しない限り)主要攻撃と見なし、バーバリアンの最大の基本攻撃ボーナス(それが二次的攻撃の場合-5)で攻撃を行なう。その突き刺し攻撃は1d8(小型の場合は1d6)+バーバリアンの【筋力】修正値(二次的攻撃の場合は1/2)の刺突ダメージとして扱う。

 上級フィーンドのトーテム(超常)/Fiend Totem, Greater:激怒している間、バーバリアンは脅威のオーラによって自身を取り囲む。バーバリアンに隣接している善のクリーチャーは怯え状態になり、バーバリアンがターンの初めに彼らの肉を幾重にも切り裂くことにより2d6ポイントの斬撃ダメージを受ける。バーバリアンに隣接している中立のクリーチャーは怯え状態になるが、ダメージは受けない。悪のクリーチャーは影響を受けない。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“フィーンドのトーテム”の激怒パワーを取得していなければならず、少なくとも10レベルに達していなければならない。

 粉砕者(変則)/Smasher:激怒するたびに1回、バーバリアンは誰も所持していない物体に攻撃するときや武器破壊の戦技を行うときに物体の硬度を無視することができる。この能力は攻撃ロールや武器破壊判定の前に使わなければならない。

 ぶん投げ(変則)/Hurling:初級ぶん投げと同様だが、バーバリアンは射程単位を20フィートに増加させるか、1サイズ大きい物体を投擲することができる。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“初級ぶん投げ”の激怒パワーを取得していなければならず、少なくとも8レベルに達していなければならない。

 初級ぶん投げ(変則)/Hurling, Lesser:激怒している間、バーバリアンは全ラウンド・アクションにより、両手を使用して自分自身より1サイズ小さい物体か片手で2サイズ小さい物体を持ち上げ、射程単位10フィートの代用武器として投げることができる。この与えるダメージは落下物+バーバリアンの【筋力】修正値である。このダメージは、石や金属やそれと類似した素材でできていない物体の場合には半分となる。これは遠隔接触攻撃であり、目標は反応セーヴ(DC10+バーバリアン・レベルの1/2+バーバリアンの【筋力】修正値)によりダメージを半分にしようと試みることができる。バーバリアンは片手武器か両手武器として、この攻撃に《強打》を適用することができる。

 上級ぶん投げ(変則)/Hurling, Greater:ぶん投げと同様だが、バーバリアンは射程単位を30フィートに増加させるか、2サイズ大きい物体を投擲することができる。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“ぶん投げ”の激怒パワーを取得していなければならず、少なくとも12レベルに達していなければならない。

 ぶん投げ突撃(変則)/Hurling Charge:激怒中に突撃攻撃を行なう間に、バーバリアンは突撃中に投げつけられる武器を抜いて投げることができ、投擲武器による遠隔攻撃にも、突撃の最後の近接攻撃のように攻撃ロールに+2のボーナスを得る。バーバリアンは投擲武器を使用する前に少なくとも10フィート移動しなければならず、その後突撃の最後の近接攻撃をする前に少なくとも10フィート以上追加で移動しなければならない。突撃の前、バーバリアンは投擲武器を手にしているか、武器を所持していないかでなければならない。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“初級ぶん投げ”の激怒パワーを取得していなければならず、少なくとも6レベルに達していなければならない。

 魔女狩り(変則)/Witch Hunter:激怒している間、バーバリアンは呪文を発動する能力や擬似呪文能力を持つクリーチャーに対して行うダメージ・ロールに+1のボーナスを得る。このダメージへのボーナスはバーバリアン・レベル4ごとに+1増加する。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“呪い避け”の激怒パワー*を取得していなければならない。

 守られた命(変則)/Guarded Life:激怒している間にバーバリアンのヒット・ポイントが0を下回った場合、バーバリアン・レベルごとに1ポイントの致傷ダメージを非致傷ダメージと変換する。バーバリアンが致傷ダメージによりヒット・ポイントが負の値になった場合、ただちに容態安定状態となる。

 猛烈な蹂躙(変則)/Ferocious Trample:激怒して騎乗している間、バーバリアンの乗騎は“蹂躙”の特殊攻撃を得る。この攻撃は中型の乗騎なら1d8ポイント、大型の乗騎なら2d6ポイント、超大型の乗騎なら2d8ポイントに+乗騎の【筋力】修正値の1.5倍に等しいダメージを与える。反応セーヴ(DC10+バーバリアン・レベルの1/2+乗騎の【筋力】修正値)に成功すると、このダメージを半減できる。乗騎の通り道か通り抜けたマスのクリーチャーはバーバリアンか乗騎のどちらか一方に対して機会攻撃を行なう事ができる。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには“猛烈な乗騎”の激怒パワーを取得していなければならず、少なくとも8レベルに達していなければならない。

 上級猛烈な蹂躙(変則)/Ferocious Trample, Greater:バーバリアンの乗騎は“猛烈な蹂躙”によって自身のサイズと同じかそれより小さいクリーチャーに影響を及ぼすことができる。さらに、蹂躙に対する反応セーヴに失敗した(もしくは機会攻撃を行うためにセーヴをしないことを選んだ)クリーチャーに対して1回のフリー・アクションとして蹴散らしの戦技判定を行うことができる。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“猛烈な蹂躙”の激怒パワーを取得していなければならず、少なくとも12レベルに達していなければならない。

 猛烈な乗騎(変則)/Ferocious Mount:激怒して騎乗している間、バーバリアンの乗騎はバーバリアンが騎乗しているか隣接している限り、激怒の利益(大激怒や超激怒を含む)を得る。自身の乗騎が激怒している間、バーバリアンは毎ラウンド激怒ラウンド数を1ラウンド余計に消費しなければならない。バーバリアンは自身の乗騎に激怒させないことで、追加の激怒ラウンド数を消費しないことを選択することができる。

 上級猛烈な乗騎(変則)/Ferocious Mount, Greater:激怒して騎乗している間、バーバリアンの乗騎は、バーバリアンが修得している激怒パワーの内、激怒している時に常に効果を発揮し続ける激怒パワー全ての利益を得る。これによって能動的なアクションを要する激怒パワーの利益を得ることは(例えフリー・アクションであったとしても)できない。バーバリアンがこの激怒パワーを選択するには、“猛烈な乗騎”の激怒パワーを取得していなければならず、少なくとも8レベルに達していなければならない。

 患いに効き目あり(変則)/Good for What Ails You:激怒している間、アルコール飲料を飲んだバーバリアンは、自身に効果を及ぼす以下の継続する状態1つに対して新たにセーヴィング・スローを試みることができる:恐れ状態、怯え状態、過労状態、恐慌状態、混乱状態、聴覚喪失状態、吐き気がする状態、疲労状態、不調状態、目が眩んだ状態、盲目状態。バーバリアンがセーヴに成功した場合、激怒している間その効果を抑えることができる。バーバリアンはさらに毒を受けた状態にも新たにセーヴィング・スローを試みることができる。治療に要求されるセーヴの回数に等しい回数だけセーヴィング・スローを試みることができ、失敗しても効果は悪化しない。



元バーバリアン Ex-Barbarians
 属性が秩序になったバーバリアンは激怒の能力を失い、バーバリアンのレベルを得ることができなくなる。他のクラス能力は全て保持している。



















最終更新:2019年04月29日 20:34