宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、北沢俊美防衛相は17日、県庁で東国原英夫知事や関係自治体の首長と会談し、防疫活動支援の自衛隊員を現在の340人から最大で1470人まで増やす用意があることを表明した。
北沢氏は現在派遣中の隊員のほか、宮崎県内の隊員230人が出動可能だと説明。今後の感染拡大時には、九州内の隊員900人を派遣する考えを示した。
北沢氏は会談後、報道陣に「一刻も早く封じ込めないといけない」と強調。楠田大蔵防衛政務官が19日まで現地対策本部に常駐し、関係機関との対応や調整に当たる。
東国原知事は17日、5月に発した「非常事態」宣言に続き、県民に車両や靴などの消毒徹底を呼び掛けた。最初の発生から約2カ月たっても感染拡大が止まらず、改めて協力を求めた。
今月4日にえびの市で家畜の移動制限区域が解除され、終息に向かったかと思われた矢先に都城市や国富町など4市町で新たに発生。同知事は「自己反省を含めて、気の緩みをなくそうということ」と述べた。〔共同〕
最終更新:2010年07月17日 02:10