Claim CF001.3:
Increasing order is possible, locally and temporarily, only if there is a program to direct growth and a power converter.
成長を支持するプログラムとパワー変換装置がある場合のみ、秩序は局所的かつ一時的に増大することが可能である。

Source:
Morris, Henry M. 1985. Scientific Creationism. Green Forest, AR: Master Books, pp. 43-45.

Response:
  1. この主張はただのファンタジーだ。熱力学第2法則は成長を指示するプログラムやパワー変換装置について何も言っていない。熱力学第2法則ははエントロピーの変化についての法則である。色々なところで、プログラムなしに成長や秩序が生じうる。雲は複雑で規則的なパターンを形成する。水流は石の大きさを流れ沿ってソートする。冷えていく玄武岩は六角形のクラックのパターンを形成する。これらはすべて組織構造の増加を示しているが、どれもプログラムは介在していない。
  2. 秩序の増大は、一時的にも熱力学第2法則に反していない。熱力学第2法則逸脱とは、エントロピーの減少に伴う、随伴したエントロピーの増大が下回ることであれう。成長も進化も熱力学第2法則を逸脱していない。というのは、成長あるいは進化するのに、局所的なエントロピーの違いを使っているからである。
  3. 進化は、環境という名のプログラムを持っている。自然選択は、環境から生物集団への情報通信を担っている[Adami et al. 2000]。
  4. 組織化された複雑さ[organized complexity: 創造論用語]の増加は、エントロピーの減少と同じではない。熱力学第2法則はエントロピーにのみ適用さえる。組織化された複雑さについて何も言っていない。

References:
  1. 1.Adami, C., C. Ofria and T. C. Collier, 2000. Evolution of biological complexity. Proceedings of the National Academy of Science USA 97(9): 4463-4468.

Further Reading:
  1. Kauffman, Stuart A., 1993. The Origins of Order. New York: Oxford. (technical)



最終更新:2009年10月11日 13:52