「適応の設問と回答」
問題1: とあるユースバスケットボールチームが今シーズンは、前シーズンよりも、試合当たりの得点数が増加した。この変化について、次の説明のどれが、ダーウィンのよる種の適応の説明に類似しているだろうか?
(a) 夏の間に背が伸びたメンバーがチームに帰ってきた。
(b) ワンシーズン以上、そのスポーツに参加したアスリートは能力を高める。
(c) 今シーズンは、より多くの人々が、チームに参加しようとした。
(d) 平均して、チームメンバーは今シーズンは、よりハードに練習した。
回答1:
「変異」な回答(スコア+1) :
(c): 選択のアナロジー
「変容」な回答(スコア-1):
(a): 成長のアナロジー
(b): 力のアナロジー
(d): 意図のアナロジー
回答状況1:
No |
Content |
-1 |
0 |
+1 |
平均 |
1 |
バスケットボール |
22 |
NA |
23 |
0.02 |
バスケットボールチームの得点数が増えた本当の理由ではなく、ダーウィンの自然選択のアナロジーになっているのはどれかという設問。(c)は「参加枠一定、参加希望者増加」という形なので、自然選択をイメージしやすい。
問題2: とある雑誌の発行部数が昨年より増加した。この変化について、次の説明のどれが、ダーウィンのよる種の適応の説明に類似しているだろうか?
(a) 執筆陣は昨年と同じだが、記事数を減らした。
(b) 執筆陣の文の長さと複雑さが、執筆原稿を長くした。
(c) 編集部がより一生懸命に働くと誓った。
(d) 執筆陣が年とともに成熟してきた。
回答2:
「変異」な回答(スコア+1) :
(a): 選択のアナロジー
「変容」な回答(スコア-1):
(b): 力のアナロジー
(c): 意図のアナロジー
(d): 成長のアナロジー
回答状況2:
No |
Content |
-1 |
0 |
+1 |
平均 |
2 |
雑誌執筆陣 |
27 |
NA |
18 |
-0.20 |
これは選択肢がむつかしい。記事数を減らすことで、ダメな原稿をボツにして、より優れた記事だけで雑誌を構成したという(a)が、自然選択のアナロジーになっている。しかし、そこまで考えが回らないと、答えにたどり着けない。
問題3: とある私立高校で、SAT平均点が30点増加した。この変化について、次の説明のどれが、ダーウィンのよる種の適応の説明に類似しているだろうか?
(a) SAT得点が増えた生徒に、$100の報償を出すことにした。
(b) 高校が入学基準を変更し、卒業生に血縁者がいる場合といない場合を同一条件にした
(c) 前回のテストの後、帰ってきた生徒たちは知識を増やしていた。
(d) 試験を受けるたびに、生徒の得点は増加する。
回答3:
「変異」な回答(スコア+1) :
(b): 選択のアナロジー
「変容」な回答(スコア-1):
(a): 意図のアナロジー
(c): 成長のアナロジー
(d): 力のアナロジー
回答状況3:
No |
Content |
-1 |
0 |
+1 |
平均 |
3 |
私立高校 |
23 |
NA |
22 |
-0.02 |
同じパターンの繰り返しになっているので、(b)が選択のアナロジーになっていることに気付きやすくなったかも。
問題4: : とある交響楽団が今シーズンは昨シーズンよりも、重要な称賛をうけるようになった。この変化について、次の説明のどれが、ダーウィンのよる種の適応の説明に類似しているだろうか?
(a) 演奏者のスピードと正確さにより、楽器演奏時間が長くなった。
(b) 昨シーズンよりも、メンバーの音感が正確になった。
(c) 交響楽団の空席を、最近解散したオーケストラの主要なメンバーで補充した。
(d) 今年はリハーサル以外の演奏者の練習時間を2倍にした。
回答4:
「変異」な回答(スコア+1) :
(c): 選択のアナロジー
「変容」な回答(スコア-1):
(a): 力のアナロジー
(b): 成長のアナロジー
(d): 意図のアナロジー
回答状況4:
No |
Content |
-1 |
0 |
+1 |
平均 |
4 |
交響楽団 |
22 |
NA |
23 |
0.02 |
これは選択のアナロジーは明確な気もするが、あまり正解率はよくない。
問題5: : おもちゃ会社が子供がジグソーパズルを完成する速さについての長期的な調査を行ったとしよう。そして、1年以内に調査に参加した子どもたちは、研究当初よりも2倍の速さで完成するようになることを発見したとしよう。この変化について、次の説明のどれが、ダーウィンのよる種の適応の説明に類似しているだろうか?
(a) 研究機関を通じて、子供たちの脳が成長して、発達し続けた。
(b) 子どもたちはパズルの作業に関心を持つようになって、完成しようという動機が強くなった。
(c) パズルを完成する能力は、時間とともに増大する。
(d) パズルを完成する作業が嫌いな子供たちは、研究から脱落した。
回答5:
「変異」な回答(スコア+1) :
(d): 選択のアナロジー
「変容」な回答(スコア-1):
(a): 成長のアナロジー
(b): 意図のアナロジー
(c): 力のアナロジー
回答状況5:
No |
Content |
-1 |
0 |
+1 |
平均 |
5 |
心理学研究 |
23 |
NA |
22 |
-0.02 |
補足
「日常では成長・意図・力・選択などによって、"良き状態"を実現していく」のだが、「そのアナロジーで進化を見てしまうと、誤解を招く」という例。
最終更新:2012年04月23日 06:23