AD変換器の出力は、単なる数値であるため、実際のアプリケーションでは、AD変換の出力値を現実の単位系(例えば温度℃とか)に変換してやる必要がある。典型的な例として、温度センサによる温度測定を採り上げる。
図のように、温度センサで外界の温度を測定する。温度センサの出力は電圧で得られる事が多いので、これをAD変換器を用いてデジタル値に変換する。AD変換器の出力は、単なる数値で単位が無いので、制御プログラムで実世界の単位系に変換し、出力するという流れである。
温度センサの出力は、図のように、入力(温度)に比例する電圧出力である事が多い。(非常に広範囲の測定を行うセンサの場合、log出力のものもある)。
AD変換器の入力も、通常は入力電圧に比例したデジタル出力になっているので、簡単な補正を行うことで、測定値を実単位系に変換する事が出来る。