【名前】国重静(しず)
【性別】男
【外見】中性的な少年。童顔で小動物系。
あまり派手でなければ服装の好みは特にない。女装も(渋々)する。
【詳細】
HMPファイターの姉を持つ高校一年生。どう見ても中一の可愛い顔がちょっとしたコンプレックス。
横暴な姉に女装させられたりしているが最早慣れた、あるいは諦めた。
父親もHMPを含めたロボ関係の仕事についており、子供の頃から熱心にHMP設計やAIのノウハウを学んでいる。学生レベルの技術力ではない。
将来はHMPに限らず様々なロボの製作に関わりたいと思っている。
エンジニアとしては非常に優秀だが、ファイターとしての腕は皆無に等しく、命令なんてできようもない。なので戦闘行動は殆どHMP任せである。
心優しく臆病な性格で、HMPは見ている分には面白いが自分がやるのは(見ていられなくて)無理だろうなと思い、手は出さなかった。
……が、道端でボロボロになって捨てられていたHMPを見て放っておけず、家に持ち帰る。
姉の持っている余りパーツを貰い受け、一週間ほぼ不眠で修理に取り掛かり、破綻していたAIも父の手を多分に借りて復帰させた。
そうして生まれた
晴神楽弐式改『枯桜』を契機にHMPにのめり込んでいき、今では姉のHMPまで調整、さらには姉妹機を作る有様。
本人は修理と言い張っているが、どう見ても改造である。再設計と言ってもいい。というか無自覚にキワモノばかり設計する癖がある。
静は枯桜を「サクラ」と呼ぶ。
【HMP NAME】枯桜
【TYPE NAME】晴神楽弐型+機動戦艦『大和』
【HMP SIZE】30cm
【HMP TYPE】ヒュームボット中量級
【HEAD】能面烏珠
のうめんぬばたま。
軽装甲万能型の『晴神楽』シリーズの頭部『烏珠』、の修理品。放熱性を取って、髪部は装甲ではなく耐熱性の高いカーボンファイバーの糸束。
一度目を取り外して付け替え、エラーばかりのCPUも修正ついでにプログラムを調整し……と、色々手の入れられたパーツ。
処理能力を可能な限り引き上げた超白兵特化ヘッド。見えてさえいれば銃弾さえ安々見切る動体視力と反応速度、音で位置を感じ取る聴覚センサー。
代わりにレーダー系列は一切なく、射撃用のプログラムも搭載されていない。さらに装甲は元の烏珠よりもさらに落ち込み、ないも同然。
【BODY】濡烏
ぬれがらす。
そこそこのバッテリー容量と高い駆動性の代わりに装甲を排し、軽量に仕上げられたボディ『白羽織』の改造版。何故か胸部装甲は厚い。高機動型。
駆動性が更にキレを増し、姿も巫女装束から黒い着物に変更された。もちろん装甲はオミット。
【L.ARM】涅神楽『刀神楽』弐式改
くりかぐら。
総じて運動性に優れ、射撃反動抑制を苦手とする腕部。
晴神楽シリーズのアーム『神楽舞』は追加パーツで鈴・榊・扇・大幣の四種の採物を交換するのだが、『刀神楽』は別機体の武器を刀状に整形した固有武器。
ドミネイターの堅牢な装甲さえ場合によっては切断しうる超振動剣だが、それ故に振る度に大量の電力を浪費する妖刀。威力は規定スレスレ。
並のHMPはこれを五分使えばバッテリー切れを起こす。しかもそれに加えて各種パーツの電力を考えると、大型でさえ長く運用できない。
一応、ある程度節約すれば短期決戦専用に使えなくもないかもしれない、というレベルのキワモノパーツ。
晴神楽のボディ『白羽織』も重量に比べれば電力量は多いが、それでもこれを扱えるほどではない。
【R.ARM】涅神楽+追加電力装置『雷伝』
本来あるべき腕部マニピュレータはそこになく、最早腕としての体裁さえ成していない。
戦艦型ドミネイター『大和』の腕部追加電力装置を、装甲を全て取っ払って接続したもの。その容量は平均的なHMP二機分はある。
左手の『刀神楽』はこの有り余る電力を有効活用するために作られた。これがあるからこそ刀神楽を扱えると言ってもいい。
【LEG】墨袴
すみばかま。
元は巫女らしい姿をしたスカート状の装甲『緋袴』だったが、装甲は全て破壊され、脚部はバラバラに粉砕されていた。
いっそのこと、と脚部の運動性能を強化し、高い瞬発力と制動性を得た。代わりにそこそこ電力を食うが、まるでブースターでもついているかのような短距離跳躍を見せる。
【ETC】
かたわの剣客。
デザインコンセプトが巫女であった七篠工業の高機動型汎用HMP『晴神楽弐型』、の修理品。
あまりに損壊がひどく原型を留めていなかった上、AI自身も酷い破綻を呈していて、普通は廃棄されるレベルだったが、心優しい(そして無自覚マッドな)静に拾われ、再設計される。
結果、高機動どころではない超機動型の白兵特化HMPとして再誕。頭部に一発で機能停止、胴部に三発で機能停止……というぐらいの紙装甲だが、ヘッドとAIの性能でその欠点をねじ伏せている。
避けて、近づいて、斬る。それ以外の何も出来ない、ピーキーすぎるキワモノHMP。
秒間二発までなら弾丸を刀で弾けたりもする。単発射撃はまず無力化できるが、ガトリングレベルとなると避けるしかない。爆発物、特に誘導ミサイルなんかは天敵。
七篠工業のHMPの特徴として、AIの学習性が優れている。
発見当時は本当に酷い有様だった。
ヘッドは片目がなく、レーダー機器が全滅、AIも致命的なエラーばかり。ボディは胴に大穴が空き、着物状の装甲が剥ぎ取られインナーボディと内部機器が露出。
アームは右腕が肩口から粉砕され、左腕もぼろぼろ。レッグもスカート状の装甲をなくし、膝から下が消失していた。完全に廃棄品。
かたわとして修復された理由は「静が元の晴神楽弐式のデータを持っていないから」だったが、今では本人の意向。
かたわの剣士としての動きを学習し続けたため、最早五体満足では戦えない状態。また、かたわであることに一種の誇りを持っている。
本来、搭載武装の数に優れるヒュームボットをかたわにする意義は薄い。
喋り方は古風。一人称は「私」。かなり人臭いAIを持っている。
物静かなようで過激な戦闘狂。静がHMPファイトに出向くときは大概サクラの熱望。
静のことは主殿と呼び、絶対の忠誠を捧げている……というか狂信レベルで熱愛している。しかも隠す気がゼロ。
よく過激なことを言っては静を赤面させたり困らせたりしている。静曰く「どうしてこうなった」。
最終更新:2012年08月07日 02:59