これを学べば、シグナル伝達と薬の体内での作用を理解できる。
学生の間は疾患と薬剤を一対一対応で覚えるが、
仕事では、薬の一般名、商品名、治療効果のエビデンス、用法・用量、禁忌、相互作用、価格を具体的に述べるようになる必要がある
web
薬剤師の脳みそ
新薬情報オンライン
ぼうそう医薬情報室
ガイドライン
高齢者の安全な薬物療法ガイドライン
実務書
症状と患者背景にあわせた頻用薬の使い分け第3版
類似薬の使い分け第3版
薬理学
実践、臨床薬理学
新しい薬理学
ラング・デール、薬理学 カラー版
ハーバード大学講義テキスト、臨床薬理学、原著第三版
田中千賀子,etc,NEW薬理学
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編入時代に、シグナル伝達にもう少し知りたくなって買った。
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シグナル伝達のところだけでも読もう。
カッツング薬理学 10版
カッツング薬理学 エッセンシャル 原書12版 (Lange Textbookシリーズ)...持ってない
薬が見えるvol.1〜vol.3
薬が見えるvol.4
麻酔薬
ミダゾラム(ベンゾジアゼピン系全身麻酔薬)
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概要
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中枢神経系を抑制し、鎮静や催眠、抗不安、抗けいれん作用などを発揮する
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作用
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GABAa受容体に結合し、GABAの作用を増強し、Cl-チャネルの開口頻度増加などにより抑制性神経伝達を促進する
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適用
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麻酔前投薬
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全身麻酔の導入・維持
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集中治療における人工呼吸中の鎮静
代謝疾患
脂質異常症
高コレステロール血症治療薬
HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)
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概要
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コレステロール合成の律速酵素であるHMG-CoA還元酵素を阻害することにより、肝臓でのコレステロール合成を阻害する。これにより、肝細胞内のコレステロールが減少してLDL受容体の合成が亢進し、肝臓に取り込まれるLDLが増加、血中LDLが減少する。高LDLコレステロール血症に対する第一選択薬である。
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禁忌
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妊婦、または妊娠の可能性、授乳婦、肝障害
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フィブラート系薬剤との併用は原則禁忌
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副作用
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横紋筋融解症(激しい運動や腎障害をもつ場合はリスク)、筋肉痛、脱力感、CK上昇
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肝障害、胃不快感
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相互作用
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フィブラート系薬剤、ニコチン酸誘導体、シクロスポリン(抗真菌薬によりCYP3A4の活性を阻害し、スタチンの作用が強まりすぎる)などの免疫抑制薬やエリスロマイシンなどとの併用で横紋筋融解症などの副作用が発生しやすくなる。
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フィブラート系薬剤との併用は原則禁忌
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P450により代謝をうける
小腸コレステロールトランスポーター阻害薬(エゼチミブ)
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概要
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食べ物および胆汁中のコレステロールの小腸からの吸収を選択的に阻害するため、脂溶性ビタミンの吸収には影響を与えずに血中のLDLを低下させる。腸肝循環を繰り返すため、作用が持続する。
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作用
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小腸壁のコレステロールトランスポーターであるNPC1L1に結合し、食物中、胆汁中のコレステロール吸収を選択的に阻害し、肝細胞内のコレステロール減少、LDL受容体の合成亢進、肝臓に取り込まれるLDL受容体が増加し、血中LDLが低下する。
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適用
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高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症、ホモ接合体性シトステロール血症
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相互作用
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レジンによる作用低下
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シクロスポリンによる作用増加
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ワルファリンのCYP2C9競合による作用増強
陰イオン交換樹脂(レジン)
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概要
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コレステロールの代謝物である胆汁酸と腸管内で結合し、メセル形成を起こしにくくすることでコレステロールの吸収を抑制、コレステロールや胆汁酸の体外への排泄を促進する。脂溶性ビタミンの吸収障害を起こしやすい。
プロブコール
高トリグリセライド血症治療薬
フィブラート系薬剤
ニコチン酸誘導体
オメガ-3系多価不飽和脂肪酸
抗血栓薬と血栓溶解薬
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抗血栓薬(抗凝固薬、抗血小板薬)、 血栓溶解薬の違いと使い分け
抗凝固薬
抗血小板
血栓溶解薬
ニトログリセリン(硝酸薬)
心不全
オルプリノン塩酸塩水和物(コアテック)
利尿薬
マンニトール、イソソルビド(浸透圧利尿薬)
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概要
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組織中や細胞内から水分を引き出す作用が強いので脳浮腫に対してよく用いいられる。
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作用
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血漿浸透圧を上昇させ、組織水分を血中に吸引し腎血流が増加することで、糸球体濾過量が増大し、利尿作用が増大する。
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糸球体で濾過されやすく尿細管で再吸収されにくいので尿細管腔内に溜まることで、尿細管腔内の浸透圧を上昇させることで利尿作用を増大させる。
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禁忌
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急性頭蓋内血腫
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先天性グリセリン・果糖代謝異常症、成人発症II型シトルリン血症
フロセミド(ループ利尿薬)
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概要
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最も強力な利尿薬であるが、低K血症の副作用がある。
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特に心不全に対するジギタリス製剤との併用には注意を要する。
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降圧作用は比較的弱い
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作用
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ヘンレループ上行脚のNa-K-2Cl共輸送体の作用を阻害することでNaの再吸収を抑制して尿の濃縮機構を抑制することで、Na利尿を引き起こすことで尿量を増加させる。
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遠位尿細管や集合管でNa再吸収が代償されることで抵抗性を生じやすいという特徴もある。
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適用
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浮腫(心疾患、高血圧)
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尿路結石
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高Ca血症の改善(尿中のCa排泄増加)
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禁忌
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無尿
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低Na、低K血症
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肝性昏睡(低K血症によるアルカローシスの憎悪が肝性昏睡を悪化させる)
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副作用
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低K血症(手足のしびれや脱力感として現れる)
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(補足)トラセミドは、アルドステロン受容体拮抗作用があり、抗アルドステロン作用によりほかのループ利尿薬よりも低K血症を引き起こしにくい。
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低Na血症
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低Cl性アルカローシス
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低血圧(急な循環血漿量低下がもたらす脱水による低血圧に注意する)
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高尿酸血症
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耐糖能低下
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光過敏性皮膚炎
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脱水
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難聴
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偽性バーター症候群
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相互作用
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併用薬作用上昇:
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アミノグリコシド系抗菌薬(耳毒性、腎毒性の増強)
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ジギタリス製剤(心収縮力増強、不整脈の危険性増加)
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本薬作用低下
抗炎症薬
NSAIDs
消化管薬剤
抗菌薬
セフェム系抗菌薬
セファゾリン(第一世代)
セフォチアム(第二世代)
セフトリアキソン(第3世代)
セフェピム(第4世代)
最終更新:2022年09月10日 20:43