クリフトとアリーナの想いは @ wiki

2007.03.26

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kuriari

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クリフトとアリーナの想いはPart7
221 :名前が無い@ただの名無しのようだ:2007/03/26(月) 00:48:19 ID:PL3mftXl0

「どう、クリフト。気持ちいい?痛くないかしら?」
「はい、姫様。とても気持ちがいいです。お気遣い感謝いたします」

姫様自らが、私ごときにマッサージを施してくださるとは。
私は感激のあまり、胸がいっぱいになっていました。
それに、これは正直驚いたのですが、力の加減がちょうどよく、
特に、背中から腰にかけての絶妙な揉み解しが、
酷使し続けた私の身体に、束の間の安らぎを与えてくれるのです。

そのため、少しでも気を抜くと、眠りに落ちてしまいそうです。
私は枕を握り締め、夢の世界への誘いを必死で拒み続けました。
仲間の皆さんは、姫様の日頃の戦い具合をご覧になっているからでしょうか、
姫様からのご厚意を固辞するようにとおっしゃったのです。
しかし私は、あえて受けることにしました。
そして今、私の判断は正しかったと自負しております。

アリーナ姫様。臣下である私めへのご厚情、本当にありがとうございます。
ですが、一つだけお願いがございます。

どうか、私の背中に馬乗りになられるのだけは、ご遠慮くださいませ。
他の方がご覧になったら、あらぬ誤解を招きかねませんし、
なにより……私の理性が、どこかに吹き飛んでしまいます。

と、申し上げたいのはやまやまですが、
姫様の生き生きとした笑顔を見ていると、つい口をつぐんでしまうのです。
ああ、神よ。ご存知ならば、なにとぞご教示ください。
私の神官としての理性は、いつまで持ちこたえられそうでしょうか。
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