魔法使い(玄霧藩国版)

作成者:雅戌

部品構造


  • 大部品: 魔法使い(玄霧藩国版) RD:20 評価値:7
    • 部品: 魔法の専門家
    • 部品: 魔法とは
    • 大部品: 魔法使いという生き方 RD:18 評価値:7
      • 大部品: 幼少期の魔法教育 RD:9 評価値:5
        • 部品: 生活のための魔法の習得
        • 大部品: 理力・魔力の扱い RD:3 評価値:2
          • 部品: 魔法のある生活
          • 部品: 魔法の危険に向き合う
          • 部品: 科学技術と距離を置く
        • 大部品: 魔法の基礎修行 RD:5 評価値:3
          • 部品: 一の教え:魔法を使う事の責任
          • 部品: 二の教え:魔力とそれを取り巻く世界についての理解
          • 部品: 三の教え:術式の構造と呪文の意味
          • 部品: 四の教え:詠唱の練習と初歩的な魔法
          • 部品: 五の教え:健やかな体と穏やかな心
      • 大部品: 高度な魔法の修行 RD:8 評価値:5
        • 部品: 修行を受けられるかどうか
        • 部品: 魔法の修行と技術伝承
        • 大部品: 伝承制限のある魔法修行 RD:6 評価値:4
          • 部品: 真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心
          • 部品: 真伝二の教え:適量の魔力を扱う技術
          • 部品: 真伝三の教え:魔法制御技能の熟達
          • 部品: 真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力
          • 部品: 真伝五の教え:魔法を使うものの身体
          • 部品: 真伝六の教え:世界の多面性を知る
      • 部品: 魔法使いとしての義務と権利、活動内容



部品定義


部品: 魔法の専門家

魔法使いとは、魔法技術を一定以上まで習得した専門家レベルの技術者に与えられる称号である。
森国国家において、魔法とは生活に根付いた技術であり文化であり、魔法が使えるか否かで言えば、使える国民は多い。
子供たちは生まれ育つ中で魔法があって当然の生活をしており、習い事の一環として魔法の基礎を覚える国もある。
そんな中で、魔法を正しく教え、誤った使い方がないよう人々を導き、また魔法の研究に従事する人物を指して魔法使いと呼ぶ。
玄霧藩国においては、国家に中位魔法の習得(およびその習得に求められる各種素養の獲得)を認められ登録された者たちのことを主に示す。

部品: 魔法とは

魔法とは、物理法則ではない、魔力というエネルギーを用いた法則である。
人や自然物が生み出す魔力を決められた術式に流し込む事で、物理法則と異なる現象を発生させ、それをコントロールするのが魔法であり、
火や水、風を起こしたり、物を動かしたりといった幅広い効果を生み出すことができる。

物理法則の外で多用な可能性を持つということは、危険も大きい。
特に強力な魔法は世界に与える影響も強く、また歴史上、魔法の強大化によって悲劇が起きた事も多いため、魔法の使用は常に、世界のバランスと周囲の安全を考慮して行われなければならない。
特に、禁じられた魔法として指定されるものは世界を滅ぼすほどのものとして知られており、
空間転移、時間移動、増殖、自律稼動、共通夢の操作などの魔法は法律や国家規模での制限が掛かっているほか、倫理面においても忌避される対象となる。

部品: 生活のための魔法の習得

森国に生まれた子が魔法を覚える時は、まず周囲に住んでいる魔法使いに教えを受ける事から始める。
魔法使いは周辺に生まれた子らにまとめて魔法の基礎を教え、その使い方と使い道、危険性についてよく教え聞かせ、
子らが魔法を正しく使えるよう導き育てる。
(もちろん学校に通うなどの日常生活を送りながら)おおよそ4年ほどの魔法学習過程を経て、子らは魔法文明において生活していくための魔法の基礎を身に着け、
やがて家業を継いだり社会に出て働く時などに、魔法の力を役立てる事となる。

部品: 魔法のある生活

高物理域に住む者には想像しにくいかもしれないが、当たり前に魔法のある世界において、それは日常のひとつである。
足が速い人と遅い人がいるように、理力や魔力の扱いが上手い人と下手な人がいる。
マッチがあればマッチで火をつけるし、マッチがなければそれを取りに行くか、魔法で火をつけるかは人によるだろう。マッチがあっても魔法で火をつける人もいるかもしれない。
包丁が切れなくなったら研ぎに出すひともいれば、魔法をかけて使い続ける人も居るだろう。単に包丁を買い替える人もいるかもしれない。
日々の生活の選択肢に自然と魔法がある、それが低物理域の生活である。

部品: 魔法の危険に向き合う

理力や魔力が当たり前にあると言っても、それは誰もが簡単に詠唱戦を行える、という意味ではもちろんない。
誰だってパンチはできるが、軍人や格闘家のような的確なパンチが打てるわけではない。
包丁があれば誰でも人を傷つけられるが、普通の人は包丁を振りかざして他者を切りつけたりはしない。
理力も魔力も同じことである。当たり前に使えるものだからこそ、その扱いが危険にならないよう気をつけねばならないし、本当に効果的に危険な扱いをしようと思えば相応の訓練が必要である。

部品: 科学技術と距離を置く

魔法を扱う素養を持つ者は、みな科学技術とは距離を置くようにして生活している傾向が強い。これは歴史的にみて魔法と科学を一緒に使うとろくなことにならない、と広く知られていることがひとつの理由である。
それはそれとして、ボタンを押すだけで火が出るとか、鉄の塊が空を飛ぶとかなんとなう胡散臭いと思っている者もそこそこにいるようだ。

部品: 一の教え:魔法を使う事の責任

どんなに初歩的な魔法であっても、それを学ぶ前には必ず魔法の危険性を教えられる。
魔法は人を簡単に傷つける事のできる力である事を忘れてはならない。

子が痛みを知った時、その痛みが引き起こす辛さと不安な気持ちの正体を教えられる。
人は痛いと苦しみ、苦しむと辛く、辛いと痛く、そしてそれらによって心が乱れるのだと。
そこで子は、失う事、死の恐怖を実感する。

そして痛みを癒された時、救われる喜びと安心を教えられる。
痛み、苦しみ、辛さから助けられると安心し、嬉しくなり、救われるという事、生の喜びを知るのだ。
人が健やかに生きているだけでそれは喜びであり、人が健やかに生きているというのはそれだけで誰かに助けられている事も理解する。

痛みと生の喜びを知った頃に、師が魔法を使う姿を見せられる。
その魔法の強大さに直面したとき、恐怖を思う事で魔法の危険性が心に刻まれるのだ。
そして、その力が人を生を救える事も理解し、子は魔法を知る。

部品: 二の教え:魔力とそれを取り巻く世界についての理解

世界の万物に宿る力、魔力がどういったものであるかを教えられる。
魔法とは魔力によって世界に変化を起こす技術なので、魔力の理解はその基礎であると言えるだろう。

そして、魔力を知るという事は世界を知るという事でもある。
繰り返しになるが、魔力は万物に宿る力であるので、魔力を知るにはより多くの物に触れ、それを知らなければならない。
自分の身の回りだけが世界の全てである幼少期の子供にとって、多くを知るとは世界を広げる事を意味する。
知識は翼であり、理解は喜びである。多くを知り、世界を知っていくのが魔法を使うものとしてとても大切な事なのだ。

蓄えた知識は子に想像力を与え、想像力が魔法を形作る術式をイメージすることを助ける。
なお、魔力は自然物だけでなく素養ある人間の体内でも生成できるが、人間が生成できる魔力の量はさほど多くない。
基礎的な魔法であったり、時間をかけて魔力をため込む性質の魔法であれば人間が生成する魔力で事足りるが、
難易度の高い魔法や効果の大きい魔法は、自然物に少しずつ魔力を借りるか、密度の高い魔力含有物である魔力触媒からの供給を必要とする。


部品: 三の教え:術式の構造と呪文の意味

情操教育と知識教育を受けて下地が出来たところで、魔法を発動させるための基本の術式を教えられる。
実体のない術式というルールをイメージと呪文で起動させ、そこに魔力を通すことで魔法は発動する。
呪文の詠唱はこの術式の起動キーと、起動した魔法の効果を調整する制御コマンドによって構成されている。
詠唱というのは、魔法を起動させ、魔法の効果を自分の想像通りに調整するために行うものなのだ。


部品: 四の教え:詠唱の練習と初歩的な魔法

基礎的な魔法ほど術式の起動も簡単になるが、それでも要領をつかむまでは時間がかかるのが普通であり、
術式が起動できるようになった後も、その魔法を正しく制御できるようになるまで更なる時間を要する。

この期間は練習を繰り返し、成功した体験をよく覚えておくことを教え込まれることになる。
一回の練習ごとに、イメージしたもの、呪文詠唱の仕方を細かく意識し、その手順と結果を関連付けて覚える。
確かな実感と共に蓄積される経験は、ただ繰り返すだけの練習よりもはるかに大きな価値を持ち、子の成長を助ける。
子がやがて魔法を使わなくなる日がくるとしても、自分が何かの技術を身に着けたこと、そのために何をしたか、という成功体験は絶対に助けになるのだ。


部品: 五の教え:健やかな体と穏やかな心

魔法の使い方を覚えた事と、魔法を使えるようになったという事は似ているが同じではない。
正しく魔法の効果を理解し、目的に合わせて使う魔法を選び、その魔法を不足なく起動し、狙い通りに制御する。
そこまでできて初めて、魔法を使えるようになったと言える。

そのためには知識と技量だけでは足りない。
魔力の生成と利用によって体力の消耗があるので身体の育成も大事であるし、魔法や呪文の選択を行うには波立っていない穏やかで冷静な心が必要となる。
魔法の基礎を教えられる時、子らはよく動きよく食べて体を鍛え、師や友との交友から心を育てる。
心技体のバランスよい成長が魔法の活用を助ける事を、育ちつつある子は経験として学んでいく。

部品: 修行を受けられるかどうか

子らの中で魔法の才に秀でた者、あるいは魔法に強い興味を示す者は、より高度な魔法を学ぶ事を希望する事もできる。
ただし高度な魔法は危険も大きく、習得には多大な責任を伴うため、師はそれまでの子の行いや言動、学習態度などからその資質を判断し、
高度な魔法の修行を認めるか認めないかを判断しなければならない。
判断基準として『善き魔法使いであるための心得』が参考となる。

部品: 魔法の修行と技術伝承

高度な魔法の修行を認められると、そこで子は初めて魔法の弟子なり、一日の中の多くの時間を魔法の修行に費やす事となる。
魔法の修行には学問(知識の獲得)と精神(倫理面の育成)の修行および体を使った訓練も含まれているため、魔法使いとして成熟した際の社会性においては他の道で成長した子らと大きな差は生まれない。
師はまず高度な魔法を扱えるだけの下地を弟子に身に付けさせ、心技体において求める水準へと弟子が達した事を認めた時、初めて高度な魔法(中位クラスの魔法)の伝授が行われる事となる。
高度な魔法の伝授が行われる事で、弟子は魔法使いとなる資格を得、師と共に国に新しい魔法使いとしての登録を申請できる。
申請が受理されれば弟子は正式に魔法使いとなり、魔法教育や研究を行う上での資金援助を含めた多くの権利と、人々のために活動する事、有事に国の力となる事を含めた多くの義務を負う。
魔法使いとしての登録を行わない事もできるが、その際は魔法の行使に対する法的制限が多く存在するため、野に隠れて細々と暮らすか、治安が悪ければ裏社会へと流れていくかという道を選ぶことになる。魔法の悪用は重罪である。

部品: 真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心

魔法の危険性を知り、人を助ける事の大事さを知るだけでは、高度な魔法を持つには足りないと教えられる。
魔法使いとは専門性の高い技術者の側面も持つので、そういった立場の存在が守るべき倫理をよく理解しておかなければならないのだ。
玄霧藩国が提唱している魔法使い倫理である『善き魔法使いであろうとする心』には、守るべき倫理として以下のように記されている。

一.天下万民のためにあるべし
一.その力の大きさを忘れざるべし
一.自らの心を偽らざるべし
一.正しき行いと信じるならば勇気をもってこれを行うべし
一.正しきを知るためにまず多くの事を知るべし
一.考えの異なる者の存在を認めるべし
一.常に世界を広く見るべし
一.権威の内にあってはこれの正当性を見極めるべし
一.数多き人の中にあって自分を忘れざるべし

これらは絶対の法律ではなく、守る事を推奨される倫理に過ぎない。
また、弟子もその意味を最初はよく理解できないだろう。
しかし、師としての魔法使いは弟子にこの意味を良く教え、弟子の疑問や悩みに答え、教え導いて育てていく。

弟子は師の信頼に応え、その教えを学び、考え、噛みしめ、経験と共に理解して自分の血肉へと変えていく。
すぐに善き魔法使いになることはできないが、時間をかけてそこにたどり着けるよう、日々進むのである。

部品: 真伝二の教え:適量の魔力を扱う技術

高度な魔法を覚えるにあたって、まず上手く扱える魔力の量を増やしていく修行を行う。
主に魔力触媒から引き出す魔力の量を適切に調節できることが大事なので、制御術式を沢山つけることで消費魔力を増やした基礎魔法を、何度も何度も起動し、
魔力の流れと用途に応じた必要量をより細かく正しく覚えていく。
魔力の量を測る『感覚のものさし』をより細かいものへと入れ替え、わずかな魔力量の違いとそれによる魔法効果の変更を実感として理解する。
繰り返し、何度も何度も練習して、基礎魔法の達人と言えるくらいに上達する頃、魔力の制御技術が過去と比べ物にならないほど高くなっている事に気づくのだ。


部品: 真伝三の教え:魔法制御技能の熟達

魔力制御訓練と同時並行で、より高度な技術の習得も進めていく。
魔法の効力を抑える、魔法の効果範囲を広げる、縮める、魔法の投射軌道を曲げる、投射後の発動位置を前に、後ろに。
狙った効果を狙ったタイミングで狙った場所に発揮できるよう、高度な制御術式を覚えたり、集中したイメージを素早く描けるように反復練習したりといった、
『魔法を上手く使う技術』と呼べるもの全般を時間をかけて鍛えていく。
使い方に長じれば、基礎魔法と少ない魔力で、沢山の魔力を使った中位魔法を越える結果(効果ではない)を生み出すことすら可能になる。
道の先は長いが、歩み続ける事でしかたどり着けないのだ。


部品: 真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力

高度な魔法の起動キーであったり複雑な制御術式であったりの呪文は、当然ながら簡単な魔法の呪文よりも長くて難しい。
使う魔法によっては、呪文詠唱がまるで早口言葉のようになる事もあるため、判断力や集中力といった能力とは全く別の能力、すなわち滑舌の良さが必要になってくる。
魔法使いがいざと言う時に呪文を噛んで失敗するというのでは目も当てられないので、
発音をよくするための発声の修行、スムーズに呪文を唱えるための早口言葉の修行も行われることとなる。
長じた魔法使いは、深い知識と優れた滑舌により、それなりに優れた弁士たりうると言えなくもない。

部品: 真伝五の教え:魔法を使うものの身体

高度な魔法を扱うということは、その魔法が求められる環境に出向く可能性があるということでもある。
効果の高い魔法を求める環境は大抵の場合問題が大きく、危険がある事も少なくないため、自らと、そして周囲の色々なものを守るために、
しっかりと身体を動かせるよう、体力を鍛えておかなければならない。
修行場の周りを毎日走り、薪を割り、水を汲み、山を登りそして降り、呪文詠唱の修行として大きく声を出し、時間をかけて身体をたくましいものへと育てていく。
魔法を使う土台となる肉体が強固であれば、魔法使用時の対応の幅と選択肢も広くなるのだ。
修行のさなか、体術や杖術を身に着けるものもいる。


部品: 真伝六の教え:世界の多面性を知る

長い修行の中、心を鍛える事も怠ってはならない。

物事のうち、何が正しくて何が間違っているのかを判断するには、まず状況を理解するための知識がいる。
そのため魔法の修行時間の中の少なくない割合は勉学に使われており、魔法に関係のあることもないことも、
広い世界についてより多くの知識を学んでいき、そしてそれらバラバラだった知識達が、実は繋がっているという事に考え至る。
言語も、歴史も、軍事も、経済も、数学も、全ての知識は相互に繋がっていて、世界という大きな枠組みの中の一つの欠片なのだという事、
自分自身もその欠片の一つであり、同時に自己があるからこそ世界を認識できるのだという事を知る。

広い世界の中の自分、という視点で客観性を意識出来るようになると、物事を多面的に見る習慣が根付いてくる。
これは感情に身を任せて冷静さを失うのを避ける事に繋がるし、自分と相手の考え方の違いを認識するためのクッションにもなり、問題を解決するために必要な道筋を見つける思考にも役立つ。
同時に、本当に正しいと思う事をより高精度に判断できるようにもなるため、『なんとなく』周囲や権威に流されるといった事も減る。
正しいと信じるやり方を通す上で、知識も冷静さも立派な武器になり、勇気の後押しをしてくれるのだ。

常に新しきを知り、それについて考え、別の方向性からも考え、出た結論を別の知識と並べてもう一度考える。
その繰り返しが、心を育てる事にも繋がっていき、育った心はいつしか『善き魔法使い』たるにふさわしいものへと形を変えている。


部品: 魔法使いとしての義務と権利、活動内容

魔法使いとして認められた者は、自身の魔法を研鑽してより高度かつ安全な魔法の在り方を求めると共に、かつて自分が受けたように、周囲の子らが魔法を正しく扱えるよう育成する教育者としても活動する。
教育者としてのノウハウは魔法使いたちにとって(伝承者の確保や人材の質の向上のため)重要であるため、魔法使い同士で共有され、よりよい教え方が模索されていく。
いずれ優れた弟子を育て、一人前の善き魔法使いとすることが魔法使いの目標の一つとされる。
自身の研究を弟子に伝承し、世界との調和を保ちながらより効果的な魔法を使っていける魔法使いが育っていくことを目指すのである。

また、有事に魔法が求められた際は、国の要請に従って問題の解決に力を提供する事が義務とされている。
それは戦力としてであったり、知恵と知識に優れた助言者であったりと、形は様々。




提出書式


 大部品: 魔法使い(玄霧藩国版) RD:20 評価値:7
 -部品: 魔法の専門家
 -部品: 魔法とは
 -大部品: 魔法使いという生き方 RD:18 評価値:7
 --大部品: 幼少期の魔法教育 RD:9 評価値:5
 ---部品: 生活のための魔法の習得
 ---大部品: 理力・魔力の扱い RD:3 評価値:2
 ----部品: 魔法のある生活
 ----部品: 魔法の危険に向き合う
 ----部品: 科学技術と距離を置く
 ---大部品: 魔法の基礎修行 RD:5 評価値:3
 ----部品: 一の教え:魔法を使う事の責任
 ----部品: 二の教え:魔力とそれを取り巻く世界についての理解
 ----部品: 三の教え:術式の構造と呪文の意味
 ----部品: 四の教え:詠唱の練習と初歩的な魔法
 ----部品: 五の教え:健やかな体と穏やかな心
 --大部品: 高度な魔法の修行 RD:8 評価値:5
 ---部品: 修行を受けられるかどうか
 ---部品: 魔法の修行と技術伝承
 ---大部品: 伝承制限のある魔法修行 RD:6 評価値:4
 ----部品: 真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心
 ----部品: 真伝二の教え:適量の魔力を扱う技術
 ----部品: 真伝三の教え:魔法制御技能の熟達
 ----部品: 真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力
 ----部品: 真伝五の教え:魔法を使うものの身体
 ----部品: 真伝六の教え:世界の多面性を知る
 --部品: 魔法使いとしての義務と権利、活動内容
 
 
 部品: 魔法の専門家
 魔法使いとは、魔法技術を一定以上まで習得した専門家レベルの技術者に与えられる称号である。
 森国国家において、魔法とは生活に根付いた技術であり文化であり、魔法が使えるか否かで言えば、使える国民は多い。
 子供たちは生まれ育つ中で魔法があって当然の生活をしており、習い事の一環として魔法の基礎を覚える国もある。
 そんな中で、魔法を正しく教え、誤った使い方がないよう人々を導き、また魔法の研究に従事する人物を指して魔法使いと呼ぶ。
 玄霧藩国においては、国家に中位魔法の習得(およびその習得に求められる各種素養の獲得)を認められ登録された者たちのことを主に示す。
 
 部品: 魔法とは
 魔法とは、物理法則ではない、魔力というエネルギーを用いた法則である。
 人や自然物が生み出す魔力を決められた術式に流し込む事で、物理法則と異なる現象を発生させ、それをコントロールするのが魔法であり、
 火や水、風を起こしたり、物を動かしたりといった幅広い効果を生み出すことができる。
 
 物理法則の外で多用な可能性を持つということは、危険も大きい。
 特に強力な魔法は世界に与える影響も強く、また歴史上、魔法の強大化によって悲劇が起きた事も多いため、魔法の使用は常に、世界のバランスと周囲の安全を考慮して行われなければならない。
 特に、禁じられた魔法として指定されるものは世界を滅ぼすほどのものとして知られており、
 空間転移、時間移動、増殖、自律稼動、共通夢の操作などの魔法は法律や国家規模での制限が掛かっているほか、倫理面においても忌避される対象となる。
 
 部品: 生活のための魔法の習得
 森国に生まれた子が魔法を覚える時は、まず周囲に住んでいる魔法使いに教えを受ける事から始める。
 魔法使いは周辺に生まれた子らにまとめて魔法の基礎を教え、その使い方と使い道、危険性についてよく教え聞かせ、
 子らが魔法を正しく使えるよう導き育てる。
 (もちろん学校に通うなどの日常生活を送りながら)おおよそ4年ほどの魔法学習過程を経て、子らは魔法文明において生活していくための魔法の基礎を身に着け、
 やがて家業を継いだり社会に出て働く時などに、魔法の力を役立てる事となる。
 
 部品: 魔法のある生活
 高物理域に住む者には想像しにくいかもしれないが、当たり前に魔法のある世界において、それは日常のひとつである。
 足が速い人と遅い人がいるように、理力や魔力の扱いが上手い人と下手な人がいる。
 マッチがあればマッチで火をつけるし、マッチがなければそれを取りに行くか、魔法で火をつけるかは人によるだろう。マッチがあっても魔法で火をつける人もいるかもしれない。
 包丁が切れなくなったら研ぎに出すひともいれば、魔法をかけて使い続ける人も居るだろう。単に包丁を買い替える人もいるかもしれない。
 日々の生活の選択肢に自然と魔法がある、それが低物理域の生活である。
 
 部品: 魔法の危険に向き合う
 理力や魔力が当たり前にあると言っても、それは誰もが簡単に詠唱戦を行える、という意味ではもちろんない。
 誰だってパンチはできるが、軍人や格闘家のような的確なパンチが打てるわけではない。
 包丁があれば誰でも人を傷つけられるが、普通の人は包丁を振りかざして他者を切りつけたりはしない。
 理力も魔力も同じことである。当たり前に使えるものだからこそ、その扱いが危険にならないよう気をつけねばならないし、本当に効果的に危険な扱いをしようと思えば相応の訓練が必要である。
 
 部品: 科学技術と距離を置く
 魔法を扱う素養を持つ者は、みな科学技術とは距離を置くようにして生活している傾向が強い。これは歴史的にみて魔法と科学を一緒に使うとろくなことにならない、と広く知られていることがひとつの理由である。
 それはそれとして、ボタンを押すだけで火が出るとか、鉄の塊が空を飛ぶとかなんとなう胡散臭いと思っている者もそこそこにいるようだ。
 
 部品: 一の教え:魔法を使う事の責任
 どんなに初歩的な魔法であっても、それを学ぶ前には必ず魔法の危険性を教えられる。
 魔法は人を簡単に傷つける事のできる力である事を忘れてはならない。
 
 子が痛みを知った時、その痛みが引き起こす辛さと不安な気持ちの正体を教えられる。
 人は痛いと苦しみ、苦しむと辛く、辛いと痛く、そしてそれらによって心が乱れるのだと。
 そこで子は、失う事、死の恐怖を実感する。
 
 そして痛みを癒された時、救われる喜びと安心を教えられる。
 痛み、苦しみ、辛さから助けられると安心し、嬉しくなり、救われるという事、生の喜びを知るのだ。
 人が健やかに生きているだけでそれは喜びであり、人が健やかに生きているというのはそれだけで誰かに助けられている事も理解する。
 
 痛みと生の喜びを知った頃に、師が魔法を使う姿を見せられる。
 その魔法の強大さに直面したとき、恐怖を思う事で魔法の危険性が心に刻まれるのだ。
 そして、その力が人を生を救える事も理解し、子は魔法を知る。
 
 部品: 二の教え:魔力とそれを取り巻く世界についての理解
 世界の万物に宿る力、魔力がどういったものであるかを教えられる。
 魔法とは魔力によって世界に変化を起こす技術なので、魔力の理解はその基礎であると言えるだろう。
 
 そして、魔力を知るという事は世界を知るという事でもある。
 繰り返しになるが、魔力は万物に宿る力であるので、魔力を知るにはより多くの物に触れ、それを知らなければならない。
 自分の身の回りだけが世界の全てである幼少期の子供にとって、多くを知るとは世界を広げる事を意味する。
 知識は翼であり、理解は喜びである。多くを知り、世界を知っていくのが魔法を使うものとしてとても大切な事なのだ。
 
 蓄えた知識は子に想像力を与え、想像力が魔法を形作る術式をイメージすることを助ける。
 なお、魔力は自然物だけでなく素養ある人間の体内でも生成できるが、人間が生成できる魔力の量はさほど多くない。
 基礎的な魔法であったり、時間をかけて魔力をため込む性質の魔法であれば人間が生成する魔力で事足りるが、
 難易度の高い魔法や効果の大きい魔法は、自然物に少しずつ魔力を借りるか、密度の高い魔力含有物である魔力触媒からの供給を必要とする。
 
 
 部品: 三の教え:術式の構造と呪文の意味
 情操教育と知識教育を受けて下地が出来たところで、魔法を発動させるための基本の術式を教えられる。
 実体のない術式というルールをイメージと呪文で起動させ、そこに魔力を通すことで魔法は発動する。
 呪文の詠唱はこの術式の起動キーと、起動した魔法の効果を調整する制御コマンドによって構成されている。
 詠唱というのは、魔法を起動させ、魔法の効果を自分の想像通りに調整するために行うものなのだ。
 
 
 部品: 四の教え:詠唱の練習と初歩的な魔法
 基礎的な魔法ほど術式の起動も簡単になるが、それでも要領をつかむまでは時間がかかるのが普通であり、
 術式が起動できるようになった後も、その魔法を正しく制御できるようになるまで更なる時間を要する。
 
 この期間は練習を繰り返し、成功した体験をよく覚えておくことを教え込まれることになる。
 一回の練習ごとに、イメージしたもの、呪文詠唱の仕方を細かく意識し、その手順と結果を関連付けて覚える。
 確かな実感と共に蓄積される経験は、ただ繰り返すだけの練習よりもはるかに大きな価値を持ち、子の成長を助ける。
 子がやがて魔法を使わなくなる日がくるとしても、自分が何かの技術を身に着けたこと、そのために何をしたか、という成功体験は絶対に助けになるのだ。
 
 
 部品: 五の教え:健やかな体と穏やかな心
 魔法の使い方を覚えた事と、魔法を使えるようになったという事は似ているが同じではない。
 正しく魔法の効果を理解し、目的に合わせて使う魔法を選び、その魔法を不足なく起動し、狙い通りに制御する。
 そこまでできて初めて、魔法を使えるようになったと言える。
 
 そのためには知識と技量だけでは足りない。
 魔力の生成と利用によって体力の消耗があるので身体の育成も大事であるし、魔法や呪文の選択を行うには波立っていない穏やかで冷静な心が必要となる。
 魔法の基礎を教えられる時、子らはよく動きよく食べて体を鍛え、師や友との交友から心を育てる。
 心技体のバランスよい成長が魔法の活用を助ける事を、育ちつつある子は経験として学んでいく。
 
 部品: 修行を受けられるかどうか
 子らの中で魔法の才に秀でた者、あるいは魔法に強い興味を示す者は、より高度な魔法を学ぶ事を希望する事もできる。
 ただし高度な魔法は危険も大きく、習得には多大な責任を伴うため、師はそれまでの子の行いや言動、学習態度などからその資質を判断し、
 高度な魔法の修行を認めるか認めないかを判断しなければならない。
 判断基準として『善き魔法使いであるための心得』が参考となる。
 
 部品: 魔法の修行と技術伝承
 高度な魔法の修行を認められると、そこで子は初めて魔法の弟子なり、一日の中の多くの時間を魔法の修行に費やす事となる。
 魔法の修行には学問(知識の獲得)と精神(倫理面の育成)の修行および体を使った訓練も含まれているため、魔法使いとして成熟した際の社会性においては他の道で成長した子らと大きな差は生まれない。
 師はまず高度な魔法を扱えるだけの下地を弟子に身に付けさせ、心技体において求める水準へと弟子が達した事を認めた時、初めて高度な魔法(中位クラスの魔法)の伝授が行われる事となる。
 高度な魔法の伝授が行われる事で、弟子は魔法使いとなる資格を得、師と共に国に新しい魔法使いとしての登録を申請できる。
 申請が受理されれば弟子は正式に魔法使いとなり、魔法教育や研究を行う上での資金援助を含めた多くの権利と、人々のために活動する事、有事に国の力となる事を含めた多くの義務を負う。
 魔法使いとしての登録を行わない事もできるが、その際は魔法の行使に対する法的制限が多く存在するため、野に隠れて細々と暮らすか、治安が悪ければ裏社会へと流れていくかという道を選ぶことになる。魔法の悪用は重罪である。
 
 部品: 真伝一の教え:善き魔法使いであろうとする心
 魔法の危険性を知り、人を助ける事の大事さを知るだけでは、高度な魔法を持つには足りないと教えられる。
 魔法使いとは専門性の高い技術者の側面も持つので、そういった立場の存在が守るべき倫理をよく理解しておかなければならないのだ。
 玄霧藩国が提唱している魔法使い倫理である『善き魔法使いであろうとする心』には、守るべき倫理として以下のように記されている。
 
 一.天下万民のためにあるべし 
 一.その力の大きさを忘れざるべし 
 一.自らの心を偽らざるべし 
 一.正しき行いと信じるならば勇気をもってこれを行うべし 
 一.正しきを知るためにまず多くの事を知るべし 
 一.考えの異なる者の存在を認めるべし 
 一.常に世界を広く見るべし 
 一.権威の内にあってはこれの正当性を見極めるべし 
 一.数多き人の中にあって自分を忘れざるべし 
 
 これらは絶対の法律ではなく、守る事を推奨される倫理に過ぎない。
 また、弟子もその意味を最初はよく理解できないだろう。
 しかし、師としての魔法使いは弟子にこの意味を良く教え、弟子の疑問や悩みに答え、教え導いて育てていく。
 
 弟子は師の信頼に応え、その教えを学び、考え、噛みしめ、経験と共に理解して自分の血肉へと変えていく。
 すぐに善き魔法使いになることはできないが、時間をかけてそこにたどり着けるよう、日々進むのである。
 
 部品: 真伝二の教え:適量の魔力を扱う技術
 高度な魔法を覚えるにあたって、まず上手く扱える魔力の量を増やしていく修行を行う。
 主に魔力触媒から引き出す魔力の量を適切に調節できることが大事なので、制御術式を沢山つけることで消費魔力を増やした基礎魔法を、何度も何度も起動し、
 魔力の流れと用途に応じた必要量をより細かく正しく覚えていく。
 魔力の量を測る『感覚のものさし』をより細かいものへと入れ替え、わずかな魔力量の違いとそれによる魔法効果の変更を実感として理解する。
 繰り返し、何度も何度も練習して、基礎魔法の達人と言えるくらいに上達する頃、魔力の制御技術が過去と比べ物にならないほど高くなっている事に気づくのだ。
 
 
 部品: 真伝三の教え:魔法制御技能の熟達
 魔力制御訓練と同時並行で、より高度な技術の習得も進めていく。
 魔法の効力を抑える、魔法の効果範囲を広げる、縮める、魔法の投射軌道を曲げる、投射後の発動位置を前に、後ろに。
 狙った効果を狙ったタイミングで狙った場所に発揮できるよう、高度な制御術式を覚えたり、集中したイメージを素早く描けるように反復練習したりといった、
 『魔法を上手く使う技術』と呼べるもの全般を時間をかけて鍛えていく。
 使い方に長じれば、基礎魔法と少ない魔力で、沢山の魔力を使った中位魔法を越える結果(効果ではない)を生み出すことすら可能になる。
 道の先は長いが、歩み続ける事でしかたどり着けないのだ。
 
 
 部品: 真伝四の教え:長い呪文の詠唱能力
 高度な魔法の起動キーであったり複雑な制御術式であったりの呪文は、当然ながら簡単な魔法の呪文よりも長くて難しい。
 使う魔法によっては、呪文詠唱がまるで早口言葉のようになる事もあるため、判断力や集中力といった能力とは全く別の能力、すなわち滑舌の良さが必要になってくる。
 魔法使いがいざと言う時に呪文を噛んで失敗するというのでは目も当てられないので、
 発音をよくするための発声の修行、スムーズに呪文を唱えるための早口言葉の修行も行われることとなる。
 長じた魔法使いは、深い知識と優れた滑舌により、それなりに優れた弁士たりうると言えなくもない。
 
 部品: 真伝五の教え:魔法を使うものの身体
 高度な魔法を扱うということは、その魔法が求められる環境に出向く可能性があるということでもある。
 効果の高い魔法を求める環境は大抵の場合問題が大きく、危険がある事も少なくないため、自らと、そして周囲の色々なものを守るために、
 しっかりと身体を動かせるよう、体力を鍛えておかなければならない。
 修行場の周りを毎日走り、薪を割り、水を汲み、山を登りそして降り、呪文詠唱の修行として大きく声を出し、時間をかけて身体をたくましいものへと育てていく。
 魔法を使う土台となる肉体が強固であれば、魔法使用時の対応の幅と選択肢も広くなるのだ。
 修行のさなか、体術や杖術を身に着けるものもいる。
 
 
 部品: 真伝六の教え:世界の多面性を知る
 長い修行の中、心を鍛える事も怠ってはならない。
 
 物事のうち、何が正しくて何が間違っているのかを判断するには、まず状況を理解するための知識がいる。
 そのため魔法の修行時間の中の少なくない割合は勉学に使われており、魔法に関係のあることもないことも、
 広い世界についてより多くの知識を学んでいき、そしてそれらバラバラだった知識達が、実は繋がっているという事に考え至る。
 言語も、歴史も、軍事も、経済も、数学も、全ての知識は相互に繋がっていて、世界という大きな枠組みの中の一つの欠片なのだという事、
 自分自身もその欠片の一つであり、同時に自己があるからこそ世界を認識できるのだという事を知る。
 
 広い世界の中の自分、という視点で客観性を意識出来るようになると、物事を多面的に見る習慣が根付いてくる。
 これは感情に身を任せて冷静さを失うのを避ける事に繋がるし、自分と相手の考え方の違いを認識するためのクッションにもなり、問題を解決するために必要な道筋を見つける思考にも役立つ。
 同時に、本当に正しいと思う事をより高精度に判断できるようにもなるため、『なんとなく』周囲や権威に流されるといった事も減る。
 正しいと信じるやり方を通す上で、知識も冷静さも立派な武器になり、勇気の後押しをしてくれるのだ。
 
 常に新しきを知り、それについて考え、別の方向性からも考え、出た結論を別の知識と並べてもう一度考える。
 その繰り返しが、心を育てる事にも繋がっていき、育った心はいつしか『善き魔法使い』たるにふさわしいものへと形を変えている。
 
 
 部品: 魔法使いとしての義務と権利、活動内容
 魔法使いとして認められた者は、自身の魔法を研鑽してより高度かつ安全な魔法の在り方を求めると共に、かつて自分が受けたように、周囲の子らが魔法を正しく扱えるよう育成する教育者としても活動する。
 教育者としてのノウハウは魔法使いたちにとって(伝承者の確保や人材の質の向上のため)重要であるため、魔法使い同士で共有され、よりよい教え方が模索されていく。
 いずれ優れた弟子を育て、一人前の善き魔法使いとすることが魔法使いの目標の一つとされる。
 自身の研究を弟子に伝承し、世界との調和を保ちながらより効果的な魔法を使っていける魔法使いが育っていくことを目指すのである。
 
 また、有事に魔法が求められた際は、国の要請に従って問題の解決に力を提供する事が義務とされている。
 それは戦力としてであったり、知恵と知識に優れた助言者であったりと、形は様々。
 
 
 


インポート用定義データ


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         "description": "魔法使いとは、魔法技術を一定以上まで習得した専門家レベルの技術者に与えられる称号である。\n森国国家において、魔法とは生活に根付いた技術であり文化であり、魔法が使えるか否かで言えば、使える国民は多い。\n子供たちは生まれ育つ中で魔法があって当然の生活をしており、習い事の一環として魔法の基礎を覚える国もある。\nそんな中で、魔法を正しく教え、誤った使い方がないよう人々を導き、また魔法の研究に従事する人物を指して魔法使いと呼ぶ。\n玄霧藩国においては、国家に中位魔法の習得(およびその習得に求められる各種素養の獲得)を認められ登録された者たちのことを主に示す。",
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                 "description": "子らの中で魔法の才に秀でた者、あるいは魔法に強い興味を示す者は、より高度な魔法を学ぶ事を希望する事もできる。\nただし高度な魔法は危険も大きく、習得には多大な責任を伴うため、師はそれまでの子の行いや言動、学習態度などからその資質を判断し、\n高度な魔法の修行を認めるか認めないかを判断しなければならない。\n判断基準として『善き魔法使いであるための心得』が参考となる。",
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                 "title": "魔法の修行と技術伝承",
                 "description": "高度な魔法の修行を認められると、そこで子は初めて魔法の弟子なり、一日の中の多くの時間を魔法の修行に費やす事となる。\n魔法の修行には学問(知識の獲得)と精神(倫理面の育成)の修行および体を使った訓練も含まれているため、魔法使いとして成熟した際の社会性においては他の道で成長した子らと大きな差は生まれない。\n師はまず高度な魔法を扱えるだけの下地を弟子に身に付けさせ、心技体において求める水準へと弟子が達した事を認めた時、初めて高度な魔法(中位クラスの魔法)の伝授が行われる事となる。\n高度な魔法の伝授が行われる事で、弟子は魔法使いとなる資格を得、師と共に国に新しい魔法使いとしての登録を申請できる。\n申請が受理されれば弟子は正式に魔法使いとなり、魔法教育や研究を行う上での資金援助を含めた多くの権利と、人々のために活動する事、有事に国の力となる事を含めた多くの義務を負う。\n魔法使いとしての登録を行わない事もできるが、その際は魔法の行使に対する法的制限が多く存在するため、野に隠れて細々と暮らすか、治安が悪ければ裏社会へと流れていくかという道を選ぶことになる。魔法の悪用は重罪である。",
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                     "description": "魔法の危険性を知り、人を助ける事の大事さを知るだけでは、高度な魔法を持つには足りないと教えられる。\n魔法使いとは専門性の高い技術者の側面も持つので、そういった立場の存在が守るべき倫理をよく理解しておかなければならないのだ。\n玄霧藩国が提唱している魔法使い倫理である『善き魔法使いであろうとする心』には、守るべき倫理として以下のように記されている。\n\n一.天下万民のためにあるべし \n一.その力の大きさを忘れざるべし \n一.自らの心を偽らざるべし \n一.正しき行いと信じるならば勇気をもってこれを行うべし \n一.正しきを知るためにまず多くの事を知るべし \n一.考えの異なる者の存在を認めるべし \n一.常に世界を広く見るべし \n一.権威の内にあってはこれの正当性を見極めるべし \n一.数多き人の中にあって自分を忘れざるべし \n\nこれらは絶対の法律ではなく、守る事を推奨される倫理に過ぎない。\nまた、弟子もその意味を最初はよく理解できないだろう。\nしかし、師としての魔法使いは弟子にこの意味を良く教え、弟子の疑問や悩みに答え、教え導いて育てていく。\n\n弟子は師の信頼に応え、その教えを学び、考え、噛みしめ、経験と共に理解して自分の血肉へと変えていく。\nすぐに善き魔法使いになることはできないが、時間をかけてそこにたどり着けるよう、日々進むのである。",
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雅戌 職業
最終更新:2017年09月07日 20:22