【年度】 2005春
【授業科目名・クラス】 キリスト教学A
【担当者】 舟木譲
【実施日・時限】
【試験時間】 60分
【試験において使用を許可するもの】 一切不可
【備考】
Ⅰ.以下の各問いについて解答用紙の該当箇所に答えを記入してください。(配点50点)
①次の短文は、共観福音書の特徴を示したものである。空欄<イ>から<ホ>に適当な言葉を埋めよ。(3点×5=15点)
「共観福音書」とは< イ >< ロ >そして、「マルコによる福音書」の総称であ
る。その三つの福音書の中で最も古くに記されたと考えられるのは< ハ >であり、他
の二つの福音書は、その福音書と通称< ニ >と称される「イエスの語録集」を参考に
それぞれが独自の資料を加味して編集されたと思われる。こうした共観福音書間の関係を
説明する仮説を< ホ >と称する。
②日本の大学の成立事情おヨーロッパの大学の成立事情で最も異なるところを端的に述べ
なさい。(6点)
③『新約聖書』中、「公同書簡」と呼ばれる文書群が持っている、他の書簡(手紙)と異
なる特徴について簡潔に述べなさい。(6点)
④旧約聖書の創造物語に登場する「エデンの園」という場所が象徴している事柄について
説明しなさい。(6点)
⑤16世紀ヨーロッパの宗教改革を担ったマルチン・ルターと、初期キリスト教の成立に
貢献したパウロの両者に共通する信仰理解について述べなさい。(6点)
⑥最初はキリスト教を迫害していたローマ帝国が、その後、キリスト教を国教とした理由
について簡潔に述べなさい。(6点)
⑦イエスを信仰的に理解するときに使われる称号「メシア」とは本来何を意味する言葉か、
従来の意味と、それがイエスに対して用いられる時の意味について記しなさい。(5点)
Ⅱ.以下の問いに対して解答用紙の該当箇所にそれぞれ500字程度で答えて下さい。
(配点25×2=50点 解答用紙に書ききれない場合は、裏面に続いても可)
①現在のイスラエルとパレスチナの紛争解決にとって大きな障害となっているユダヤ民族
とユダヤ教の関係について、特にユダヤ民族の「土地理解」という視点から述べなさい。
②イエスの神理解の「新しさ(従来とは異なった神の捉え方)」について、当時のユダヤ
教と対比させて述べながら、イエスの活動が目指した本来の目的について詳述しなさい。
最終更新:2013年01月18日 22:17