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パーソンズ「社会進化」

パーソンズ「社会類型-進化と比較」(「社会進化」と省略する)

この本は、まず前半で社会という概念の基礎論的な検討を行い、そのうえで、三つの社会類型について個別に記述するという構成をとっている。
1。理論的前提
パーソンズは進化レベルを、原始、中間、近代というごくシンプルなレベルに分割する。
原始社会から中間社会への発展はおもに言語によって行われ、中間社会より近代社会への転換は規範的秩序の制度化されたコードとりわけ法システムがメインとなる。(p.38)
書き言葉についても触れられる。書き言葉は、原始社会から脱却するとき必ず通過するポイントである。それは社会システムと文化システムとの間の基本的な分化を増大させ、文化システムの範囲と力を大きく広げる。書くことによって、文化の内容は、相互作用のコンテクストからは独立しした形態で表現されるようになる。そしてまた、空間、時間の両面で、文化伝播を広げ集中化することが可能になる。
これはブロードカスティング(マスコミュニケーション)をもたらす。またリテラシー能力をもつ文化は、「歴史」を持つ。
社会進化の初期の段階では、書くことは特定の職能(クラフト)に限定されている。中間社会では上層階級「教養」として期待され、近代社会ではそれが拡張される。(p.39)
  • 書くことと記録は社会関係を安定させる。
  • 書かれた記録は、累積的な文化発展の基礎をつくる。
  • 書き言葉は、文化システムが社会的条件上の緊急事態から独立することを促進する。
  • 法は、社会の規範的な構成要素を、政治経済的な利害の緊急事態や個人的・環境的な要因から独立することを促進させる。
  • タルムード法やイスラム法と比べて近代法は、「形式合理化」されており、形式的な手続きが優先される。
  • ローマ法は比較的、形式合理化されていたが、法律の制度化されたレベルに依存していたため、十分発展できなかった。
それゆえローマ帝国は、十分に統合された社会的共同体を発展させず、主要な民族的・地域的・宗教的集団を、社会全体を代表しローマ政府の権威を超える単一の規範秩序へと統合することに失敗した。

2。原始社会
「原始社会」の章では、デュルケム、モース、エヴァンズ=プリチャード、レヴィ=ストロース、リーチといった社会人類学の研究が参照されながら、概観される。

3。中間社会a:古代社会
中間社会はまずふたつに分けられる。古代社会と、「進んだ」中間社会である。
 古代社会は、a)リテラシーと、「自然」より分離されるb)宗教/宇宙論のふたつの特徴がある。

  • 古代エジプト社会
  • メソポタミア社会

4。中間社会b:歴史的中間帝国
  • イスラム
  • 中国
  • インド
  • ローマ

5。「苗床seed bed」社会
  • イスラエル
  • ギリシア
最終更新:2006年10月26日 19:30
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