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死体を電柱やアンテナに吊るしたのは誰か? - (2018/07/21 (土) 14:10:47) のソース

-考
[[足立透]]逮捕後に本人の口から遺体をぶら下げたと供述された描写があるが、そもそも[[テレビの世界]]で命を落とすとその後遺体はどうなるのか?

[[テレビの世界]]に落とされた人間が命を落とすのは自らの[[シャドウ]]に殺されるのが原因とされているが、その後の遺体の扱いまでは明かされていない。

仮に[[足立透]]が行っていた場合、[[足立透]]本人はラストバトルまでテレビには入ったことが無い(足立は[[小西早紀]]をテレビの中に落とした時、「こんなヤバそうな場所入るわけないじゃん」と言っている)ので遺体はなんらかの方法で現実世界に戻されたと考えられる。
しかし劇中では死因はおろかその遺体遺棄の方法に至るまで不明な点が多いとされている。
いくら[[足立透]]でもそこまで巧妙に処理出来るものなのだろうか?

[[足立透]]の供述もその時点では完全に観念しており、その後反省の色も見えることと、[[堂島遼太郎]]がテレビの話を信じていないこと(警察側の事件把握にテレビの件が含まれていないこと)から踏まえると、[[足立透]]の虚偽ともとれるのではないか?

[[足立透]]の供述が虚偽であった場合、遺体の処理は誰が行ったのだろうか?

-察の1「テレビ世界の住人説」
本題を後回しにすることになるが、先ずは足立の供述について。
足立は元々刑事であり、なおかつこの事件の捜査員であった。
足立本人は事件の超常性を理解しているが、それ以外は一般的な世界の理、普遍的な物理や科学の範疇で捜査している。「テレビに入れた」などと供述しても信じない。
ありのままに供述し、異常者扱いされた生田目や[[主人公]]の供述を一蹴した堂島がいい例となる。
罪を認め、償う気になった足立が犯人と断定されるためには真相を語るのではなく、「超常性を排除した警察が納得出来る経緯」を捏造する以外にないのだ。

本題だが、吊るしたのはテレビの中の住人。つまり[[シャドウ]]、[[アメノサギリ]]、[[イザナミ]]のいずれか、またはこの3つの組み合わせではないかと思われる。

根拠は消去法。最終的にはこの3つ以外ないからだ。
実行犯としてテレビに入れた足立は先の通り追い詰められるまでテレビに入った事はなかった。ならば犯人はそれ以前にテレビにいたもの、ということになる。

何故電線やアンテナなのかは、単にテレビと物理的に繋がっているから、と考える。

-察2「テレビの中自然現象説」
テレビの中に死体は存在出来ないのでは?というのが浮かんだので、それを前提に仮説。
最初[[主人公]]達がテレビに入った時、どこからか落下して広場にきたこと、クマの発言から同じ場所は決まって繋がっていることから、現実とテレビの中は高低差はともかく場所は並列世界みたいに共通しているとする。
次に[[シャドウ]]を倒すと消し飛ぶことが、人間にも当てはまるとして死ぬと人間はテレビの中から消滅する。その代わり、現実世界の同じ場所に死体だけ戻ってくる。最初の2件は偶然高い場所に現れたから同じようにひっかかった、と。
かなり無理矢理だけどまぁ単なる仮説だし。

-察3「意識物質化説」
上記【-察2「テレビの中自然現象説」】と似たようなもの。
テレビ内は人間の集合的、あるいは個人的な無意識で構成されている節があるため、それの発展とする。
精神世界の現実化という意味で、この世界には意識のないものはこの世界そのもの以外は存在出来ない。
[[シャドウ]]もまた人間の抑圧された精神の塊となっており、破壊される事で元の人間へ帰っていくが、人間の死体は意識を持たないためテレビから追い出されてしまうのではないだろうか?
電柱やアンテナはテレビと現実の丁度境界に近い場所であったとすれば、追い出された死体が吊るされていたことにも納得がいくかと思う。

-察4「刑死者」

山野と小西の遺体はタロットカードの「[[刑死者]]」の絵柄に酷似された状況で発見された。
([[刑死者]]についてはwikipediaの吊るされた男を参照していただけると深読みできる。)
[[刑死者]]は危機的状況を自ら望んで受け入れていることを暗示する絵柄であるとされる。
テレビの中で自身の一部である影を彼女達は自ら拒否した。
そうしたことから、死んで遺体が現実世界に戻ってきたときに[[刑死者]]のポーズをとっていたのは彼女達が図らずして自分で招いた結果であったことを暗喩している。
誰がアンテナに吊るしたのか、というよりもテレビの中にひとの心が干渉する様に、現実世界に身体のみが戻されるにあたって死ぬ間際の心の状態(自己の一部を自ら否定し、受け入れないことを選んだ)が結果としてあのような形で現れたのではないかと推察する。

-察5「上空からの落下説」
基本は上記の「テレビの中自然現象説」と同じで、テレビの中で死んだ場合、遺体は自然に現実世界に戻ってくるものとする。
何故アンテナや電柱など高い位置に引っかかっていたかについてだが、公式設定画集に『[[アメノサギリ]]との戦闘時、下に街が見えるのはテレビの中の世界が位置的に稲羽市上空と[[リンク]]しているから』とある。
テレビの中で死んだ二人の遺体は現実世界の稲羽市上空に現れたのち落下。
[[山野真由美]]はアンテナに、[[小西早紀]]は電柱に「偶然」引っかかったのではないだろうか。