みつおのかげ CV: *公式 [[マヨナカテレビ]]に映り、テレビの中の世界に閉じ込められた[[久保美津雄]]から生まれた[[シャドウ]]。 美津雄が抱える「自分には何も無い」「何も出来ない」「カラッポな存在である」という無力感・虚無感が顕在化したもの。 美津雄に完全に否定されたことで暴走した影は、頭部が異様に肥大化した赤子の姿を取る。 戦闘開始直後に「キャラメイク」というスキルを使い、巨大なドット絵で形作られた「導かれし勇者ミツオ」の中に閉じ篭る。 なお、暴走状態に突入する時、他の「影」が『&italic(){我は影、真なる我……}』と呟くのに対し、この影の場合は『&italic(){僕は…影…}』である。 [[主人公]]達によって暴走状態を鎮圧された後も影は残っていたが、本体である美津雄が自分の虚無感と諦念を最後まで認めようとしなかったため、そのまま影は消滅していった。 なお、PSVITAでのアッパー版、「P4G」においては通常のボス戦曲「I'll face myself -battle-」をFC風にアレンジした「真・ミツオ転生」が専用BGMとして用意されている。PS版真・女神転生シリーズのBGM編曲などを担当した土屋憲一氏が手がけており、PS2時代からのプレイヤーも一聴の価値アリ。 また、このボスシャドウが行う行動やゲームダンジョンにもいくつか有名ゲームのパロディが含まれている。 (ボスシャドウの「バクダン」や「ギガダイン」、ダンジョン新階層到達時のイベントメッセージや入手キーアイテム、ダンジョンの仕掛け等) さらに余談ではあるが、ボス行動の「ささやき」→「えいしょう」→「いのり」に関して、パロディ元のゲームでは「ささやき」→「えいしょう」→「いのり」の後に「ねんじろ!」という言葉があり、この「ねんじろ!」の後にキャラクターが復活するのだが、失敗して『キャラクターが永遠に消失する』というリスクも存在する。 それ故、美津雄の影は最後の「ねんじろ!」を発しなかったと考えるのも興味深いかもしれない。 因みにダンジョンの回転床のような仕掛けは本家女神転生シリーズにあったものとは異なり、本作においては床でなくカメラが回転する。 *非公式 本体が「無力な存在」の最たるものである赤子で、本体が望み形作った虚構の姿が「ドット絵で形成された、ゲームキャラの如き英雄・勇者の模造体」というこの影は、わかりやすい程に美津雄本人の未熟さ、稚拙さ、短絡さを表している。 キレ気味な言動の目立つ美津雄と比べて口調は更に一段二段トーンが低く、その様子はさながら前作「ペルソナ3」における無気力症患者の如き有様である。 最後まで美津雄に受け入れられなかった影はそのまま消え去っているが、これは暴走状態を鎮圧された影はいずれにせよ、本体生存のまま[[テレビの世界]]からは消失する事実の実例であり、同時に美津雄が[[ペルソナ]]能力を獲得し得る機会を自ら逸したことを示してもいる。 自らを特別と言い張った妄念が故に、特別な力を手にする機会を失ったことは、何とも哀しい皮肉と言えるだろう。 ただ、一応フォローを入れておくと、久保美津雄の忌まれるべき罪悪は、あくまでも身勝手な逆恨みとエゴを周囲に撒き散らした挙句[[諸岡金四郎]]の殺害まで至ったことであり、影を受け入れられなかったことは決して彼の人間性を貶めるものではない。 「影を受け入れれば必ず成長できる」「影を受け容れられないのは弱く愚かなつまらない人間である」というのも一面的な考えに過ぎず、その点において特捜隊は派生作「[[ペルソナQ]]」でその心得違いを戒められることになる。 *戦闘スペック 1ターンに2回行動が可能。 前述の通り、戦闘開始と共に「キャラメイク」という特殊スキルで「導かれし勇者ミツオ」を形成し、その中に閉じ篭るという戦い方が基本スタイル。 勇者ミツオは万能属性の単体攻撃「たたかう」や万能属性ダメージ+衰弱の追加効果を付加する「バクダン」で攻撃してくる。 一度倒しても「ささやき」→「えいしょう」→「いのり」という行程を経て何度でも復活し、しかも2回目の形成からはレベルアップして万能属性の全体攻撃「ギガダイン」を使ってくる。 再形成はある程度ダメージを与えれば妨害、中断させることが可能。 長期戦になればなるほどバクダンの追加効果がうざったくなるので、勇者ミツオの再形成をいかに妨害するかが戦闘のキーポイントといえる。 本体そのものは全体属性攻撃&属性防御スキル、状態異常付加など、攻守一通りのスキルを揃えている。 弱点を突かれた直後の1moreでは高確率でメギドラを放ってくるが、これが地味に痛い。