たなとす *公式 2D格闘ゲーム「ペルソナ4~ジ・アルティメット・イン・マヨナカアリーナ~(以下、P4Uと略)」の登場人物でベルベットルームの元住人・[[エリザベス]]が、本作において行使するペルソナ。 アルカナは「死神」。 直刀を携え、鎖で繋がれた無数の棺を背後に抱き、鳥の頭蓋を思わせる無機的な仮面と、拘束具ともボンテージとも付かないラバースーツで全身を覆った痩身の人の姿で顕れる。 元々は前作「ペルソナ3(以下、P3と略)」の[[主人公]]が行使するペルソナの一体で、パッケージイラストやペルソナ覚醒イベントに登場したりと、「主人公専用ペルソナ」とも言える存在である。 「死」が作品の主題として取り扱われているP3を象徴する[[ペルソナ]]と言っても過言ではないだろう。 P3においてはどちらかと言えば肉弾戦主体の性能を擁していたが、どんな魔改造が施されたのかP4Uにてエリザベスが行使するタナトスは、そんなオリジナルの性能からは軽快にかけ離れた性能を持っている。 4属性ダイン魔法やマハンマオン・マハムドオンを自在に操り、「恐怖」「毒」のバッドステータスを付与した攻撃で対戦相手を翻弄する。 その上コンセントレイトで覚醒しディアラハンで回復、挙げ句の果てに一撃必殺技は「メギドラオンでございます」と、まさにやりたい放題。 *神話 ギリシャ神話における死神。 原初の混沌・カオスより最初に生まれた暗黒の神・エレボスと古き夜の神・ニュクスの息子で、眠りを司る神・ヒュプノスの兄。 「死」という概念そのものを神格化した存在である。 当初は抽象的な存在として描かれていたが、後に「神統記」において「鉄の心臓と青銅の心を持つ冷酷非情の神」と記され、冥界の奥深きタルタロスに自らの館を構えている。 偉人の魂はヘルメスが運んでいく一方で、タナトスは凡人・罪人の魂を運ぶ役目を担う。 「幽玄の奏者」オルフェウスの妻・エウリディケを冥界に送ったのもタナトスである。 また、フロイトの心理学用語にも登場し、ここでは「死の本能・衝動」を象徴する語としてタナトスの名が用いられている。 *非公式 -女神異聞録ペルソナ アナザーエピソードである「雪の女王編」に登場する。 「雪の女王編」の舞台となる「異界化した聖エルミン学園」を囲む三つの塔のうち、「タナトスの塔」を支配している学園の元生徒・山本百合子が所持するペルソナが、タナトスである。 将来に対する漠然とした不安から「年月を重ねること」を拒絶した彼女は「雪の女王の仮面」に潜むものに魅入られ「人にあらざる存在」となり、異世界の狭間で永遠を過ごす存在となり果てている。 属するアルカナは、本作同様「死神」。 無数の触手を護衛に従え、各種バステ付与スキルや「闇の審判」などの強力な闇属性のスキルに長けている。