京太郎「あれ、もしかして久ちゃん?」
久「……あんた誰よ」
京太郎「俺だよ、須賀京太郎」
久「須賀、京太郎……あ、もしかして小学校の」
京太郎「そうそう! 転校するまで同じクラスだった須賀だよ! また同じクラスになれるなんてな!」
久「あー、とりあえず静かにしてくれる?」
京太郎「へ?」
久「みんな見てるじゃない……!」
京太郎「あっ」
久「それで、なんでついてくるわけ?」
京太郎「久しぶりに会ったんだからさ、色々話したいことあるんだよ」
久「そう。でも私にはないからほっといて」
京太郎「そうつれないこと言わないでさー」
久「二度も言わせないで。それともナンパしてるつもりなの?」
京太郎「ナンパって……わかったよ、じゃあ一つだけ聞かせてくれ」
久「手短に済むならね」
京太郎「どうして大会、途中で棄権しちゃったんだ?」
久「――っ」
京太郎「名字だって変わってるし……何があったんだよ」
久「それで二つ目ね……もう行くわ」
京太郎「待てよ久ちゃん!」
久「その呼び方やめてもらえる? あと――」
久「さっきの質問、今度したらぶっ飛ばすわよ……!」
京太郎「……本当にどうしちまったんだよ、久ちゃん」
最終更新:2015年03月10日 00:37