1 名前:風吹けば名無し[] 投稿日:2011/03/20(日) 23:53:05.76 ID:bqbBE4zi
「原おとーさん」「なんだい、よしゆき(ニッコリ」「きょうもカッスのおはなしきかせて」
原は本棚から絵本を取り出すと、読み始めた。「『カッスイミー』レオ・レオにおかさく」よしゆきの尻を撫でる。
「カッスは東北のとある貯水槽のなかにむかって、きょうもしゃせいしました。
きちょうなのみ水をにごらされた被災者のかおを思いうかべると、カッスは幸せな気持ちになりました。
そんなカッスに、いっぴきのせいしが語りかけます。『(命を粗末にしちゃ)いかんでしょ』
『(自分のせいしくらいすきにだしちゃ)いかんのか?』カッスはいいかえしました。するとどうしたことでしょう。
貯水槽のなかのせいしはひとつにあつまってちいさなおたまじゃくしになり、それらがあわさってカエルのかいぶつになりました。
『おれはおれのやりかたでやる。おまえらにはわからんでけっこう』落合となのった化けガエルはカッスにおそいかかりました。
カッスはぜっちょうしゃせいでおうじようとしましたが、キンタマのなかはカラッポ。
むだうちはするんじゃなかったとこうかいしながら、そのむいみないのちを終えました。おしまい。」
「原おとーさん」「なんだい?」「ぼくはカッスからレギュラーうばえるかな?」
原はニッコリほほえみながらよしゆきに言いました。「レギュラーきめるのはぼくだから、よしゆきはしんぱいしなくていいんだよ(ニッコリ」
最終更新:2011年07月10日 18:45