男「!!!!………こな…た……。」
こなた「ただいまのキスは?」
男「何でうちに…?」
こなたはニコッと笑うと俺の頬にキスをした。
…つかさがしたのと、同じところに。
こなたはクルッと振り返ると、リビングに向かって歩き出す。
こなた「…待っててね。今すぐ晩御飯の支度するから。」
男「…。」
俺は玄関に立ち尽くす。
キッチンの方から、水道をひねる音がする。
背中に変な汗を感じる。
こなた「すぐ出来るから、座って待っててね?ダーリン[ハート]。」
恐る恐るキッチンに入ると、エプロン姿のこなたが、キッチンコンロの方を向きながら俺に背を向けたままそう言った。
材料は、さっきつかさが料理に使ったものの残りと、冷蔵庫内のものを使っているようだ。
すごく手際が良い。
程なくして、料理が出来上がった。
こなたが振り返って、料理をテーブルに並べる。
そして、こなたも座った。
こなた「さ、一緒に食べよう?」
俺は無言で椅子に座る。
こなた「いただきます。」
男「…いただきます。」
…何も言えない。
…こなたはどういうつもりなんだ?
…なんでうちに居たんだ?
こなたは笑顔を浮かべながら、こちらをじーっと見ている。
俺はこなたの作ったアスパラベーコンを一口、口に運んだ。
こなた「おいしい?」
男「…うん。」
続けて鶏と野菜の煮付けを食べる。
こなた「おいしい?」
男「うん。」
スープを飲む。
こなた「おいしい?」
男「うん……。」
こなた「どっちがおいしい?」
男「えっ…?」
こなた「さっき食べたハンバーグとじゃがいもポタージュと、どっちがおいしい?」
…つま先から頭に向かって、冷たいものが流れた。
…なんでつかさの作ったメニューを知ってる?
こなた「ねぇどっち?ダーリン。」
男「………こなたの作ったのの方が…おいしいよ……。」
こなた「えへっ。大好きだよ、男。」
相変わらず笑顔のままのこなたは、そう言うと自分も料理を食べだした。
男「…」
こなたは、笑顔で俺を見つめながら箸を進める。
こなた「男、あーん[ハート]。」
そう言うとこなたは煮付けを差し出す。
言われるがままに俺は口を開ける。
男「…こなた、俺は…」
こなた「おとこぉ、今日は泊まっていい?」
男「………え?」
こなた「おとーさんにはみゆきさんのトコ泊まるって言ってきた。」
男「…こなた…」
こなた「おとこが泊めてくれないと、今日帰る家がない。」
男「…うん…分かった。」
こなた「さすが私のダーリン!今日は記念日だねー。」
俺にとっては二度目の食事が終わり、こなたは食器を持ってキッチンへ行く。
男「あ…片付けするよ?」
こなた「いいから、お風呂入りなよ。今日はだいぶ歩いて疲れたでしょ?」
男「……………うん………。」
体を洗い、浴槽につかりながら俺は思慮を巡らす。
『…こなたは、つかさが作った夕食のメニューを知っていた…』
『…今日ずっと歩いてた事も知っていた…』
『…なぜ…?』
…シンプルすぎる、しかし恐ろしい答えがよぎる。
今日一日、俺の後を…ツケテタノカ…?
ガラッ!
風呂場のドアが開いた。
男「おわっ!!!」
こなたが、タオルも巻かずに、白い肌そのままの姿で風呂に入ってきた。
こなた「一緒に入ろ、ダーリン[ハート]。」
男「!!!」
俺は驚きと恥ずかしさで壁の方を向いた。
こなたがシャワーで体を流す音がする。
シャワーが止まると、浴槽の水面が静かに上がった。
こなた「おとこぉ…」
こなたの腕が俺の体を後ろから抱きしめる。
こなたの無い胸が俺の背中に当たる。
俺は恐怖と興奮で目がチカチカした。
こなたはさらに、その小さな体を俺に絡めてくる。
こなたの吐息を、すぐ近くで感じた。
こなた「…約束したよね?…おとこカラダは全部私のものだよね…?」
男「…うん。…………………ッッ!!!」
こなたの唇が、俺の左耳の端っこを包んだ。
男「こっ……なた……。」
こなた「…つかさは息かけただけだけど、私は直接触れてるから。」
そう言ってこなたは少し歯を立てた。
男「こなたっ……俺は…………あっ……!!」
こなたの右手が、俺の下半身の硬くなっていたものを包んだ。
こなたはぎこちなく手を動かす。
こなた「ごめんね。初めてだから上手くできてないかな?」
男「……ぅ……ぁ……」
こなた「…でもココも私のものだよね?誰かに盗られちゃう前に、私がもらうから…。」
こなたの右手の力が少し強くなった。
男「………こなたっっっ!!!!」
俺は力が入らなくなって、こなたに寄りかかった。
男「…はぁ…はぁ…」
こなた「…これで私のものだよね?」
男「…こなた、俺…先に出るね…。」
こなた「うん。」
俺は慌てて風呂を出て、自分の部屋に行った。
こなたとの、初めての体験…それよりもむしろ俺は、こなたの気持ちが分からなくて少し震えていた。
こなたが風呂を出る音が聞こえた。
時計を見ると時間は十一時を過ぎていた。
ガチャ
ドアが開くと、裸にバスタオルを巻いただけのこなたが立っていた。
少し笑顔を浮かべて。
男「こ…こなた…。パジャマ、俺ので良いか…?」
こなた「パジャマ?要らないよ。」
こなたはそう言うと俺の手を強く握って、俺をベッドに導いた。
俺達がベッドに座ると、こなたは俺に抱きついてそのまま俺を押し倒した。
こなたが俺のパジャマを脱がせ始める。
男「こっ…こなた…。」
俺のパジャマが脱がされると同時に、こなたのバスタオルが落ちる。
こなた「ひとつに…なろうよ。」
こなたの体が俺の体に重なった…。
こなた「………っっっ!!!!」
俺「…こなた……痛いなら…」
こなた「やめないよ?……っっっ!!!」
こなたの目には涙が滲んでいる。
こなたの額は、汗が光っている。
こなた「…おとこがっっっ!!!…つかさに触れたとこ…っっっ!!…全部浄化したから……っっっ!!!」
こなた「……っっつぅ……。」
こなたと俺が繋がっているところは、赤く染まっている。
こなたが動くたび、赤いものは隙間から滴り、同時にこなたの目から涙が落ちる。
でもこなたの目は、真っ直ぐ俺を見つめ、閉じられることはない。
俺の中に、再び強い波が押し寄せてきた。
男「こっこなた…!俺…もう…!!」
そう俺が言うと、こなたは俺から離れるどころか、強く俺を押さえつけた。
男「!!!…こっ…こなたあああああああああ!!!!!」
…俺は光が見えた気がした。
同時にこなたの中に堕ちていった。
こなたは目を閉じて俺にもたれ掛かった。
二人の動きが止まった。
二人の息遣いだけが響いた。
しばらく目を閉じていた。
俺が目を開けると同時にこなたも目を開けた。
男「こなた…俺…中に…」
こなた「私がそうして欲しかったんだよ?」
男「…。」
二人は繋がったまま話す。
こなた「…今日ね…危険日だよ。」
男「…へ?」
こなた「…誕生日プレゼントが欲しかったんだ。」
時計を見ると十二時を廻っていた。
男「お…お前…。」
こなた「…私さ…男が好き。」
男「こなた…」
こなた「今日、男がつかさと一緒に遊び行って、一緒にお弁当食べて、一緒に買い物して、後ろから抱きつかれて、耳に息かけられて、ほっぺにキスされて、手繋いでるの見てたら、心が張り裂けそうだった。」
男「…やっぱり全部…見てたんだな…。」
こなた「…つかさも、男も悪くないのは知ってる。」
男「こなた…」
こなた「…でも、ダメ…。」
こなた「…だって…男は私だけのものだよね?」
そう言うと、こなたの瞳は深く沈んで、顔には今日最初会ったときの微笑みが浮かんだ。
男「…こなた…?」
こなた「…だから私、男を独り占めする方法見つけたんだ。」
そう言うとこなたは、何時からあったのだろう?ベッドの下に手を伸ばして、鈍く光るナイフを持ち上げた。
男「…こなた…?…冗談だよな…?」
ズブ…。
男「…えっ…?」
俺の胸の上にナイフの柄だけが見える。
刃は俺の心臓が飲み込んだらしい。
こなた「…これで、男は永遠に私だけのものだよ。」
こなたは自分のお腹をなでて言う。
こなた「…男の命は、もう、私の中だけにしかない。」
胸が熱くなってきた。
耳がよく聞こえない。
男「…ぁ…ぁ……こな…た……」
俺の頬に水滴が落ちた気がした。
こなたの言葉が、絶え絶えに聞こえる。
こなた「…ご…め……ね……私……する…しか……」
俺はまた少し目を閉じて呟いた。
ちゃんと、こなたに聞こえただろうか?
それが少し心配だった。
『いいよ。許してあげる。』
【 BADEND 私とあなたの宝物 】
最終更新:2008年07月01日 01:24