……きっとかがみは不安なんだろう。
明らかにいつものかがみとは違う。
でも、俺の中で答えが出ていない以上、
そして、俺の選択しだいではかがみを傷つけてしまう以上、
俺は、
俺だけは、
俺の方はだけは、
いつも通りに接するべきだ、と思った。
そう思った。
「プリン美味かったよ。ありがとな!かがみ」
「……そりゃ、素人の作ったプリンよりは美味しいでしょうよ」
「プリンの美味しいお店を知ってるのもいい女の条件だぜ」
「何よそれ?はじめて聞いたわよ、そんなの」
「今、俺が決めた」
「それなら当然明日は『いい女』の私を選んでくれるんでしょうね?」
「う……それとこれとは……」
情けなくも、あたふたしてしまう俺を見て、かがみが少しクスリと笑った。
さっきの、背筋を冷たくさせるような笑いではなく、
いつものかがみの――
「……やっと、いつものかがみっぽくなってきたかな(ボソリ)」
「え?なんですって?よく聞こえなかったんだけど」
「いや、なんでもないよ」
「なによ?気になるわね」
「いや、美味しいスイーツのお店に詳しいのも考えもんだよな~って思って。だって、油断するとすぐに――」
「みなまで言うなッ!ああ、考えるだけでおぞましい!このお腹にまとわりつく――」
「ぷっ、こなたが言ってたぜ?『かがみんのダイエットは長続きしたためしがない』って」
「ほおう……こなたのやつ……」
す、すごい殺気だ……
「まあ、でも四人の中でダイエットとか気にしてるのはかがみだけっぽいよな?」
「あの三人がおかしいのよ!」
「そっか、そういう意味では一かがみが番女の子らしいよな」
「それなら当然明日は『女の子らしい』私を選んでくれるんでしょうね?」
「う……それとこれとは……」
って、あれ?これなんて無限ループ?
「明日……か。明日決着がついちゃうんだよね……この私の気持ちにも……」
「かがみ……」
「ねえ、男?」
「ん?」
「……私、男の部屋見てみたい」
最終更新:2008年07月06日 21:21