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 ヴィィィィィィィ、
 ヴィィィィィィィ、
 ヴィィィィィィィ、

「んあ……誰だよ?こんな夜中に?……」

 ゴールデンウィーク初日の夜。

 特に何もせずダラダラと過ごした俺が一日を終えようとベッドに入った後だった。

 ヴィィィィィィィ、
 ヴィィィィィィィ、

 携帯を手に取る。

 AM 01:35の表示。

 こなたからの着信だった。

「……こなた?なんだよ、明日は朝からみゆきとデートなのに……」

 ピ!

「ふぁい……もしもし?こなた?どした?こんな夜中に。あ、言っとくけどCLANNADは進んでねーぞ」

「男……」

「ん?何かテンション低いな?どうしたんだよ?」

「かがみんが……かがみんが……(ブツブツ)」

「ん?よく聞こえないんだけど?すまん、俺、明日の朝早いから用件は手短に……」

「かがみんが自殺しちゃうかもしれない!どうしよう!?」

 泣き叫ぶような声だった。

「んなッ!!?」

 言葉が出ない。

 心臓を鷲掴みにされたみたいだった。

 血が逆流する感覚。

「お……おい……落ち着けよ?何があったんだ?」

 自分の声が震えているのが分った。

 だって、かがみが自殺する理由で真っ先に思いつくのは……

 俺がフッたから……?

 いやいやいや、いくらなんでもそれは俺の自意識過剰ってもんか?いや、でも……

「つかさから電話があったんだ……今日の夜。かがみん、ハサミを握って、じーっとそれ見つめてて……自殺がどうとかって言ってたらしいの……」

「……!!」

「それだけじゃないんだよ?かがみんに口止めされてたんだけど……かがみん一昨日の帰り、急にボーっとしてっていうか、フラフラしてっていうか、とにかく、突然おかしくなって……線路に落ちそうになったんだよ!なんていうか、『線路に飛び込む』っっていうのに近い感じで……」

 一昨日……0時回ってるから正確には3日前か。

 確かこなたとかがみとつかさちゃんでゲマズに行くって言ってた日だな……

「そ、そう……か……もうちょっと……く、詳しく頼む」






 俺は、こなたがつかさちゃんから聞いたって言う話を全部聞き出した。

「かがみ本人は、なんて言ってるんだ?」

「『何でもない』の一点張りらしい……」

「そうか……」

「でね……男……男はかがみんがおかしくなっちゃったことについて何か心当たりない?」

「!!!」

 思わず携帯を落としそうになった……

 眠気なんかとうに吹き飛んでいるはずなのに、頭がくらくらしていた。

「い、いや……ごめん、ちょっと……わからない……」

「そう……」

「な、何か心当たりを思い出したら……また連絡するよ……」

「そっか、ありがと。ごめんね、遅くにさ。まあ、私にとっちゃバリバリの活動時間なんだけど」

「あ、ああ……」

 こなたの冗談にツッコむ余裕もなかった。

「じゃ」

「おう……」

 ピ!



 ……違う、よな?



 俺のせいじゃない。
 俺のせいじゃない。
 俺のせいじゃない。



 その日、俺は一睡もできなかった……

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最終更新:2008年07月23日 04:37