駅までの道。
みゆきと二人で歩いていた。
言葉は交わさなかったが、俺はみゆきとの距離が今まで以上に近づいたような気がしていた。
ま、俺の一方的な思い込みかもしれないが……
ギュッ。
何となくみゆきと繋いでいる手に少しだけ力を込めてみた。
ギュッ……
みゆきが握り返す。
「……!!」
思わず、みゆきの方を向く。
目が合った。
何となく二人で笑いあった。
……きっとみゆきも同じ思いでいてくれてる。
俺はそう受け取った。
「こんなに遅くなって、家の人に怒られない?」
「母は大丈夫だと思うのですが、父に怒られるかもしれませんね」
「そっか、悪いことしたな」
「いいえ、私は嬉しかったです」
「……そっか、そりゃ、良かった。俺も同じ気持ちだったから」
「では、また」
「うん、気をつけて」
別れ際に軽くキスを交わして、みゆきは終電の一本前の電車で帰っていった。
家に帰った俺はベッドに寝転んだ。
まだ暖かいベッドは、二人の汗で少し湿ってるようだった。
さっきここでしたことを考えると、今更になってスゲー恥ずかしい。
みゆきの綺麗な身体……
俺もみゆきも初めてだった……
そして、ベッドの中で交わした会話を頭の中で再生する。
『じ、実は俺は、初めてだったんだけど……初めてってあんまりうまく行かないな……俺は気持ちよかったけど……』
『私は……少し……痛かったです』
『ご、ごめん!』
『いえ、それ以上に嬉しかったですから。これで私が一番ですよね、うふふ』
『こんなことしなくても一番だったけど……ごめん、不安にさせて』
『いいえ、私ももう少し男さんを信じるべきでした。ごめんなさい』
かがみのことは気になるけど……もう俺は関らない方がいいのかな?
こなたやつかさちゃんや……みゆきに任せたほうがいいのかもしれない。
でも、できれば、友達としてこれからも………それって俺のわがままなのかな?
みゆきが一番なはずなのに……
明日、みゆきはこなたとつかさちゃんと一緒に勉強会をするらしい。
そこにかがみの名は無かった。
クラスの友達(多分、日下部さん達だろう)と勉強するからといって断ったらしい。
そうだ。かがみには日下部さんたちもいる。
やっぱり、俺はもう……
ちなみに俺も勉強会に誘われたけど、気乗りしなかったので断った。
明日は一日のんびりしよう。
って、昨日ものんびりしたけど……
今はただ……みゆきの余韻に……浸って……
今はもう……それ以外は……何も考え……たく……な……い……
……俺はゆっくり眠りに落ちていった。
最終更新:2008年07月25日 19:03