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『さすがに今日はもう寝よう…疲れた…』

俺は布団に入って静かに目を閉じた。
やはり疲労が蓄積していたんだろう。
俺はあっと言う間に深い眠りの世界に落ちていった。


コッコッ…
みゆきが廊下を歩く。
部屋の前で立ち止まるとノックをした。

みゆき「…起きてますか?」

声「…みゆき?」

みゆき「はい。」

声「うん、起きてるよ。」

みゆき「入ってもいいですか?」

声「うん、いいわよ。」

みゆきはつかさとかがみが寝ている部屋に入っていった。

かがみ「みゆき…」

みゆき「かがみさん…」

つかさ「すーすー」

みゆきはかがみのベッドに座った。

みゆき「私は………これからもみなさんと一緒に居ていいんでしょうか……?」

かがみ「何言ってるのよ。みゆきはこれからもずっと友達よ。」

みゆき「…でも私は…一度は皆さんをこの手に掛けようとしました…」

かがみ「本当に?」

みゆき「…はい?」

かがみ「それはみゆきの本心だったの?」

みゆき「…」

かがみ「…私には分からないけどさ、みゆきも大変だったんでしょ?家のこととか…。」

みゆき「…」

かがみ「……私ね、男の事好きだった!」

みゆき「…?」

かがみ「でもね、男の事好きになって、男の事見るようになって気づいたんだ…。」

みゆき「何を…ですか?」

かがみ「男はこなたの事好きで、こなたも男の事好きだって事。」

みゆき「…ええ…そうですね。」

かがみ「ついでに言うとつかさも男が好きみたいだし。」

みゆき「…」

かがみ「…だからね私考えたんだ。」

かがみ「私の気持ちがこなたの気持ちより強いかを。」

みゆき「…」

かがみ「私はね…男好きだけど、こなたとの関係も大切。でもこなたは…」

かがみ「こなたは、多分他の全部犠牲にしても男を取ると思う。…もちろん私やみゆきやつかさの事は大切な友達だと思ってると思うけど。」

かがみ「…でも優先順位の問題。こなたは私達と会うずっと前から男を知ってた。だからこなたにとって男は単なる親友以上なのよ。」

みゆき「そう…かもしれませんね。」

かがみ「みゆきは…私と同じで本当はどの関係も壊したくないんでしょ?」

みゆき「…」

みゆき「…ええ、そうです。私には皆さんに順位をつけることができません。出来る事ならずっと今のまま一緒に居たいと思っていました。」

みゆき「…お祖父様に昔の話を聞いても、こなたさんを、男さんを、恨むことは出来なかった…。」

みゆき「努めて心を鬼にしようとしたこともありました。でもあと一歩を踏み出すことは出来ませんでした。」

かがみ「男を事故に見せかけて[ピーーー]とか?」

みゆき「うふふ…そうですね。…出来ませんでしたが。」

かがみ『冗談のつもりだったんだけど…』

みゆき「…皆さんの男さんに対する気持ちは何となく気づいてました。だから私は直接何かすることが出来なかったので、それとなく皆さんの嫉妬心を煽ってみることにしたんです…。」

かがみ「うん…私もちょっと危なかったかな。」

みゆき「ごめんなさい…本当にごめんなさい…!」

かがみ「いいよ…結果的には丸く収まりそうだから。」

みゆき「あの…つかささんは大丈夫ですか?」

かがみ「つかさは結構突っ走っちゃって後で後悔するタイプだけど、ちゃんと話し合ったから大丈夫よ。」

みゆき「そうですか…よかった…本当に…。」

みゆきがそう言うと、かがみがみゆきを優しく抱いた。

かがみ「みゆき…もう気に病まなくていいからね。こなただって分かってくれるわよ…。」

みゆき「…かがみさん…」

みゆきは暫くの間、かがみに抱きつきながら涙を流した。

みゆきが少し落ち着いたところでかがみが口を開いた。

かがみ「ねえ、みゆき。」

みゆき「はい?」

かがみ「聞きたいことあるんだけどいいかな?」

みゆき「はい、なんですか?」

かがみ「みゆきは……男の事何とも思ってないの?」

みゆき「………」

みゆき「『何とも思ってない』と言えば嘘になると思います。」

みゆき「実は………私は男さんとこなたさんとは同じ小学校でした。クラスは違いましたが。」

かがみ「えっ?!」

みゆき「こなたさんが引っ越して、男さんが一人になった後…男さんに話し掛ける勇気は有りませんでしたが。」

かがみ「…そっか。」

みゆき「でも今は…それと同じくらい皆さんのことが大切です。」

かがみ「うん……私もそう。」

かがみ「全く…男は罪作りなんだから!これでこなたの事大切にしなかったら、許さないんだから!」

みゆき「うふふ…。そうですね。」

鳥も鳴いていない静かな朝だった。

つかさは目を覚ますと頭がガンガン痛い事に気づいた。

つかさ「あたま痛いよぉ…」

かがみ「おはよ、つかさ。」

みゆき「おはようございます、つかささん。」

つかさ「あれ…?なんでお姉ちゃんとゆきちゃんが私の部屋に居るの?」

かがみ「また寝ぼけてるのね。昨日はみゆきの家泊まったでしょ?」

つかさ「んーと…そうだっけ…?」

みゆき「…それでは私はこなたさんを起こしてきます。」

かがみ「うん、お願いね。」


こなたの寝ている部屋。

みゆき「こなたさん、朝ですよー。」

こなた「ん…ん…」

みゆき「こなたさん、遅刻してしまいますよ?」

こなた「んー…ダークライが見てるよー…」

みゆき「?」

こなた「ZZZ…」

みゆき「…」

バサッ
ゴロン
ぶんぶんぶん

こなた「ん…?なぜみゆきさんがうちに?」

みゆき「ここは私の家ですよ?」

こなた「……………おぉ!そうだった!」

こなたやつかさが着替えてリビングに降りていくと、もう他のみんなは朝食を食べていた。

黒井先生「おーっす!みんなおはようさん!」

みんな「おはようございます。」

黒井先生「悪いけど先に食べさせてもらったわー。教師が生徒と一緒に登校するわけにはいかんからなー。」

ゆかり「あらあら、なんだかみんなで朝ご飯なんて楽しいわねぇ。皆さん今日も泊まっていきませんか?」

かがみ「いやそういう訳には…」

つかさ「あれ?男君まだ起きてないの?」

黒井先生「なんやーみんな意外に酷いなー笑」

みゆき「こなたさんが…起こしてきてあげたらどうですか?」

こなた「え゛っ?」

つかさ「うん…そうだね。こなちゃんが起こしてあげるのが一番いいよ。」

かがみ「つかさ…」

かがみ「ほら、つかさもこう言ってるんだから早く行ってきなさい。」

こなた「な…なる程…エロゲの主人公を起こすのは幼なじみのヒロインと言うことか…かがみんも随分レベル上がったね。」

かがみ「いーから照れてないで早く行ってきなさい。」

こなた「う…うぐぅ…」
ゆかり「あらあら」

みゆき「うふふ」


男は静かに眠っていた。

…そう、まるで眠っているようだった。

男の左胸はもう音を出していなかったが、顔は穏やかだった。

まるで役目を終えたように。

ドアが開いた。

少し顔を赤らめた少女が男に近付いてきた…



【 BADEND ネボスケ 】

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最終更新:2008年08月28日 18:41