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好き?嫌い?好き?嫌い?好き?嫌い?…私の事…スキ?

二つの言葉が私の頭の中を支配してる、
今まで感じた事のないくらい強い感情があふれて来る


「ん~~~~~っ!」

私は思いっきりせもたれにもたれながら大きく伸びをするとそのまま机に倒れこんだ。

「勉強…進まないなぁ…」

私は眼鏡を外して机の上に置くとそっと目を閉じた

「男さんに…早く会いたいなぁ…」



俺は走っていた、ひたすらに走り続けていた。なぜなら7時半にセットしたはずの目覚ましが何者かによって止めら起きた時には七時五十分…。

「ちくしょ~~っっ!誰の目覚ましを止めたのは!政府の陰謀か?
はたまた俺に怨みのある人間の犯行か?」

などといいながらサイ○スター顔負けの速さで学校へ猛ダッシュで向かった

キーンコーンカーンコーン♪

ガラガラ…ビシャン!
「よっしゃ!ギリギリ…」

「ア・ウ・トや!そのまま廊下に戻って立っとらんかい!」

「そんな…違うんです先生!だれかが俺の目覚ましを勝手に止めたんです!これはきっと政府の…いや俺に怨みを持つものの犯行に違いありません!きっとこの中に犯人が…」

「そう…犯人はお前や!犯行動機はズバリ眠かったから!わかったら廊下に戻らんかい」
「…ハイ」

頭脳も体も大人の女性に怒られると俺はおとなしく廊下に戻った。

「よっしゃホームルームはここまでや、ちょっと廊下におる遅刻魔と話ししてくるけど…みんな静かにしてるよーに!」

ガラガラガラ…パン

しばしの沈黙そして少しづつクラスは活気を取り戻して行く
「相変わらずバカだね~男は私ならもう少しまともなうそをつくよ」
「こなちゃんも遅刻常習犯だもんね~」
「なっっ!つかさもズバッとひどい事言うねぇ~助けてよ~。みゆきさぁん」
「えっ?あっハイそうですね~やっぱり歯医者さんは怖いですよね」
「…みゆきさん、ちゃんと話し聞いてた?天然がいつもより2割増だよ」
「そっそうですか?すいません…」
「いやいや、謝らなくてもいんだけどさ何かあったの?さっきからずっっと廊下の方みて?」
「えっ?えっ?まさかゆきちゃん…」
「そそそんな!なななんにも…ありません」「なになに?つかさ何?」
「ゆきちゃんもしかして…」
「つかささん!」
「あんたらもう少し静かに騒がんかい!」
くろい先生の登場で朝の生徒達の憩いの時間は終了した。


その日の昼休み
「朝の続きなんだけどさ、つかさ何て言うつもりだったの?」
「何?なんの話し?」
「おーかがみん聞いておくれよ今日のみゆきさん何か変なんだ~ずっっと廊下の方みてさポゲ~っとしてるの!それでつかさがさ何かに気付いたらしくて」
「へーそれでつかさあんた何に気付いたの?」
「うん、実はね、もしかしてゆきちゃん…」
「うん、うん」
「ゆきちゃんね…」
「うん、うん」
「お化けさんとお話ししてたのかなって」
「あんたねぇ…そんな訳ないでしょ!」
「つかさに期待したのが間違いだったよ…」(こなちゃんのくせにー!!)

「あれそういえばみゆきは?」
「何か用があるとかでどっか行っちゃった」
「そういえば男君もいないねー」

「ほんとだ!これはまさにフ ラ グ の よ か ん」

「なに訳分かんない事言ってんの!ところで誰?男って」

「うちのクラスメイトの男君だよ~最近ゆきちゃんと仲良しなの」
「へーそれってよく遅刻して来るって話ししてたあの男?」

「そうそう!」

「…もしかして今日も?」

「そうそうっておねぇちゃんなんで知ってるの??」

「あんたは…」

同時刻屋上にて

「高良さん!こっちこっち」

「あっはい」

トテトテトテ…

二人でベンチに腰掛けながらお弁当を食べる声を掛けて来たのはみゆきさんからで、
俺は即オッケーを出した、初めは教室での予定だったがあまりにもいかにもなのでやめた。

「すいません、急にお誘いしてしまって…」
「そんな謝らなくてもいいよ、嬉しかったし男だけで毎日弁当がっつくのもあきあきしてたしさ、たまには美女と食べるのもいいもんさ」

「そっそんな…」

きざったらしい言葉だか本音だった。

その日は購買のパンがいつもよりおいしく
…まぁぶっちゃけ味は一緒だか楽しい時間を過ごした

その日の夜…私はまた机に顔をふせながら今日の事を思い出していた。


放課後
「ちょっとみゆき~?私達にいうことがあるんじゃない?」

「いや青春ですな~お暑い!フラグたちまくりですな~」

「バルサミコ酢~」

「えっ?」

「とぼけても無駄よ~付き合ってるんでしょ?男と」

「いやぁ~悪いとは思ったんだけどね~
かがみんがどーしても確かめたいってうるさくてさ~」

「あっあんただって昼休みは屋上と決まっておる!急げ~なんてはりきってたじゃない!」

「バ…バルサミコ酢~」

つかささんはよくわからなかったけど明日紹介するということで何とか話は収まった…嬉しいような恥かしいような気持ちにうかれていた私は心の中にある一抹の不安に気付く事ができなかった…


次の日放課後

「えっ?まだ付き合ってるわけじゃないんだ?」

「はっはい…ですからあんまり…」

「わかってる変なちゃちゃいれたりしないわよ、あんた達もわかったわね?」

「「はーい」」

「っていうかあんたら二人は毎日会ってるでしょうが…」

「まぁまぁかがみんよいではないか!
遅刻同志としては一度くらい話をしてみたいものだよ」

「うん、クラスは一緒だけどあんまり話す機会なかったもんね~」


同時刻校門前

高良さんの友達って泉さん達の事かな?しっかし何がどうなれば四人で帰る事になるんだ?
まぁ俺とすれば嬉しい限りだが…まぁ気楽に行くか。

ふと正面玄関に目をやると奇抜な髪の色の女性達…然り高良さんたちがやって来た

「お待たせしました」
「いや全然大丈夫。あっえっと…男です、よろしく」

フランクにかつ紳士的に挨拶を交わす

そしてほどなくお互いに挨拶を交わすとダラダラと帰宅路に着いた

バタっ…

私はベッドに倒れこむと深く息を吸い込んだ
そして目をつむり今日の出来事を思い出す。
「男ーあんたもなかなかオタクだねぇ!どうこんど家のエロゲー達を貸してあげようか?」

「なっ!?オタクとな?俺はただセイバ…」
「いやいやいわずとも私にはわかる男には立派なオタクの素質がある」

「こなたさんあんまり男さんをこまら…」

「こら!あんた達二人で何ディープな話ししてんのよ!ねぇつかさ?」
みんなで帰る帰宅道、楽しいはずなのに…どこか素直になれていない自分に私は気付ていた


男さんとあんまり話せなかったな…

男さん私といる時より楽しそうだったな…

男さんこなたさんの事たくさんみてたな…

男さんいつもより口数多かったな…

男さん…男さん…男さん…
ワタシトイルトツマラナイノ?モットワタシヲミテホシイナ…ワタシヲ…ワタシヲ…ミテ


次の日
「おっす、高良さん!」

「あっ男さん…おはようございます!今日は早起きなんですね?」
「いや昨日あのあとこなたにつかまってさ…」

コナタ…?昨日は泉さんだったのに?

「でさwwそのネトゲがラグ…ってごめんおもしろくないよねこんな話し…」

「いっいえそんな…もっと聞かせてください男さんのお話し」

「ほんとに?よかったでさ、その…」

「おーい男~?ちょっと~」

「なんだよ、こなた、今俺は高良さんに」

「ハイハイあんたに一周目でみゆきさんをものにしようなんて無理無理、
いいから付き合いなさい!団長命令よ!」

「ものにっておれはそんな…こら引っ張るな!ごめん高良さんまたね」

「…ハイ」

コナタ…ワタシハ? ワタシモミユキッテヨンデヨ…


その日の夜
今日は散々だったなぁ…こなたにつかまってあんまり高良さんと話しできなかったなぁ…
ったく今まで必死に高良さんにばれないよう隠れオタクで通してきたのに…

…電話してみようかな
時計を見る

十二時過ぎか…さすがに寝てるよな~はぁ~高良さん…



同時刻ミユキ宅

眠れないなぁ…眠れない…


こんな事今までなかったのに…男さん…助けて…胸が痛いよ…苦しいよ…ワタシヲミテヨ…


次の日高良さんは学校にはこなかった。

名誉挽回のチャンスだ!そう思った俺は放課後お見舞いに行くことを決めていた。

「男さん…きてくれたの?」


「当たり前じゃないか?ほら、お見舞い」


「まぁ、すごい花束!!嬉しい!男さん」


「ミユキお前の美しさにはどんな花も星空さえもかすんで見えるさ☆」

キラーン(輝く白い歯)
「男さん…」

ギュッ…

「ミユキ…」


そして二人は熱い夜を…


「何ニヤニヤしてんのさ?」


「うわっ!!こ、こなたかビックリさせんなよ…」

「こっちのセリフだよ!いきなり大声ださないでよ、
それよりさいまからアニメ○ト行くんだけど一緒に来るでしょ?」

「いや今日は…」

非常にまずい…ここは奥の手…

「あっあんなところに水木一○!」

「えっ!?どこ」

いまだ!Bダッシュ


なんとか撒いたな…
俺は肩で息をしながら回りを見渡した、しかしなんだあいつの足の速さ…途中本物の水○さんがいなければあぶなかったな…、いやむしろなんでいたんだろ…?

結局花屋による時間もなく唯一残された白い歯だけを武器に高良さんの家に向かった。


家の呼び鈴を押す…反応がない。もう一度押す。

ダメか…やっぱ風邪で寝込んでんのかな…?
諦めて帰ろうとした時玄関のドアが開いた…

「男さん…?」


高良さんの部屋はとても綺麗で本当に女の子の部屋といった感じだった…。
少しいい匂いが漂っていた。

「ビックリしましたよ~。窓から男さんの姿が見えたものですから
急いで下りて行ったんですよ」

あれ?なんか変だ

「あっ…ごめん急におしかけて」

「あっいえそんな意味じゃなくて…とても…嬉しかったんです…」

「でもよかった高良さん元気そ…」

「みゆき…って呼んでください」

「えっ?でもそんなどうしたの高良さ…」

「呼んでください!」

本人も予想外にでた声に驚いたように下を向いてそのまま押し黙ってしまった

「み、みゆき」

俺は声が裏返りそうになるくらいの恥ずかしさを押さえて言った…いや、というより言わなければこの空気に耐えられなかった…


「はいっ☆」

さっきまでの落ち込みが嘘かのようにみゆきさんは屈託のない笑顔で笑った。


俺はそんなみゆきさんに若干の違和感も覚えつつも
それが具体的な言葉では表せず少し戸惑っていた…


「どうかしましたか?」


「いや何でも、元気でなによりだなって」


精一杯笑ったつもりだったが正直…素直に笑えた自信はなかった

そのとき 俺の携帯電話がなった…

「お、男~!た、助けて~」

「はぁ?おいどうした?」

「いいから早く家に来て!」

ツー…ツー…

そういって電話はきれてしまった。


「…こなたさんですか?」

少しいつもより低いトーンでみゆきが聞いて来た

「うん、何か助けて~ってさ、まぁ大した事ないんだろうけどさ、
ちょっと心配だから行って来るよ」

「またこなたさんか…」

「えっ?」

「もし…私が行かないでくだいって言ったら…男さんどうしますか?」

「えっ…」



電話がなった…男さんの携帯電話だ…今はでないで欲しい…今だけでいい…
もう少しだけでいい二人でいさせて…ジャマヲシナイデ…
男さんは少し申し訳ない顔して電話の通話ボタンを押した。

すこしだけ聞こえる聞き覚えのある声…コナタノコエダ…

「…こなたさんですか?」


チガウトイッテ!オネガイ…チ ガ ウ ト イ ッ テ ! ! ! !


「うん、なんか助けて~って、まぁ大した事ないんだろうけどさちょっと心配だから行ってくるよ」


ナニカガハジケタオトガシタ ワタシノ心ノ中ノナニカガ…


「またこなたさんか…」


ワタシノ男ヲツレテイカナイデ


「どうしますか?」

やっぱり今日のみゆきはどこか変だ…みゆきは…こんな事…そうだ大体みゆきは何で学校を休んだんだ?風邪の様子もないし…

「みゆき?」

冗談だろ?といった顔で笑いかけて見たが、みゆきはクスリともせずにまるで全てを凍て付かせるような目で俺を見つめ続けていた…
いつもの優しいあのおっとりとした…俺の大好きなみゆきはもうそこにはいなくなっていた…

俺は言葉が出なかった…

2回目の電話のベルが少し前まで優しく包んでくれていたこの部屋になり響いて、
あれほど温く感じていた夕日のオレンジ色が少しずつ闇にさらわれていった

「みゆき?」


男さんの苦しそうな笑み…
誰があなたをそこまで苦しめているの?
少し前まであんなに幸せだったのに…
誰が?
男さんは私の心配をして来てくれたんだ、もう学校でも帰り道でもあんまり話せなくなった男さんとやっと二人きりになれたのに…

私をみゆきと呼んでくれたのに…誰が…ダレガ 男さんを苦しめているの?

そのとき二度目の着信が流れた…









コ ナ タ …


「…ごめん」

俺はそう言うと部屋を飛び出した

「イカナイデ!」

みゆきの声がまるでとまっていた闇を加速させるように部屋中にこだました。

ゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメン…心の中で何度も叫びながら俺はみゆきの家を後にした。

「イカナイデ」

その声が頭から離れなかった…必死に耳を押さえながら俺は走った…

誰もいなくなった私の部屋綺麗な夕焼けも沈み辺りは真っ暗になった…

「アハハ」

「フフフフフフ」


「アハハハハハハハ」

「コナタ…コナタ…コナタ!!」


「いらない…私の大切なものを奪う人はいらない」







「ソウ、ダカラ、コナタハイラナイコ」



「こなた…こなた…開けてくれ頼む…」

気付いた時には俺はこなたの家の前にいた涙を流しながら必死にこなたの名前を呼んでいた…


「ちょっ、男どうしたのさ?何があったの?」


こなたの顔を見た瞬間俺は無意識にこなたを抱き締めていた。
いや…すがっていたと言う方が正しいのかもしれない…


「お、男?ま、まずいってうちのオトーサンにみられたら…」

「みゆきが…みゆきがぁぁぁぁぁ」


「ま、待った!とりあえず入って」


「少しは落ち着いた?」

「うん…ありがとな…」

「なんのなんの、ところでみゆきさんがどうしたの?」


「いや、それよりお前は?」


「?」


「いや、電話…」


「あっあれ?あれはーww暇だったからさ」

「はっ?」

「だってさ~一緒にアニメ○ト行くって約束だったのに置いてかえっちゃうからさww
ちょっと困らせようと…ゴメン☆」

「約束なんぞしとらんだろ!」


「そだっけ?まぁまぁその議題はまた今度にして…それよりみゆきさんの話し!」

俺は今日の出来事をこなたに1から説明した…

俺より遥かにみゆきとの付き合いが長いこなただからこそ、初めは半信半疑だったが俺の玄関前での姿と俺の態度をみると少しづつ顔色を変えていった…


「それってさ…私も悪くない?」

「少しはな…でもあそこまで冷たいみゆきは初めて見たよ…とってもそれだけが原因とは思えないんだよ…」


「あのさ…初歩的な事聞いていい?」

「二人はさ付き合ってるの?」


「…いや、正確にいうとまだ…」


「好きだーって言った事は?」


「まだ…」


「じゃあ手握ったりくらい…」

「…いや」

「……じゃあさ、じゃあさ出会いは?」

「出会いか…」

「同じクラスになって始めの頃に声かけられたんだよ」

「何て?」


「俺全然覚えてなかったんだけどお久し振りですって、そっからたまに話すようになって…」


「恋に落ちたわけですな?」


「そゆことだね、気が利くし、優しいし、眼鏡でメガネでめがねだし」


「貴様!メガネっ子属性か!」

「甘い!さらに巨乳、どじっ子でパーフェクトだ!」


「ん~~っあっちょぉ!」

バシッ!

「いてっ!格闘技経験者が軽々しく人を殴っていいのか!」


「ふざけるからでしょ?」

「ゴメン…まぁでも出会いはこんな感じだった」



「ん~エロゲ的には過去に男がみゆきさんと結婚の約束してて相手はそれを覚えてたってパターンが考えられるね…」


「昔か…ま、家帰ってゆっくり考えて見るわ、もう遅いし…そろそろ行くわ」

「もう大丈夫なの?」

「あぁ大分楽になった話し聞いてくれてありがとな」


「ん、じゃあまた学校でね」

「おう!」









それが俺とこなたの最後の会話だった



その日の夜俺は必死に昔の事を思い出していた、昔の写真引っ張り出して見たり、
卒業アルバムを見てみたりしたがさっぱり思い出せなかった…

「う~ん」

「う~ん」

「う~~~~ん」


「あ~だめだ!!もー寝る!!寝てやるからな!」


ウーウーウー
携帯のバイブがなった。

「メール…?こんな時間に?おっ?こなたかなになに~」







送信者
泉こなた
題名
無題
本文
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ


「なっ…」


体中から震えが来た…たった一通のメールでここまで恐怖を感じたのは初めてだった…。
「こ な た …」

俺は気を取り戻すと急いでこなたに電話をかけた、きっとあいつの質の悪いいたずらだ!
そうだ!そうに決まってる…。
そうに決まってる!!二回も引っ掛かるかよ…全く電話取ったら即説教だ!
夜どうし説教して…二人で遅刻してやる!!全部お前のせいにしてやるからな!!
泣いて謝ったて許してやるもんか!!
でも、まっそれなりの誠意で謝るなら許してやらんこともないぞ?だから…だから…電話取れよ……

取ってくれよ…

携帯の呼び出し音がいつまでも主を呼び続けていた…


俺は糸が切れた人形のようにその場に倒れこんだ

あんなにも泣いたのに俺の涙は枯れる事なく溢れ続けた


呆然としていた、時がとまったかのように…なにもする気がおきなかった…

しばらくしてまた携帯のバイブがなった

「こなたっ!!」

俺は急いで携帯を見たそして




メール受信完了


送信者





高良みゆき


男さん
お会いしたいです。
私を見つけてください。
二人が初めて出合ったあの場所で待っています。


「………」

「みゆき…」

こなたのあの不思議なメール、そして今日一日のみゆきの態度…。
俺は全てを確かめるために部屋から飛び出した。
初めてあった場所はどこかはわからない。
けど、見つけなければ…俺は走り出した。



少し時間は戻って…
みゆきの部屋

(こなたはいらない子)

(コナタハイラナイコ)

「こなた…こなたって…やめてよ…こなたなんていらない…私以外の名前なんて呼ばないで…」

(ワタシハダレ?)

「私はみゆき…みゆきなの!!みゆきって呼んでよ!!…好きだって言ってよ」

「男さん…男さん…」

私は私なりの答えを出すために家を後にした…。

少し大きめのバックに決意の刃をしまって…


男さん…男さん…好き…好き…好き好き好き好き好き好き好き好きスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキスキ

私はこんなにも好きなの…気付いて…気付いて…気付いて…キヅイテ…キヅイテキヅイテキヅイテキヅイテキヅイテキヅイテキヅイテキヅイテキヅイテキヅイテキヅイテキヅイテ!

頭の中はこんなにも男さんで一杯なのに私の足は迷う事なく目的地を目指していた…

そうこなたの家に…全てを確かめるために…

こなたの家 玄関前

私はこなたに会うために家の呼び鈴をー

「おや?君は確かこなたのクラスメイトの?」

ふいに後ろから呼ばれ私は振り向いた、そこには無精髭の男性…
こなたの父親がいた…
「高良です、あのこなたさんは…?」


「こなた?あ~家にはいるんだけどね…クラスメイトと大事な話しがあるからしばらくででって何て言われてさ追い出されちゃったんだよ」

クラスメイト…

「しかもそいつが冴えない男でね、少し前まで玄関前でうちの大事な娘の名前を呼びながら泣いてるんだよ…父親として心配でしょ?だから追い出してやろうとしたら逆に追い出されちゃって…」

…男?マサカ…

「…その人のお名前わかりますか?」


「名前?え~っと確か男とか言ったっけ?待ったうちの大事な娘をなんたと…」


男…
唯一つの希望さえも闇の中に消えて言った…

「って訳だよ、高良さんにもわかるでしょ?この気持ち!!」


「すいません…失礼します」


「えっまだ話の…って高良さん?高良さ~ん??カームバァァック!」


高良…高良…高良…私しの方が早くに出会ったのに…こなたにはすぐにこなたって呼んだじゃない!!何でこなたなの?何でこなたなのよ?みゆきって呼んでよみゆきって!!!高翌良って呼ばないで他人行儀にしないで!!
私は振り返って少し大きめの声で言った

「高良って呼ぶのはや め て く だ さ い!!!」

「えっ?たか…?えっ?ゴメン、えっ~?どういう?えっ?」


私はこなたの家を後にした。

「ん、じゃあまた学校で」

「おう」

そういってこなたの家からでると、変質者もといこなたの父親がいた。


「夜分遅くまで、おじゃましました」

むすっとした顔でこちらをみている。
そっと後にしようとすると

「待ちなさい!男君…だったか?うちの娘とはどういう関係なんだね?」

「え?」

「どういう関係なんだ?」

「…ただのクラスメイトです、こなたさんには少し相談にもらってて…」

「本当かい?」

目付きが鋭く光る

「本当です!!」

「まぁいい何にせようちの娘を泣かしたらただではすまさないからな!!」


「は、はい…」

少し満足そうなこなた父を後に俺は家路に着いた

「おとーさん男と何話してたの?」

「父親の威厳をみせつけていたのさ」

「ふ~ん」

「こなたもあんな冴えない男じゃなくてだな、例えばおとーさんのような…」

「おとーさんよりは大分ましかな」

「な、まさかこなた…」

「ないないwwだって男みゆきさんが好きなんだもん」

「みゆきって高良さんか?」

「そうだよー」

「そういえば高良さんも家の前にいたぞ?やたら深刻そうな顔して」

「え、い、いつ?」

「男が帰る少し前かな?なんかおとーさん怒られちゃってさ~」

「何でもっと早く言わないの!!」

「え、だってこなたが家に入れてくれなかったんじゃないか…」

「もう!あ~男に伝えなきゃ~携帯携帯」

「ん?メールがきてる誰だろ?」


「みゆきさん…?」

こなたさん、大切なお話があります。学校近くの公園まで来ていただけますか?

私はこなたさんにメールを送ると誰もいない公園のベンチに腰掛けた。

この公園覚えてるかな?…男さん。

私とあなたが初めて出会った場所…

きっかけは小さな偶然だった…
学校帰り寄り道でよったこの公園で急に雨が降ってきて…この木陰のベンチで雨宿りんでいた時…。

(ちょっと?キミ?)

(はい?)

(あんた傘とか持ってないの?)

(はい…)

(はいって…天気予報くらいみてこいよな…ほら傘貸してやるから)

(いえ、そんな、大丈夫です!きっとすぐにやみますから)

(何を理由に言ってんだか…あんたうちの学校の生徒だろ?
そのうち返してくれればいいから、んじゃ!)

無理やりに傘を渡すと男の人は鞄を傘がわりに走っていきました…

あれが全ての始まりで…次の日早く傘を返そうとホームルームの前に同じ学年のクラスを見て回ったけれど昨日の男の人は見当たらなくて

(クラス…聞いておけばよかったな…)

ホームルームの途中そんな事を考えながらふと外を見ると、
校庭をすごいスピードで駆け抜けて行く男の人…
(あ、昨日の…)

玄関に消えてしばらくすると
ドタドタという音とともに私達の隣のクラスへと入って行きました
(同じ…学年だったんだ)


でも次の休み時間にも昼休みにも放課後にも男さんはいなくて、クラスの方に聞いても

(あの人授業中以外ほとんど教室いないよね~)

(そうそうそれに遅刻魔だしな~渡すものあるなら預かるけど?)
(あ、いえ大した用事ではないので…失礼します)

直接お礼もいいたかった事もあって私は知らず知らず男さんを探すようになっていた…

そのうちに…傘を返す目的も忘れて…ただ男さんを無意識に探してる自分に気がついて、
顔を見るのが楽しみになって…
たまにすれ違う時には心臓の音が周りに聞こえるじゃないかなって思うほどに高鳴っていた

同じクラスになった時は本当に嬉しくて、学校に行くのが本当に楽しみになった、勇気を振り絞って話しかけてみたけど男さん…覚えてなくて

あのとき男さんらしいって笑ったのを覚えてる…

それからはずっと幸せだった、二人で色んな話をして一緒にいる時間がゼロから少しづつ増えていって…

どんどん…どんどん好きになっていった…


「みゆき…さん」

声の方をみるとそこにはこなたが立っていた。



私は幸せだった。


そう幸せだったんだ…


コナタガカカワルマエマデハ




私は浮かれていた。

みんなに冷やかされながらもどこかでそこに居心地のよさを覚えていた。

男さんを紹介する時は幸せの絶頂だった…まるで…本当に恋人同士にでもなって気がして幸せだった…

それなのに幸せなはずなのにみんなで友達にも応援されて…もっともっと幸せになる筈だったのに…

ミンナガワタシカラオトコヲトリアゲタ…

ワタシノタイセツナ人ヲ

二人ノ時間ヲカエシテ…

休ミ時間モ…昼休ミモ…放課後モ…ミンナガワタシノ大切ナ時間を奪ッテイッタ…

ソシテコナタハ…私ガ一番ホシカッタ…男の気持ヲ……


奪っタ!!

「みゆきさん…なんか怒ってる?目が怖いんだけど…」

「こなたさん…」

「な、なに?」

…グサッ

「えっ」

私は何の迷いもないままにバックに忍ばせていた包丁でこなたを刺した

「痛い…ですか?痛いですよね?痛くないと困るんです…少しでも私の心の痛み…わかって欲しいですから…」

「み、みゆき…さ」

私は何度も…何度も刺した

鮮血が街灯の明かりに照されてとても綺麗にどびちっていた…

こなたは最後に何かを伝えようとしていたけれど、その声は私には届かなかった…

「そうだ、こなたさん…あなた、謝らないといけませんよ?分かりますか?
今日男さん私の家でとても辛そうな笑顔をしたんです…きっとあなたのせいです。
ちゃんと男さんに謝って下さいね?」


私はさっきまでこなたであったものに話しかけた…

「もう…聞こえないか…」


私は血の池に浸かっているこなたから携帯を取り上げると男さんにメールを打った


「代わりに…謝っといてあげますね…」


しばらくすると静かな公園にこなたの着信音だけが鳴り響いていた

俺は必死に走っていた…俺とミユキが初めて出合った場所を探して…
どんなに思い出そうとしても俺には学校しか思い付かなかった。

学校の中を必死に探し回ったけど…人影は見当たらなかった…。


「ここじゃないのか…?じゃあ一体…」

ポツ…ポツ…

ザーッ…


「雨…か」

俺はしばらく雨に打たれてた…




男さん…こないなぁ…コナタにはすぐ電話返したくせに…

やっぱり私なんてどうでもいいのかな…

溜め息を一つつくと、私はこなたを見つめた…真っ赤に染まった私服…驚きとも、恐怖ともとれるような顔で目を見開いたまま、空を見上げていた…

「こなたさんはいいわね…愛されたんですもの…」


「私もう疲れてきちゃった…」

しばらくすると雨が降りはじめた…
あの時と同じ…
雨は急に降り出してきた…

私はベンチから腰をあげると少し公園を散歩する事にした


暗闇…街灯の当たらない場所は夜中という事もありほとんど何にも見えなかった…

静寂…雨の音だけがこの場所を支配しているような…全ての生命が雨に怯え息を潜めているようにすら感じられる…


そんな時公園中に響き渡るような声で…


「み ゆ き ど こ だ !」

「へ ん じ を し て く れ ー」



「男…さん?」

私は声のする方へと歩き出した

「男さん!」


声のする方へ目を向けると暗くてよくは見えないが、人影が動いているのが…見えた

「ミユキ?」

「思い出してくれたんですか?」

「…雨に打たれてたらふいにね…」

俺はミユキに近く為に足を踏みだそうとしたその時

「こないで!!」

ミユキが叫んだ


「何でだよ?呼んだのはミユキだろ?それに俺は聞きたい事がたくさん…」

そうだ聞かないといけない…こなたの事そして何よりミユキ自身について…


「分かりました、何でも聞いて下さい…けど一つだけ…聞かせて欲しい事があるんです…」


「こなたさんの事…好きですか?」


突然の質問
正直意味がわからなかった…


「好きだよ」





「けどみゆきさんが一番好き」


質問の意味はわからなかったが俺は正直に自分の気持ちを伝えた


ミユキがなぜだか少し驚いた顔してる…ように感じだ。



「こなたさんの事…好きですか?」


こなたが好きだと言ったら私も死のう…


男さんの手に入らない世界に未練なんて何にもない…

もちろんこなたを嫌いだと言っても死のう…そして謝ろう…こなたさんに…


ただ男さんの答えが聞きたい…


けれど答えは私の考えていたものではなかった…


「でもみゆきが一番好き」




あんなにも聞きたかった好きと言う言葉…
この言葉が聞きたくて…私は…私は…

けれど今はこの言葉が一番聞きたくなかった…

私は怨みや嫉妬で必死に押しつぶしていた感情がこなた…こなたさんへの思いが溢れてきた…


私は…私は…私は…

「ごめんなさい!」

「ごめんなさい!!」

「ごめんなさい!!」

「ごめんなさい!!」

必死に謝るみゆきに俺は多少困惑したが…彼女にそっと近付いてくとみゆきの異常に気付いた…
そう彼女の全身は真っ赤に染められていた…

しばらくすると近所の人の通報により…警察が駆け付け

みゆきは…殺人容疑で逮捕された…

その後みゆきは精神病棟に送られ…もう会うことはなかった

俺はこなたの葬式場で言われた


「うちの娘が…何か殺されるような事したのか?」


その言葉に今でも…いや、きっと死ぬまで苦しめられて行くだろう…
何がダメだったのか…いつから壊れ始めたのか…人を好きになるそんな誰にでもある大切な気持ちが…
誰かを知らぬ間に傷付けて…
幸せだった時間が壊れだして…
全てが後悔へと代わっていった…

俺は…この絶望と後悔に彩られた世界を生きていけるのだろうか…

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最終更新:2009年03月11日 23:45