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俺はつかさと二人っきりで祭りを見て回った。
射的でつかさの欲しがった奴にあった隣のケロ○のキーホルダーも取ったし、かき氷も一緒に食べた。
ブルーハワイのうんちくを語ってくれたつかさに妙な違和感も感じたけど、
カキ氷を食べて頭に響いているつかさも可愛かった。
「男君ー、見て見て!」
「お!」
「えへへ、綿飴ー!」
つかさは綿飴を一つ、俺に差し出す。
「えっ?いいのか?」
「うん!出店のおじさんと知り合いで二つも貰っちゃったから!それに、キーホルダーのお礼に!」
つかさの指差す方をみると何処かの河川敷で流れる川でもずっと見てそうな爺さんが手を振っていた。
一応頭を下げた。俺は桃色の綿飴を貰い一齧り。
「甘いな、久しぶりに食ったけど美味いや」
「うん!私も綿飴大好き!」
嗚呼、可愛い子が浴衣で、綿飴。正直、堪りません。
「あっ!男君」
「ん?」
つかさは俺の鼻に手を伸ばし、何かを掬う。
「えへへ、綿飴」
ああっ!もう一回鼻に綿飴付けようかな。
「次、どうしよっか?」
「うーん?とりあえず泉たちを見つけないとな」
「あ!そうだった、おねぇちゃんの事忘れてた!」
つかさはうっかりしていましたみたいな笑顔を見せる。
もうね、オジサンね、辛抱堪りません!!なに!誘ってんの!?俺誘ってんの!!?
「男君?大丈夫?」
「えっ?うん!大丈夫大丈夫!」
「今日何かおかしいよ?ちょっと休む?」
「いやいや、無問題だから!それよか奥まで行ってみようぜ!そうすりゃいつか会うだろ?」
「あっ!うん、そだね!」
俺が歩き始めると、服が少し、申し訳程度に掴まれた。俺は、振り返ってつかさの表情も確認せずに歩き始めた。
だって、振り返ったら多分俺は正気じゃいられなかったから。



◇◇◇
男達の少し後ろ______
「二人共いい感じだねー(=ω=.)ウマウマ」
こなた達はいた!
「つかささん、ファイトです!」
「どう?かがみん、可愛い妹が元ヒッキーとデートしてる所は?(=ω=.)ムフフ」
「あんたは・・・・・男には相変わらず辛口ね」
「あ!つかさが男の顔に付いてた綿取って食べた!!Σ(=ω=.)!!」
「つ!つかささん、意外と大胆です///」
「いや、つかさの場合、気付かずにやってるかも(=ω=.)シレッ」
「・・・・・あり得る」
「あっ!今頃それに気付いて顔真っ赤にしてる!(=ω=.)フヒヒ」
「男さんもお顔が」
「まるで茹でた海老ね」
「てかさ、今更かもしんないけど(=ω=.)ムーン」
「何よ?」
「男ってさ、つかさの事しか名前で呼ばないよね?(=ω=.)ツーン」
「あー、たしかに」
「そうですね」
「「「あっ」」∑(=ω=.)ハッ!」
「つかさが」
「男さんの」
「服を掴んだ(=ω=.)」
/(=ω=.)\ナンテコッタイ



◇◇◇
________



その後、俺たちは一切何も喋らずに出店を見ずに奥まで進んでいった。
奥に進むにつれて、参拝客も少なくなっていった。
「「あっ」」
気付けば、いつの間にか賽銭箱の前。
俺は不意に振り向く。
そして、つかさと目が合った。
吸い込まれそうな、綺麗で穏やかな目。
「どうしよっか?」
「え?ああ、結構歩いたしつかさも疲れただろ?座れるトコ探そうぜ」
「・・・・・うん」
俺の服を啄ばむつかさの左手には俺がプレゼントした桃色の石が装飾されてる指輪が光っていた。
何とも言えない。
やはり行くべきなのだろうか?
でも・・・・・妙なセンチメンタルが絶妙に作用してて何も言えねぇ。
「お、男君」
「ん?」
つかさは俯いたまま、どこかを指差していた。
「あっ、あのね・・・・・」
「えっ?」
「あ、あのね、あっちにベンチあるから、その、あっちに行こうよ///」
つかさの顔が赤い。
無理させてるんだろうか?俺は。
「そ、そうなのか?」
「・・・・・うん///」
「じ、じゃあ、そっちに行こうか?な?」
もうつかさは何も言わなかった。
歯を食いしばって耐えるような表情で、顔を真っ赤にしながら。
たった一回、頷いた。それから俺の服を少し前より大きく掴んだ。




◇◇◇
________



その頃、泉たち
「つかさと男、ピンクな雰囲気全開だね(=ω=.)ウワァ」
「さっきから何も喋って無いみたいですし」
「ああ!?もう!本殿に着いちゃったじゃない!」
「あっ、やっと喋った(=ω=.)wktk」
「ん?」
「あれ?」
「つかさ、どこ指差してんの(=ω=.)???」
「多分、本殿の裏」
「何があるんですか?」
「ベンチぐらいかな?」
「超展開ですなー(=ω=.)ウッハー」
「おっ!」
「動いた(=ω=.)ドキガムネムネ」






◇◇◇
________
賽銭箱を素通りして、裏に回る。そこから少し歩くと、少しモダンな二組ベンチが設置されていた。
って、そんな事よりさっきから鼓動と汗がヤバイ。どんくらいヤバイというと、
「風来のシ○ン」で鍛えに鍛えた秘剣カブラステギが弾かれて端っこにいたモンスターに当った位ヤバい。
「ベンチだ」
つかさはさっきから何も言わない。
なんか怖くて振り返ることも出来ない。
「よし、つくぁwwせdrftgyふじこlp!!!!!??」
突然背中に何かがくっ付いてきた。
振り返ると、肩にはあの可愛らしいリボンが!が!!
つかさは全身を俺の背中に預けて、動かない。前に体重が傾く。
っというか、心臓がヤバイ。ば、爆発しそう!!
……うわぁ、つかさあったかいなりぃ。
って何を考えてるんだ、俺は!!?
落ち着け!冷静になれ!!!!
俺は俺で、つかさはヒーロー!!
おk、あんだーすとぅっどっっっ!!!!11
よいしょし!お、落ち着いた。
係長に昇進して奥さん貰ったぐらい落ち着いた!!!1
「つ、つかさ?」
「・・・・・うん」
不味い!つかさの胸が!あたたたた当たってててて!!!
「お、およこ君!!」
誰だよ!!およこ君って!?
いやっ、ここはそんなトコ突っ込む場所じゃない!
「わ、わたし!私、男君のこちょ!」
「まっ、まて、つかさ!俺も言わなきゃいけない事があゃる!!」
互いに噛み噛みの中、俺は呼吸を落ち着け、深く息を吸う。
「こ、こういう事は!本当は面と向かってちゃんと言わなきゃいけないんだけど!い、今は勘弁してきゅれ!!」
「う、うん!うん!!!」
つかさはギュッと俺の服をさっきよりも強く握る。
あぁ、ゴメンとありがとうしか言えないよ。
ヘタレで、こんなにビビリでゴメン。
だから、せめてこれだけは俺から言わせて貰う!
「つ、つ、つかさ!!好きだ!!!!付き合ってくれ!」
「私も!私も好きでした!男君!!!」
俺は振り返り、つかさを抱きしめる。
俺の行動が急すぎてつかさはされるがままだったが、すぐに抱きしめてくれた。
小柄で、温かくて、いい匂いがする。
これが、この子が柊つかさなんだ。
「うおおぉぉぉおおお!つくぁwwせdrftgyふじこlp!!!」
「ウッ!ヒクッ!!男くぁwwせdrftgyふじこlp!!!!」
抱き合って泣く高校生の男女、二人。
俺は泉たちの事、お祭りの事、近藤の事、近藤(小学校の)事、ヒッキーだった事、親父の事、
あの糞ババァの事、全部抱えてきた十七年間分全部吐き出すみたいに泣いた。
「お、男君、ヒクッ!」
いつの間にかつかさは俺の心情でも察してくれたのか、俺は膝から崩れ落ち、つかさは俺の頭を抱きかかえるみたいにしゃがんで頭を撫でてくれる。
俺はそれが嬉しいのか、安心したのか、涙が止まらない。止まらないんだ。チクショウ、涙が止まらねぇええよ。スゲーよ、みっちゃん!!!
グヒン。

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最終更新:2009年05月25日 13:28