男「ぐーぐー」
(=ω=.)「……」
男「ぐーぐー」
(=ω=.)「……すやすや」
男「なんで起こさなかったんだぁーっ!」
(=ω=.)「ん。それを説明するのは長くなるな……だから聞かないほうがいいよ」
男「いいから、聞かせろ馬鹿!」
(=ω=.)「男>学校」
男「短っ! ぜんっぜん長くねぇじゃねぇかァーッ!」
(=ω=.)「たはは。怒鳴ってないでもっと早く走りたまへー」
男「このやろ! お前が、は、早すぎ!」
(=ω=.)「にょほほ」
(=ω=.)「セーフ!」
男「ぜぇ、ぜぇ……」
(=ω=.)「間に合ったね。気合いだね――」
生徒A「よぉハルヒ! 今日も彼女と社長出勤か?」
男「うっせ……黙れ……。鼻にワンダースワンぶちこむぞ……」
生徒B「汗かいてる男ってセクシーだな。やらないか?」
男「お前には……プレステ3だ……」
(=ω=.)「……」
授業中。
(=ω=.)「ねぇ男」
男「ん?」
(=ω=.)「またハルヒ的宣言やってみない?」
男「やるわけないだろ!(小声)」
(=ω=.)「ぶーぶー」
男「お前は、俺に二度目の孤独を味わえと?」
(=ω=.)「……私がいるじゃん……」
男「じゃあお前がやってみろよ」
(=ω=.)「わかった」
男「……へ?」
ガタッ!
(=ω=.)「ただの人間には――ッッッ!」
男「やめろ馬鹿っ!」
ガターン!
(=ω=.)「――っつう……」
男「ちょっと! 泉が! 体調悪いらしいので! 保健室に連れて行きます!」
男「……なに考えてんだよ、お前」
(=ω=.)「……」
男「あれをやっていいのは、生粋の変人だけだぞ? 下手したらいじめられるぞ?」
(=ω=.)「……やだな。ただのジョークだよ」
男「……笑えなさすぎだ」
(=ω=.*)「……でも、止めてくれたのは嬉しかったよ」
男「当たり前だ。……か、彼女が変人だと、また俺の友達がいなくなっちまうしな」
(=ω=.)「!」
男「じゃ、授業戻るのもなんだし、保健室行くか」
(=ω=.)「……大丈夫だよ。一人で行けるから」
男「そうか? それじゃ、上手く毛の病気しろよな?」
(=ω=.)「ふふん。心配されるまでもないのだよ」
男「たしかに、お前はそういうの上手そうだ」
(=ω=.)「どういう意味さ」
男「そのまんまの意味でな。クラスの方はまかせとけ」
(=ω=.)「……うん」
男「頑張れよ」
(=ω=.)「……男」
(=ω=.)「なんでだろ」
(=ω=.)「少し前なら喜びだったはずのことが」
(=ω=.)「今はちっとも嬉しくないよ」
(=ω=.)「あはは。……私としたことが、こんな感傷に浸ってしまうとは」
(=ω=.)「そうだ。簡単なことなんだ」
数日後。
男「またお前は……! 起こせって言ってるだろ! なんでいつも横に寝てるんだよ!」
(=ω=.)「がははははは! 俺様の奴隷のくせに生意気言うな!」
男「ひんひんこなス様……じゃねぇよ! また時間ギリギリだ!」
(=ω=.)「間に合ったからいいじゃん」
男「……お。白石。おはよ」
みのる「あ……お、おはよう……」
男「昨日のラジオ聞いたかー? ドリルはねぇよなー」
みのる「……わり。俺、急いでんだ……。またな……」
男「え、あ、おい!……なんだよあいつ……」
(=ω=.)「……」
男「……」
(=ω=.*)「はい、男。あーん……」
男「や、やめようぜ。恥ずかしすぎだって、これ」
(=ω=.*)「むふー。可愛いな男。萌え萌え。ほーれほれ、あーん……」
男「みんな見てるし……」
(=ω=.)「みんなって?」
生徒A「……」
生徒B「……」
男「……見て、ないな……」
(=ω=.*)「男! いいからあたしの手料理を食べなさい! 拒否権はないわ!」
男「だがそれとは別にここが公衆の面前であることは周知の事実であるからして俺は断固それを拒否する!」
(=ω=.*)「仕方ないなー。なら屋上でも行こっか」
男「ま、まぁそれなら……」
男「食った食ったぁ」
(=ω=.*)「デザート欲しい?」
男「欲しいって言うと、わ・た・しとか言う気だろ。言っとくが学校でマナーモードも禁止だ」
(=ω=.;)「……うぐぅ。最近無駄なところばっかり鋭いね」
男「……ふあーあ……」
(=ω=.*)「眠い?」
男「毎晩ネトゲ漬けだからな。お前も一緒のくせに、よく起きていられるな」
(=ω=.*)「年季が違うからね。……そうだ、いいこと考えた!」
男「なんだよ。ケツでションベンしてほしいのか」
(=ω=.*)「お望みなら。でも私が言いたかったのは、これだよ」
男「うわ、頭をもつな! 目に食い込んでるッ! ねじれるッ! 首が側転するゥーッ!」
(=ω=.*)「技名募集。というか男が抵抗しなければいいんだよ……ほら」
男「あ……膝枕か……」
(=ω=.*)「……」
男「……」
そのころ。
つかさ「……おねーちゃん」
かがみ「なに?」
つかさ「最近、こなちゃんと話した?」
かがみ「全然してないわね」
つかさ「じゃあ男くんは?」
かがみ「会ってすらないわよ」
つかさ「……まだ怒ってるのかなぁ」
かがみ「いやぁ。あれはきっと恋の病ってやつよ。しばらく放っとけば治るわよ」
つかさ「……そうかなぁ」
かがみ「そうよ」
つかさ「……クラスの雰囲気も、変な感じなの」
かがみ「は? どういう風に?」
つかさ「なんか、みんなびくびくーって感じ」
かがみ「敏感すぎるだろ、あんたのクラス……」
つかさ「ビクッビクッじゃないよ! びくびくーだよ!」
かがみ「それは一体どう違うんだ」
つかさ「なんかね、とっても……怯えてる感じ……」
かがみ「……怯え、ねぇ」
つかさ「……どうしたらいいかな?」
かがみ「……」
(=ω=.)「じゃあね、男! すぐインしてね!」
男「百万回は聞いたぞ、そのセリフ」
(=ω=.*)「ネコかわいいよネコ」
男「お前、ネコっぽいもんな」
(=ω=.)「じゃ私もかわいい?」
男「可愛い」
(=ω=.*)「……マイラバーOTOKO! やっぱり男んち行っていい?」
男「今日は駄目。親戚来てるからな。大人しくネトゲしてろ」
(=ω=.)「むー」
男「チュ」
(=ω=.)「了解した」
男「またな」
(=ω=.*)「またねー」
男「……これでいいか?」
かがみ「……うん。ありがとう」
男「じゃ、話聞くから、家にこいよ。……つかさも」
つかさ「……ん」
男「はい、お茶」
かがみ「ありがと」
つかさ「ども……」
男「で、話ってなんだ?」
かがみ「えーと……約束してほしいことが一つ……」
男「わかってるって。こなたに言わないってことだろ? じゃないと……あ。またこなたからメールだ」
かがみ「……ゴメン」
男「いいんだよ」
つかさ「……やっぱり優しいな……」
かがみ「つかさ!」
つかさ「なんでもなひ。なんでもなひ」
男「ご、ゴホン。で、どんな話なんだ?」
かがみ「男は、近頃……なんか、気付いたこととかない?」
男「気付いたことー?……あ。あるある」
かがみ「なに!?」
男「こなたの手料理が、前以上に上手くなってきているということだ!」
かがみ「そんな熱を込めて言うことじゃねーだろ。……他には?」
男「んー……。えーと、あるにはあるんだが」
かがみ「うんうん」
男「女々しいやつ、とか思わないでくれよ?」
つかさ「思わないよ! むしろそんなとこがあったとしても可愛いなぁーって抱き締めたく」
かがみ「つかさ!」
つかさ「自重、自重」
男「実は……」
かがみ「友達がいなくなったぁ?」
男「しー! しー!」
かがみ「なんで静かにさせようとするのよ……」
男「な、なんとなく」
つかさ「大丈夫だよ! 私が友達だよ! いやむしろ愛人でも構わな」
かがみ「つかさ!」
つかさ「冗談冗談マイケルジョーダン……」
かがみ「でもさ、男。それって、前みたいに自業自得ではないの? 変なこと言ったりして、反感かったとか」
男「それはないと思うが……一概には言えないな」
かがみ「そっか……じゃあずっとこなたといるわけね……」
男「大抵そうだな」
かがみ「……」
つかさ「……」
男「……」
つかさ「……あっ!」
かがみ「どうしたの?」
つかさ「……でも、そんな……まさか…………」
男「つかさ……?」
つかさ「ううん! なんでもない! そんなわけない!」
男「なにがだよ」
つかさ「なんにも!――あー。あ、あのフィギュア可愛いね!」
男「俺の嫁、セイバーたんだ」
かがみ「嫁はこなたでしょうが」
男「それはそれ。これはこれ」
かがみ「オタクってやつは。こなたもルルーシュ……あー……最後には気色悪いって言ってたっけ……」
つかさ「あーっ!」
かがみ「今度はなに!」
つかさ「……(ふるふる)」
男「ゴキブリでもいたか?」
かがみ「ちょっと男! ヤツをフルネームで呼ばないで! せめてGと!」
つかさ「……(ふるふる)」
男「一体なにがあったんだ? 俺の欠点でも思い出したのか?」
つかさ「……せ」
男「ん?」
つかさ「……せ……せ」
かがみ「せ?」
つかさ「セイバーたん……壊しちゃった……」
男「……」
かがみ「……」
つかさ「……」
男「ギ ャ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ー ッ !」
つかさ「ご、ごめんね! ごめんねっ! ほんのちょっと触っただけだったのに!」
かがみ「あんたらそんなことで叫びすぎだっての。男は恋人いるんだから、そんなの捨てちゃえばいいのよ」
男「これはっ! こなたからのっ! プレゼントだっ!」
かがみ「つかさ、なんとか直すのよ」
つかさ「無理だよ! 首が取れちゃってるもん!」
かがみ「え、ええい! 最近のフィギュアはだらしないわね! サーヴァントなんだから、自分で治しなさいよね!」
男「セイバァァァァァァァァ!」
男「こりゃ酷い……」
つかさ「うう……お願いなんとかしてオトコもん……」
男「どうにもならん……。見ろ。首が飛んでる……。セイバーは生身のサーヴァントだから、これはだめだ……」
かがみ「ゲーム内の設定はこの際関係ないだろ。……これ、本当につかさが壊したの?」
つかさ「さ、さわったらとれたの!」
かがみ「本当? 嘘付いてないわよね?」
つかさ「ケロロにかけて!」
かがみ「あんたあのストラップ一瞬で落としてたろ……」
男「うーん。でもたしかに、バキッとかポキッとかいう音はしなかったような……」
つかさ「男くん……」
男「ま、いいや。そのうち修理に出せばいいだけのことだ」
かがみ「その割りにはめいいっぱい叫んだな」
男「シロウが霊となって俺に取り付いたかのようだった……」
かがみ「……(あえてツッコムまい……)」
かがみ「今日はありがとう、男」
男「いいんだよ。かがみはずっと前から俺の心のオアシスだからな」
かがみ「あ、あんたなに言ってんのよ!」
つかさ「いいなぁ。おねーちゃん、オアシスいいなぁ」
かがみ「うっさい! 行くわよ!」
つかさ「私が砂漠かなぁ……。おやすみなさーい、男くーん」
男「おー……」
最終更新:2009年06月20日 14:48