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ミーンミンミンミンミーン……。
男「熱い……もう……八月なんだな……」
男「地球……ぼんばんかー……」

男(二人にカッコいいこと言ったのはいいが、状況はまったく変わってない)
男(こなたと会うのは、大抵俺とつかさと会ってない日に限られている)
男(それにかがみが付いてくるので、事実上俺とこなたが二人きりになることはない)

男「こなた……」

男(最近のあいつは、表面上は元気なようだが、内心寂しがっているんだろうな)
男(わかってる、わかってるんだ……)
男(こなたを選んだからには、俺はつかさに別れを告げなければならないということを……)
男(でも…………)

男「はぁ……」

……つくつくほーし! つくつくほーし!

男「つかさと別れたら……」

つくつくほーし! つくつくほーし!

男「今度はつかさが『沈黙こなた症候群(かがみ命名)』にかかっちまうんだろうなぁ……」

……じじじじじじじ!
男「……いや、それも言い訳か?」

男(心のどこかの奥が、俺の中の誰かがこう言っている)

男(偽りの仲良しこよしを続けたい)

つかさ「……すやすや」
男「……」
つかさ「むにゅ」
男「でこ……」

ピンッ!

つかさ「はうあっ」
男「せっかく宿題見てやってんのに、寝るとはなにごとか」
つかさ「ううー。ごめんー。でも口で起こして欲しかったなぁー」
男「口でって……こうか?」
つかさ「あ、あんっ! あっ……ひぃん……っ!」
男「かみかみ」
つかさ「そ、そこっ!……そこは噛んだらだみゃ……ああっ」
男「――ハッ!」
つかさ「はぁはぁ」
男(……い、いかんいかん。ついいつものノリでやってしまった! こなたと約束したのに!)
男「俺のばかっ!」

ぺしっ! ぺしっ!

つかさ「うわ。いたそう……。なんで自分のほっぺを叩くの?」
男「……気合いを入れ直したんだ」
つかさ「き、気合いを入れ直して、今度はどんな荒々しいプレイを!?」
男「そっちじゃねぇよ!」
つかさ「ん? だったら勉強? そっかー……」
男「……というか残念そうにするな! そんな変態はつかさじゃねぇって全国の大きいお友達が激怒するだろ!」
つかさ「でもそんなの関係ねぇ」

男「じゃあな、つかさ」
つかさ「うんっ! また明日ね!」
男「あぁ……」

かがみ「あれ? 今帰り?」
男「おー。かがみもか。どこ行ってたんだ?……そんなにめかしこんで」
かがみ「め、めかしこんでなんかないわよ! ネックレスに合う服が、これしかないの!」
男「へー。まぁかがみにも彼氏の二人や三人いてもおかしくはないかー」
かがみ「あんたと一緒にすんな」
男「ブラックジョーク!」
かがみ「日下部んちに遊びに行ってただけよ。そうだ。今から……あいつのとこ、行こっか」

男「よ、こなた」
(=ω=.*)「おー。よく来たねー」
かがみ「うわ。だらしない格好。来る前に連絡しただろうに」
(=ω=.*)「いやぁ。もうめんどくさくてさー。気にしない。いいからあがってよ」
男「おじゃましまーす」

ゆたか「あ……!」
男「……へ?」
ゆたか「お兄ちゃん!」

お兄ちゃん……。

お兄ちゃん……。

お兄ちゃん……。


男「 男 の 法 則 が 乱 れ る ! 」


ゆたか「わわっ」
かがみ「な、なによいきなり大声出し」


男「 俺 と ト ゥ ギ ャ ザ ー し よ う ぜ ! 」


(=ω=.#)「ルー自重っ」

バキッ!

男「アッー!」
(=ω=.)「ウチの大事なゆーちゃんを怯えさせないでくれるかな」
男「……」
(=ω=.)「気持ちはわかるがね。ゆーちゃんも、軽々しく殺戮兵器を振り回したら駄目だよ」
ゆたか「へ、兵器って?」
(=ω=.)「……いずれわかるよ。今日は部屋に隠れておきなさい」
ゆたか「う、うん。またね、お兄(=ω=.#)」
かがみ「顔で文字を隠すなよ……」

(=ω=.)「よっ。ほっ」

ガッシ! ボカッ!

かがみ「あー! 死んだー!」
(=ω=.*)「スイーッと勝利(笑)」
かがみ「くっそー。日下部には楽勝だったのに、むかつくなー」
(=ω=.*)「にょほほ。かがみんのマリオって、最後においしいとこが来るまで待つんだよね。実はそこが狙い目」
かがみ「うー」
(=ω=.*)「さぁ男ー。遊ぼうかー」
男「ちょっ、俺ドンキーだぞ! やめろって! なにマジになってんだよ!」
(=ω=.*)「ほーれほーれ。スマッシュスマッシュ」
男「マルスリーチ長ぇ! ズルすぎ!」
(=ω=.*)「勝てばよいのだ」

ガッシ! ボカッ!

男「死んだーっ!」
(=ω=.*)「スイーッと優勝(笑)みんな大乱闘弱いねぇ」
かがみ「マルス禁止ーっ」
男「ぶーぶーっ」
(=ω=.*)「ほほ ほほほ」

かがみ「……ねぇ」
男「ん?」
(=ω=.*)「どったの?」
かがみ「私達、こんなことしてちゃ駄目だろ……」
(=ω=.;)「……だってさ、男」
男「……」

(=ω=.)「じゃーねー。二人ともー。背後に気をつけなっ」
かがみ「それは悪役の台詞だろ」
男「またなー……って……」
(=ω=.)「……」
男「……」
(=ω=.)「……」
男「……袖をつかまれてると帰れないんだが」
(=ω=.;)「お、おぉ! 私の身体が勝手に! いつの間にギアスかけられたんだろう!」
男「袖を掴め!」
(=ω=.*)「もっと有効活用しようよ。【禁則事項】させるとか」
男「変態だーっ!」
(=ω=.*)「あは。……じゃ。またね」
男「またな!」

(=ω=.)「ギアス……か」
(=ω=.)「……」
(=ω=.)「私から離れるな!(ルルーシュっぽいボイス)」
(=ω=.)「……なんてね」

かがみ「虫の声がうるさいわね」
男「うるさいってさ、五月の蠅と書くだろ?」
かがみ「書くわね」
男「でも音響的には蝉の方が圧倒的だよな」
かがみ「そうね」
男「だからさ八月蝉っていうのも、うるさい仲間に加えてやろうぜ」
かがみ「八月蝉い」
男「そうそう。それでうるさいと読ませる」
かがみ「……しっくりこないな」
男「そっかぁ……」

かがみ「……」
男「……」

かがみ「ねぇ」
男「ん?」
かがみ「うるさいって変換するとさ」
男「うん」
かがみ「『煩い』も出るの、知ってた?」
男「煩い? これは、わずらい、だろ」
かがみ「携帯でやってみなさいよ、出るから」
男「へー……」
かがみ「煩いの使い方意味知ってる?」
男「……わからん。高良なら知ってるかもな」
かがみ「長いからやめときなさい。それに、私も知ってるし」
男「へぇ。たのむぜかがみwiki」
かがみ「恋煩いとかいうじゃない。悩みとかそんな感じ」
男「あぁ……」
かがみ「……うるさいものなのかもね」

公園、噴水前。
ザアアア……。
男「ここはあんまり八月蝉くねーな。水の落ちる音がでかいし」
かがみ「……」
男「……ごめんなさい」
かがみ「謝るなら言うな」
男「……」
かがみ「……私さ」
男「ん……」
かがみ「男の気持ち、わかるよ」
男「え……」
かがみ「つかさとこなたのことさえ除けば、私達、上手くいってる……」
男「……」
かがみ「……」
男「……ように見えるな」
かがみ「うん……。でも、私忘れてない。こなたがあんな風になったの、忘れられない」
男「……」
かがみ「つかさまであんな風になったら、私……」
男「……」
かがみ「だから、わかるの、男の難しい立場。尻込みする気持ち……」
男「……」
かがみ「……」

ザアアア……。

男「……」
かがみ「……」

ザアアア……。

かがみ「……あぁ! もう!」

ザッパーン!

男「な、なにしてんだよ!」

かがみ「ぬるっ! ぬるいな、ここの水は!」
男「このバカガミ! なんでいきなり飛び込むんだよ!」
かがみ「飛び込むといっても、踝の辺りまでしか水はないけどね!」
男「滑ったら危ないだろ!」
かがみ「危ないのは、水で透けたこの服かなぁ」
男「ジロッ!」

バシャ!

男「うおっ! ペッペッ! の、飲んじまったァ! それにぬるっ!」
かがみ「あはは! 引っ掛かったな、スケベ男! ほらほら!」

バシャバシャ!

男「や、やめろっての! うわっ!」
かがみ「あはは! 情けないぞーっ、男ーっ! ここでもやられてばっかかーっ!」
男「む、ムキーッ! もう怒った! 透けブラ見てやる! 目で犯してやるっ!」


ザッパー……つるっ! ゴンッッッ!


男「――っっっっっ!(無言の叫び)」
かがみ「ドジ」

かがみ「びしゃびしゃねー」
男「あー……。つかれた……」
かがみ「…………うん。疲れた。何も考えたくない」
男「……まったくだぁ…………ちらっ」
かがみ「あっ! こっちみんな!」

SMAAAAAAAAAASH!!!

男「鼻がーッッッ! か、かがみ! リアルスマッシュは卑怯だ!」
かがみ「自業自得よ」
男「……」
かがみ「ね」
男「なんだ」
かがみ「いっそのこと」
男「あー?」
かがみ「私と付き合えば?」
男「…………へ?」
かがみ「もうあの二人のことも、友達の問題もぜーんぶ忘れてさ」
男「……いいな。学校やめて二人で暮らすか! 小さな家で質素な生活! そうだ、犬を飼おう。名前はかがみ」
かがみ「私の名前つけんな!」
男「確かにかがみが二匹だと混乱するな……」
かがみ「なんで犬を基準に数えるんだ!」
男「ほらほらかがみ、ちんちん」
かがみ「つかさじゃないんだか――」
男「……」
かがみ「……あはは。これは駄目だな。もうつかさを思い出しちった」
男「……」
かがみ「……」
男「……かがみ」
かがみ「……こ、こっちみんなってば!」

SMAAAAAAAAAASH!!!

かがみ「やっぱあんたなんか絶対いや!」

かがみ「……ねぇ、男」
男「ん?」
かがみ「…………」
男「……」

ぽんぽん。

かがみ「うわ。あ、頭なでんな! 子供か、私は!」
男「捨てられた子犬のように、撫でて欲しそうに見えた」
かがみ「犬ネタはもういい!」
男「……なでりなでり」
かがみ「……髪湿ってるから、マジで触ってほしくないんだが」
男「そうかそうか」
かがみ「……聞けよ……」
男「俺がなんとかする」
かがみ「やる気なかったくせに」
男「今、出た。お前の頭からやる気が来てる……やる気に満ちた未来がみえる……」
かがみ「私の頭は水晶玉か……」
男「だから、心配すんな」
かがみ「……つかさのこと、傷付けないで……」
男「約束はできない。……でも努力するよ」
かがみ「……ん。それでいい」
男「かがみ」
かがみ「……」
男「キスしていい?」
かがみ「ぶっとばすぞ」

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最終更新:2009年06月20日 15:12